『今すぐ ここから』

背中に翼があると

思ってごらん


深く息を吸えば

大きく膨らんで

ゆっくりと息を吐けば

伸びやかに広がる 翼


それは

身を刺す非情の氷雨から

護ってくれる柔らかな鎧


それは

想いも悩みもささくれも

かろやかに解きはなつ刃


それは

自由なんてすぐ後ろにあったり

するものだ と教えてくれる風


それは

誰にも見られることなしに

誰かを包んであげられる衣


さあ 今すぐ

背中に翼があると

思ってごらん


それは


あなたの知らないあなたへと

羽ばたいていくための 翼

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