第2話 歩道の先には式場がある
正確には式場への案内である。左を差している。会場を目にする。意外と遠いのではないかと想像をめぐらす。歩道は赤信号になったばかりだ。ボゥっと案内を眺めた。
左を差す矢印は青い。青でいいのか。黒と白、モノクロでいいじゃないか。そう思っていたら信号が換わった。アスファルトに描かれた白いバーを踏みつけながら、案内に近づいていくと、もはや案内のことなど忘れているので青い矢印のことも、どうでもよくなっている。
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