ゴミ箱を空にする(B)
テキナナニカ
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「お前はいままでいくつの世界を創り、壊してきたのか。」
人々は問う。
「分からない。」
神は、答えた。
その答えが、答えとして成り立っているならば、の話だが。
その神は、少年という言葉がしっくり来るような、そんな容姿をしていた。
我々の信仰していた神は年端もいかぬ少年だったということに対する戸惑いもあれど、そんなことはどうでも良かった。
「この世界を、取り壊すことにしました。」
あまりにも素っ気ないこの一言で、我々の世界は終わりを告げた。
告げられた、というのが正しい表現かもしれないが、そんなこともどうでも良かった。
「ボツですね。」
と、神は告げ、世界は閉じた。
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