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  • 第1話 変わり者の若旦那への応援コメント

    明治十八年の有田の朝を、井戸の滑車の音や鯵売りの声、麦の混じった飯と大根の葉の味噌汁で立ち上げていく描き方が丁寧で、場面の空気を一緒に吸っているような気持ちになりました。叔父に「客に長い目を強制するな!」と叱られ、黒岩さんには十歩先で一人で手を振っていると言われてしまう英一郎の、夢ばかりで商売は不振という人物像が、関西弁の軽い掛け合いの中でくっきり見えてきます。ゆきさんとの「両方逃げられとるやん」のやり取りも好きで、冒頭からずっと逃げられ続けている蚊が、この先どこへつながっていくのか楽しみです。