日時計と伸びる影

 のんびりぽかあんと口開けて

 まぶしい風景眺めているよ

 何の音もしない田舎の昼下がり


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 縁側で小春の日和に酔ってます

 ぺたんと座って背伸びして


 今日は不思議と風がなくて

 ちゃんと着込んだ僕は少し暑いくらいで

 風景画の景色は少しの間違いもなくて


 空を泳ぐ白い魚たち

 丘の上から目を細める仔猫たち

 あくびの先に見慣れた景色たち


 ヒモを付けたままの犬が刈り取られた田んぼの上を歩いてる

 ゆっくりゆっくり歩いてはそこらをキョロキョロ見回して

 今日の遊び相手を探してる


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 やがて小さな寝息を立てて

 ひざしの布団でおひるねするよ

 

 色とりどりに燃える山々は遠く

 何処からか鐘の音一つ淋しくて

 少しずつ少しずつ色あせていくね


 ずっとずっと続くようなこのひとときも

 お日様だけはきっちり働くものだから

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