2.

「ありがとうございまーす!」


 お客さんふたりにたこ焼きの皿をひとつずつ渡しながら、僕は精一杯にこやかにお礼を言った。


「はい。次のお客さんはどうしましょう?」

「たこ焼きひとつずつで」


 続けて女の子の三人組。


「かしこまりましたー。……一夜、三人前ね」

「……やっとる。さっきからフル稼働や」


 一夜が面白くなさそうな声で答えた。


 注文取りと会計をやってる僕の横で、一夜がたこ焼きを焼いている。片手で淡々と作業をこなしていく様はテキトーにやっているように見えるが、実際にはたこ焼き機は遊びもなくフルに回転している。人間が慌てても仕方ないということなのだろう。


 一夜は妙にきれいなたこ焼きを作る。僕としてはたこ焼きに対して半分潰れたようなイメージがあるのだけど、一夜が作るそれはきれいな球体をしている。これでもたこ焼きを作るのは今日が初めてとのことで、最初は失敗していたけれど、三十分ほどでコツをつかんだようだ。


 それはいいんだけど、油が飛んだりしないのはどういうわけだろう? おかげでエプロンもつけてないのに一夜のカッターシャツは真っ白なままだ。


(きっと『一夜だから』なんだろうな)


 僕はそれで納得することにした。


「遠矢くーん。買い出しに行ってくるけど、何が足りないー?」

「……鉄板」

「おいおい……」


 一面、それは真理だけどさ。





 学園祭一日目――。


 クラスの出しものはたこ焼き屋という無難なものになり、こうして屋台街みたいな中庭の一角でたこ焼きを売っている。


「しかし、まあ、何だろうな、この行列は……」


 僕は改めて屋台の前を見た。

 数グループ二十人くらいの行列ができている。九時の開催宣言以降、常にこんな状態。おかげで十一時を前にして材料に不安が出てきたので、さっき女の子が買い出しに出かけた。


 僕はグラウンドで行われるソフトボール大会に出るし、ついでに開会直後なら客も少なかろうと思って朝の担当にしてもらったんだけど、完全に見込み違いだった。


 それもこれもみんな一夜のせいだ。

 三年女子の間で一番人気と言われる眼鏡の知的美少年、一夜くんが店番をしてるってんで一気に客が集まってきたっぽい。並んでる客は女子生徒ばかりで、列から顔を出してこちらを見ている人もいる。


「お待たせしましたー」


 待っていた客にたこ焼きを渡し、その代金をもらう。


「ありがとう。がんばってね♪」

「あ、はい。どうもです」


 一夜効果は凄いな。こっちがお礼を言われて、僕にまで激励の言葉が飛んできたよ。


 そんじゃ、ま、張り切ってやりましょか。


「千秋ー。そろそろ支度した方がいいかも」


 そこに水を差すように声をかけてきたのは、後ろで生ダコを切っていた宮里晶(通称サトちゃん)だった。


「ん? もうそんな時間か……って、包丁をこっちに向けんなよ。危ないなあ」

「ああ、ごめんごめん」


 そう言って宮里は包丁をまな板に置いた。

 開店以降、ずっと生ダコを黙々と切り刻んでいたから、なんかいろいろ鬱憤がたまってるんじゃないだろうな。


「俺も行くわ」


 と、横で一夜。


「って、どこへ?」

「応援」

「いいの? 店離れても」

「何を言う。もう普通に交替の時間や」


 言われて腕時計を見ると時間は十二時になろうとしていた。昼からの当番も集まりかけている。


「よし。じゃあ、行こうか」


 そして、僕たちはクラスメイトに後を託して店を出た。背中で微かにブーイングを聞いたが、こればかりはどうしようもない。





 更衣室で着替えをすませてグラウンドに出ると、まだ前の試合の最中だった。とは言え、五回の表なのでもうすぐ終わるだろう(試合数が多いので五回まで)。


 メンバー表を見る。

 千秋、宮里、居内、友なんちゃら……と、何とも言えないメンバーだ。なぜ居内さんまで参加しているのか謎だけど。


「それはそうとして、何で僕がキャプテンなわけ?」


 各々準備体操をしているメンバーに訊く。


「それは尾崎センセに対する嫌がらせってことで」

「そーそー。だって、ムカつくじゃない? あの先生、千秋にはやたらと厳しいからね。わざと千秋をキャプテンにしておいたの」


 うんうん、と頷いてみんなで同意を示す。


「まったく、もう……」


 変なところで結託しおってからに。


「それに千秋がキャプテンだと尾崎センセも口出してこないでしょ?」

「ま、そうだろうね」


 尾崎先生ってば僕のことを徹底的に嫌ってるから、この球技大会も我関せずだろうな。実際、この場に姿を現していないし。だからといって、僕にキャプテンとしての役割を求められても困るんだけどさ。


 さて、次の問題だ。


「問題はさ、いきなり初戦が三年の体育科だってことだ。もうやる前から負け決定じゃん。誰だよ、こんなクジ引いてきたの?」

「足だけは速いバカ」

「あいつか。誰か一発殴っといて」


 腹立ちまぎれにそう言ったら、横でバットを担いでいた居内さんが黙って頷くのが見えた。……ん?


「おーい。なっちー」


 と、そこに声。


 問題の体育科三年のひとり、四方堂円先輩だった。半袖体操服にジャージのボトム姿で、豊かな体のラインが否応なく目につく。隣には観戦にきたのだろう、司先輩もいる。こっちは制服姿で、太ももが眩しい。……僕は煩悩だらけか。


 円先輩にこちらからも歩み寄る。一夜もついてきた。


「やっぱり参加してましたね」

「まあねー。アタシら体育科は普通に出しものだけやっててももの足りないのさ。参加希望者が多くてジャンケンで決めたくらいよ」


 何とか九人集めて名前だけの補欠を加えたうちとは大違いだな。


「相手が一年の特進クラスってんで、こっちは楽勝ムードよ」

「ふん。勝手に言ってて下さい。目にもの見せてやりますよ」

「那智くん、がんばってね」


 にっこり笑って司先輩が言ってくれる。


 司先輩は先日、ちょっと心配になるくらい様子がおかしかったが、あれ以来何ごともない。それを証明するような笑顔に、僕はほっとするとともに百万の味方を得たような気分だった。


「那智」


 そこで一夜が口を開く。

「なに?」

「負けてしまえ」

「お前……」


 応援しにきたんじゃなかったのかよ。





 そして、ついに試合開始――


 先攻は僕ら。

 相手のピッチャーはウィンドミルでガンガン投げてくるが、実際にはソフトボール経験者ではないらしく、持ち前の運動神経だけで投げているようだ。


 こちらの一番打者は人蹴りを名乗っていたバカ。ボテボテのゴロを足の速さだけでヒットにしてしまった。


 二番、居内さん。


「千秋、どうする?」


 隣に座る宮里が作戦の相談を持ちかけてくる。


「まずは一点取ってプレッシャをかけたいね。バントであいつを二塁に送ろう。それで次のサトちゃん……ぐえっ、宮里がいいところに落とせば、あいつの足ならホームまで帰ってくるんじゃない? ……げほっ」


 話の途中で無言の水平チョップが喉に入った。


「と言うわけらしいので、居内さん、何とかバットに当ててちょうだい」


 何ごともなかったように宮里は居内さんに指示を伝え、居内さんはそれに頷いて応えるとバッターボックスに向かった。


 程なく、カン、とひかえめな音とともに見事な送りバントが成功した。


「やるね、居内さん。……じゃ、宮里、後はよろしく」

「他人ごとみたいに言ってないで、ちゃんと応援しなさいよね」

「あいよ」


 そうしてバットを担いで、まるで殴り込みにでも行くかのようにやる気満々で旅立った宮里だったが、二球連続で空振ってすぐに後がなくなった。

 マズいな。


 ふむ、仕方ない。個人的には不本意だがここは一発応援してやるか。


「宮里の足はー、ゾウの足ー」

「何ですってー!」


 鬼のような形相でこちらを振り向く宮里晶(通称サトちゃん)。気のせいか首が百八十度近く転回している。


 次の瞬間、ズバン、と小気味良い音を立ててボールがキャッチャミットに突き刺さった。


「ストラーイク! バッターアウトッ!」


 審判(ソフトボール部員)が叫んだ。


 はっとして宮里がミットに収まったボールを見るが、もう後の祭りだ。


 どっすどっすとゾウのような足音を立てて宮里が戻ってきた。バッターボックスに向かったとき以上に殺る気満々だ。


「あ、あ、あんたね~~~っ」

「いやぁ、悪い。発破かけてやろうと思ったんだけどさ」

「かかるかっ!」


 今にも僕を撲殺しそうな剣幕だったが、幸い次は僕の番だったので宮里をかわしバッターボックスに向かう。なんで僕が四番なのか知らないが、このときばかりはこの打順に感謝した。


 が、結果は無惨に三振。

 バットに当てた前ふたりは凄かったんだなあ、と痛感した。





 そんなこんなで迎えた五回裏。


 相手が僕らを甘く見ていたからなのか、僕らが頑張ったからなのか、得点は0対0だった。ただし、もうツーアウト。絶体絶命。


 ちなみに『絶体』という熟語は、この『絶体絶命』の四文字熟語でのみ使われる言葉だ。豆知識。


 さて、打者は居内さん。


「ここはどう攻めていきますか、千秋選手」


 追いつめられているせいか、宮里がちゃらけた調子で聞いてくる。


「作戦も何もないよなぁ。ツーアウトじゃなけりゃ今まで通り送りバントでも何でもして、宮里に繋ぐけどさぁ」

「よねぇ」


 宮里も僕と同じ思いらしく、あきらめ色のため息を吐いた。


「居内さーん、ホームラン。ここは一発、逆転のホームランを頼むよー」


 頼んで打てるんなら苦労はしない。


 しかし、居内さんはいつも通り頷いてから打席に立った。


 例えば、かたちだけの補欠として名を連ねている男子に任せてみるのもひとつの手なのだろう。だけど、それはここまで一緒に戦ってくれた彼女に失礼というもの。そこまでして勝ちに拘るつもりはない。


(ああ、僕の夏も終わったな。記念にグラウンドの土でもクラスのみんなに持って帰るか。……速攻、捨てられるな)


 そんなことを考えていると――、


 カーン!


 響き渡る快音。

 青空に消えていく白球。


「へ……?」


 驚きの声を上げながらも僕は、いや、僕だけでなく全員、思わずベンチから立ち上がっていた。みんなでボールの行方を見守る。打った居内さんすらその場で見ている。


 だが――、


 無情にもボールはギリギリいっぱいまで下がったセンターのグラブの中に収まった。


「あーあ……」


 みんないっせいに脱力してベンチに腰を下ろした。そんな中、居内さんは何だか申し訳なさそうな顔で帰ってきた。


 あんな作戦とも言えない作戦を忠実に遂行しようとした彼女はえらいと思った。


 その後、五回裏に円先輩のランニングホームランが炸裂して試合終了。ま、三年の体育科相手に健闘した方だろう。





 時刻は午後三時前――、

 僕は第一体育館へ向かっていた。三時にそこにくるようにと司先輩に言われていたからだ。


 第一体育館では演劇部やらブラスバンド部やら、文化系クラブのプログラムが時間を区切って組まれている。


 三時からと言えば――。


「ち~あっきっくん♪」


 思考を遮って聞こえてきたのは司先輩のものだ。相変わらず人前では『千秋』と姓で呼ばれる。


「げ……」


 振り返って僕は思わず呻いた。


 そこにいた先輩は黒のレザーミニワンピースを身に纏っていたのだ。腰にはウォレットチェーンが二本ほど。耳には大振りのイヤリングがぶら下がっている。全体的にパンクだ。


「な、何ですか、その格好……?」

「何って……? 今日の衣装なんだけど……変?」


 司先輩は不安に駆られたように改めて自分を見直している。


 はっきり言って、変なところなどどこにもない。見惚れるほどに、どうしようもなく似合っている。おかげで周りの人が全員、立ち止まってこちらを見ているくらいだ。


「いったい何の衣装なんですか?」

「あら、もう予想がついてるんじゃないかしら?」


 確かに。三時という時間指定と、体育館での催しもののプログラムを照らし合わせれば答えの予想はついている。


「軽音楽部、ですか?」

「あったり~♪」


 先輩は楽しそうに言った。


 軽音楽部――要するにバンドなんだけど、問題は学園における軽音楽部の地位だ。我が学園の先生どもはこぞって彼の部を嫌っている。とうやら感覚と認識がひと昔前で止まっているらしい。


 そんな背景もあって先生に嫌われたくない生徒からは敬遠されている。


「じゃ、ライブは三時からだから。楽しんでいってね」


 そう言って先輩は体育館横の、舞台裏へ直接続く扉に消えていった。


 僕も普通に入り口から体育館に入る。

 舞台にはスタンドマイクとドラム、キーボードが置かれている。舞台の下には立ち入り禁止のエリアがあり、そこギリギリにざっと百人はいるであろう観客がライブのはじまりを今か今かと待っていた。


 僕はその集団の後ろについた。


 やがて定刻となり、メンバーが現れた。


「つかさー!」

「片瀬さーん!」

「つっかさちゃーん!」


 等々、主に司先輩への声援が飛ぶ。男が馴れ馴れしく「司ちゃん」なんて普段なら考えられないが、この場のノリなら許されるようだ。先輩も片手を挙げて応えている。


 先輩がついた位置はキーボードだった。


 そこで先輩はもう一度観客に手を振った。と言うか、僕と目が合って笑顔で手を振ってくれた――ような気がしたが、そう思うのは自惚れだろうか。


「……」


 けれど、僕はそれに応える気にはならなかった。


 リーダーの挨拶もそこそこにライブがはじまる。軽音の与えられた時間はたった三十分。誰でも知っているような既存の曲で盛り上がり、間に挟んだオリジナルの曲は素人臭くて、ただがなり立てている感じだったが、それでも勢いで押し切ってしまった。


 一方、僕はというと、どうしてもその熱気に乗ることができず、途中からはパイプ椅子の並べられた客席に座って遠くから冷めた目で眺めていた。


 時間はあっという間に過ぎた。

 短いライブを終えて舞台から降りた司先輩は、すぐに女の子たちに囲まれて見えなくなった。男子生徒もそうしたいのだろうけど、使命感の強い女の子たちに閉め出されている。


 僕も当然近寄れない。

 それ以前に、近くに寄ろうとも思わなかった。


 僕は椅子に腰掛けたまま、ただただ先輩の人気を実感していた。





「この椅子、教室に戻して終わり? ……じゃあ、僕がやっとくよ」


 学園祭の一日目が終わった。


 屋台みたいな大きなもの以外は、一旦教室に片づけなくてはならない。鉄板や下準備に使っていた机など。最後に残ったのが椅子三脚だった。


 誰かに手伝ってもらえばいいのに、僕は三脚とも一度に持って二階にある教室へ向かった。がちゃがちゃ鳴らしながら階段を上がり、やっとの思いで辿り着いた教室には誰もいなかった。


 ちょうどいいやと、そこでひと休み。


 自分の席に座り、両肘をついてその掌に顎を乗せる。確認事項が書き殴られた黒板を見て僕はため息を吐いた。

 いろんな疲れがたまっているらしい。


 特に体育館での。


「学園のアイドル、か……」


 無意識に口から漏れる。


 と、そのとき、教室のドアが開いた。


「あー、こんなところにいたー」


 入ってきたのは、その『学園のアイドル』、我らが司先輩だった。


 もう制服姿に戻っていて、片手を腰に当てて斜めに睨んでくる。何か怒っているようにも見える。


 因みに、『こんなところ』で僕はいつも勉強してるんですけどね。


「ちょっと疲れていたのでひと休みを」


 僕は座ったまま体を教室の入り口に向けて言った。


「あら、そう。そうですか」


 うわあ。この感じは絶対怒ってるよ。


 先輩は教卓の前を通って窓のほうへと向かった。僕はこれ以上先輩を正面から見ることができず、それを目で追うだけ。視界から消えた後は、先輩は窓の外でも見ているのだろうか。


 沈黙。


 何か言わないとと思うが、なかなか言葉が見つからない。


 そして――、


「ライブ、大成功でしたね」


 ようやく言ったのがこれだった。


「どこがよ!?」


 だが、即座に否定されてしまった。


 背中越しに聞いた音波から推測するに、音源はこちらを向いているようだ。


「そうですか? みんな大盛り上がりだったじゃないですか」

「ええ、そうね。その通りだわ。でも、誰かしらね。ひとり離れてつまらなそうに見ていたのは? その一点でわたしにとっては大失敗だわ」


 先輩はぴしゃりと言い切った。


「いやぁ、それはですね。実は僕、ああいうのが苦手なんですよ」


 乾いた笑いが意味もなく僕の口から出た。


「……」

「……」


 ああ、違う。

 そんなんじゃないだろ。


「……先輩がね、遠くに見えたんですよ」


 僕はバカなことをバカ正直に話す。


「みんな先輩を見たくて集まってきていて。先輩に声援を送って。舞台を降りた先輩はあっという間に囲まれて……。ああ、先輩はやっぱり人気ものなんだなって。みんなのアイドルなんだなって思いました」


 こんなくだらないことを思う僕を、先輩は笑うだろうか。


「……」

「……」

「バカね……」


 そう言った先輩の言葉は、だけど、優しい響きがあった。

 そして、その声は驚くほど近くで聞こえた。いつの間にか先輩は僕の真後ろまできていたらしい。


 次の瞬間――、


 ふわり、と先輩に抱きしめられた。


 先輩の両腕が首に回される。体表面の距離が零になる。真っ白な雪を思わせる香りが鼻をかすめる。


「わたしがみんなのもの? ……違うわ。わたしは世界でただひとり、那智くんだけのものよ」


 耳もとで甘やかな声が囁く。


「そして――」


 不意に先輩はその手に力を込めた。


「那智くんはわたしのもの。誰にも渡さないわ……」


 痛いほどに僕を抱きしめる。

 僕はそこに底知れないものを見た。


 ――不安を感じる。


 僕ではなく、先輩の不安。

 司先輩は心の底に、この窓の外に広がる黄昏よりも暗い不安を抱え込んでいる。


 だけど、今の僕にはそれが掴めなかった。

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