これが俺の能力《カクヨム》だ――!
々々
第1話 これが俺の能力《カクヨム》だ――!
これが俺の
詳しい説明はいらないだろ?
異世界に飛ばされて変な能力を身につけて、チートで敵を倒すアレだよアレ。
んで、この世界での俺の能力の名前は「カクヨム」って言うらしい。
あと、この世界のルールで、能力名は《》でくくるって決まってたらしい。
そう。きまってたらしいんだ。
少なくとも、この世界を作った神様はそう考えていた。
「だってさ、かっこいいじゃん? 能力名をくくるの」
ヤケにフランクな神様はそう言ってた。
確かにそう言ってたんだ。
でも、この異世界に飛ばされた瞬間、ルールが書き換えられた。
そして生まれたのが、冒頭の叫び――
これが俺の
である。
違う。違うよ。全然違うよ。
俺が叫びたかったのは、
「これがおれののうりょく、かくよむだ」
だよ。
なんで「能力」に「ルビ」がふってあるんだよ!?
全然意味が変わってくるじゃないか!!
どういうことなんだ!?
と思って無理矢理神様を呼び出したら、
何でも神様より更に一つ上の階層、
【世界】のルールの取り決めによって、
《》の中に入れた文字は直前の文字の「ルビ」になるんだってさ。
……は?
これじゃあアレだよ。
これから出てくる予定だった
「崩壊世界」とか「マリリンマンソン」とかの能力も
これが俺の
とか
これが俺の
ってなっちゃうよ!?
ダサくない?
むしろ《崩壊世界》には「アトモスフィア」ってルビを振ろうと思ってたよ!?
でも、これじゃ……
は???
ちょっと待って。なんで直前の《崩壊世界》はルビになってないの!?
え、じゃあ《
できるじゃん。は。なにそれ。かっこいいじゃんか。
じゃあ、
んで《
これが俺の
崩壊したよ!!!
確かに能力名通り、全部が崩壊したよ!!!!!!
ってかその前に
俺はカクヨムじゃねえよ!
これが
わけわかんねえよ!!!!!
おい! 神様出てこい!
どうなってんだ!!!
え? なに?
世界のルールには逆らえない?
仕方が無いから今後は技名を《《》》でくくる?
いや、読みにくいだろそれ。
二重に括弧つけて二重にかっこつけてる?
知るか!
……まあいいや。とりあえず試してみるか。
これが俺の能力カクヨムだ――!
傍点!!!!!!!!
余計ダサいよ!!!!!
なんなんだよこれ……
こうして
静かに幕を開いたのだった……。
【次回】
予約投稿が**時00分「丁度」にしか投稿できないってどういうことだよ!!!
お楽しみに!
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