第14話二回の敗北
俺は目黒怨。
種族は悪魔で職業は殺し屋。
怨みのある奴俺が代わりに晴らして殺(や)ろう。
金は一銭もいらんが、代わりに怨みをいただくぜ。
この日の依頼は小学生のガキからだった。
ガキからの依頼は珍しいのでさすがの俺も驚いてしまった。
しかしながら、ガキの頼んだ標的は強敵だった。
俺が今まで対戦した中で間違いなく一位、二位を争う強豪だ。
一日目、敗北。
二日目、敗北。
「この俺に二日続けて敗北を味あわせた奴は初めてだ……!」
小学生のガキは俺の隣で早く早くとねだる。
「静かにしないと仕留めそこなう」
俺の一言でガキは黙る。この日も奴と全力で対戦したが、敗北した。
そしてとうとう四日目に奴を仕留めることに成功した。
帰路につきながら、俺は呟いた。
「まさかあのガキの怨みの標的がゲームのラスボスだったとは、誤算だったぜ……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます