第90話 女の本音vs男性(その2)教えて

女性が何か知りたい事があり

それを男性に尋ねたとする。


男性はしっかり答えてあげようと思うために

答えるだけじゃなく、答えをより確実なものにするために

女性が教えてほしがっている事柄についての質問をする。


例えばで言うと


「A方面に行くにはBインターで乗ればいいんだよね?」

と女性が質問した事に対して男性が


「Aって東と西があるんだけど、どっちに行くの?

まぁBから乗ればどっちも行けない事はないんだけど距離とか違ってくるし」


と正確に答えてあげたいがための質問をする。


けれど女性は

「知らない、けどBから乗れば行けるんでしょ?」


男性「うん行けるけどさ、さっきも言ったように距離が……」


「別にいいよ、行けるんだったら」


という感じになる。


例のように大抵の女性は男性がより良い答えを出してあげるためにする質問に対して

「分からない」

というような事を言うのだ。


男性がせっかく良い答えを出してくれようとしているのに

その質問に答えられるように調べようとか

どうだったかな?とという態度を取る事もなく


「そんな質問は良いから、私の聞いたことだけ教えてよ」


と言わんばかりの態度を取り

時にはイラつきながら


「もういいよ」


と教えてもらう事をドロップアウトしてしまう。



男性からしたら、女性は何と身勝手で向上心が無いのだろうと

腹が立つことだろう。


だが女性もムッとしている。


というのも解説すると


こういった時の女性は、精密な答えを求めて男性に「教えて」もらおうと

したのではなく


雑談の一つとして会話の糸口のような感覚で質問しただけで


答えが知れたらラッキー、ぐらいにしか思っていないのだ。


男性からしたら、なんじゃそれとなるかもしれない。


女性だってどうしても知っておきたい事だったら

もっと食い付きまくって男性に質問するだろうし

自分が苦手な分野だとしても途中で投げ出さない。


だけど、知れたらラッキーぐらいに思いながら質問する事は

身内や友人で、ちゃんと知っている人がいて


でも女性も自分も情報を確認しておこうかな?という感覚で

「教えて」

を言っているので精密な答えを得られなくても問題ないのだ。


それどころか、わざわざ知らない事を調べたり確認してまで

男性の質問に答える事が、面倒と思うので

イラついたり、ムッとする。


男性の親切に対して、いい加減で態度が悪く見える女性がいたとするなら


こういう男女の本音の行き違いがあるのだ。

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