第10話 異世界の夜

 宿屋でコボル子の体を拭きました

 やっぱりいろいろだめでした。




「あの……やさしくしてくださいプルね……」


 ベッドに横たわるグリスラ子(幼女に見える18歳以上)。


「ああ、心配するな。痛かったり、グリスラ子が嫌だと思うんだったらすぐにやめるから」


 と、俺はまずいきなりではなく周辺部を優しく撫でるようにしてやった。


「あっ ぷる……」


 グリスラ子から小さな吐息が漏れる。


「あの……わたし……初めてなんですぷる」


「ああ、わかってる」


 といいつつ俺はグリスラ子の耳にそっと息を吹きかけた。


 ビクンと体をよじりながらグリスラ子は「あっ」とまた声を漏らした。


「ほんとうに……、そっとしてくださいぷる……。

 怖いぷるから。

 血が出たりしちゃわないか……とか」


「俺に任せておけって」


 しばらくはグリスラ子のまだ何者にも侵されていない穴隙の周辺を重点的に、かなりのソフトタッチで攻めていたが、いつまでもこうしているわけにはいかない。


 じらされたグリスラ子も目に涙を浮かべながら、


「お兄ちゃん、わたし……、もう我慢できないぷる。

 早く、お兄ちゃんの……」


 と欲しがり始めた。


 そうだな。経験のないグリスラ子でも、その行為が気持ちがよいというのは想像ができてきたのだろう。

 怖がりながらも、俺への信頼を示すという心づもりを含ませつつも。

 焦らされて募った好奇心と期待からそっと俺の腰に手を回してきた。


「じゃあれるぞ」


「うん……ぷる……」


 それほど太くはないが、固さはかなりのものである。

 いきなり奥まで突っ込んでしまうと、グリスラ子も耐えられないかもしれない。

 幾ら使い捨てモンスターとはいえ、俺の初めての仲間だ。乱暴に扱う気は一切ない。


 まずは先を少しだけを挿入して様子を伺う。


「あっ……ぷる……。

 お兄ちゃん……入ってきたのがわかるぷる……」


「大丈夫か? 痛くないか?」


「う、うん……まだ……大丈夫……ぷる……」


 グリスラ子の中の壁をそっと刺激してやった。


「ああっ! ぷる……。

 き、気持ちいい……ぷる……。お兄ちゃんのいったとおりぷる……」


「そうだろ。初めてにしてこの気持ちよさがわかるとは。

 痛くないんならもっと奥まで入れても大丈夫か?

 もっと気持ちよくなれるぞ」


「い、いきなりはまだ怖いぷる……そっと……」


 とグリスラ子が言い終わらないうちに俺はもう少しだけ奥まで挿入する。

 グリスラ子の中の壁沿いを這わして、ゆっくりと上下に動かし始めた。


「ああん! だめぷる! 声が、声がでちゃうぷる!

 コボル子に聞こえちゃうぷる~」


「聞こえたってかまいやしないさ。

 起きたら起きたでコボル子にも同じことをしてやればいい。

 まあ同時に二人は無理だからグリスラ子が終わってからだけどな」


「コボル子にも……するぷるか?」


「なんだ? いやなのか?」


「…………」


 その表情に浮かぶのは俺の寵愛を独占したいという想い。だが、同時に、それが叶わぬものだという諦めの表情も見え隠れしているようでもある。


「わかってる。グリスラ子。なにも言うな。

 今は、今だけは俺の心はグリスラ子のものだ」


 言いながらも俺は棒を動かし、グリスラ子に刺激を与える。


「痛っ ぷる……」


「痛かったか?」


「だ、大丈夫ぷる……。

 ちょ、ちょっとだけ痛いだけで……」


「気持ちいいんだな」


 恥じらいを浮かべつつも、その表情は肯定だ。


 ならば、と俺はもっと奥まで攻めることを決意した。

 これまではそれほど抵抗はなかったが、ここからは本当に痛みを伴うかもしれない。

 突き破らなければならないのだ。


「もっと痛くなるかもしれないが、我慢できるか?」


「は、はい……お兄ちゃんにしてもらうのなら……。

 グリスラ子……。

 お兄ちゃんがそれで快感を得られるんなら……」


「俺も気持ちはよくなるが、俺だけ楽しむ気はないよ。グリスラ子にもこの気持ちよさをわかって欲しいんだ」


 というわけで、俺は手に持った耳かきをグリスラ子の耳の奥まで差し入れた。

 かなり大きな耳垢がこびりついて奥まで見とおせないほどなのである。

 こじ開けるように耳かきを挿入する。


「痛っ! やっぱり、痛いぷる……」


「とはいってもなあ。お前ら全然耳掃除してないから、穴がふさがってるんだよ。

 できるだけ優しくするからちょと我慢してくれ

 目に入ってしまうとどうしても気になって掃除したくなるんだよな」


「は、恥ずかしいぷる……」


 一応耳垢はどれだけ溜まっても自然に排出されるから掃除は不要という説もあるが、俺は自分の耳も清潔に保っていたいタイプだし、人の耳掃除をするのも好きなのである。

 特に、このグリスラ子みたいにたまりにたまった耳垢を見れば、どうしてもとってやりたくなる。

 大きな耳垢を掻きだせた時の快感はわからない人にはわからないだろうが。


「おっ、こいつは大物だぞ。これで大方綺麗になったな。

 あとは残ったのを丁寧に掻きだせばこっちは終了だ」


 反対側の耳も同じように耳垢が詰まっていたが、そちらのほうの掃除もつつがなく終了した。


「ありがとうぷる。すっきりしたぷる」


「ああ、こっちこそ。こんなに取れたからな」


「よければ……グリスラ子もお兄ちゃんのお耳を掃除してあげるぷるよ」


「そうか、じゃあ頼む。俺は慣れているから結構強めでも大丈夫だと思うがそこは様子を見ながら頼む。それと、見えてるところだけでいいからな」


 グリスラ子にひざまくらされ、俺の方の耳掃除が始まった。


 そうして夜が更けていく。

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