唯一名前を持つのが犬のターナーであること、それがとても印象的でした。我々はたいて夏目漱石に脳を焼かれてますから。そこに気づくと風景が絵画として脳裏に広がります。
ドライすぎることもなく、また感傷的すぎることもない。とても美しい文章でした。
楽しませていただきました。
企画にご参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
柴田 恭太朗さん
ふと見ない間に、youtubeの映像&動画が増えてますね。
「日没の決闘」の朗読、実はこの作品の語り手を「男性」として読んでいたので、朗読が女性音声だったので、あ、そうなの💦とちょっとびっくりしました。朗読者が女性だというだけかな~?
公式お題のKOCと合わせて参加させてもらいました。いつもありがとうございます。
ターナーは野良犬じゃなくて、そういう役割のロボット。雨もまた別の役割のあるものだったんですね。
寂しげな辺境の地で男女が出会い…という風に始まって、終わりも寂しげながら、見える風景ががらりと変わりました。
タイトルが感傷に浸ることを許してくれるようで、絶妙だと思います。
作者からの返信
鐘古こよみ
こういうもののジャンルが分かりませんが、何になるのでしょうね?(訊いてみる)
犬の名がターナーときいた時に、何を連想するかも、人それぞれで面白いですね。
だいたい誰が名付けた……。
三点ではおかしいし、三鐘だと鐘古こよみさんのあの秀作を連想させるしで、三点鐘に落ち着きました汗
お読み下さりありがとうございました。
編集済
こんばんは!
>「三点鐘了解。離陸する」
機械の方になんの感情とかもないものだとしたら……判断を下し、実行する側にとってはある意味かえって残酷なのかもしれないな、なんて思いました。
反面……
営みを持ち犬を飼い暮らした機械、それを規格外として排除する人間……
やりきれない……(´ω`;)
>吐息をもらしたのは男の方だった。
>感傷にはきりがない。
魂が存在しない機械だとしても、それに対して人の心は動く……そうであることは尊いなあと……
儚く、考えさせられる物語でした。
作者からの返信
コリドラス@仁世亜さん
さっき旦那さまが遊びに来てましたよ!(告げ口)
おっしゃるとおり、何かを判断する人間のほうが辛いことが多そうですね。機械は痛みも苦しみもない。
おもちゃを棄てる時に泣く、後悔する、可哀そうと感じるのが人間ですから。
だとしたら生きている限り五感をのばしていきたいですね。
お立ち寄りありがとうございました。
そしてまんぞうさんと合作のファンアートもありがとうございました。
こんな静々とした印象のブレードランナーがあっていいものだろうか! 失敬、うかつによその作品名を出すのは良くないことだとわかりつつ。
誰にも迷惑をかけずにただ生活しているだけの存在を、規格外というだけで始末する——その男も、仕事だと割り切った風で、それでいて共感を捨てきれずにいる。
凪のようでいて、その実、漣立っているような世界観。
「雨」や「犬」の使い方には嘆息しました。
そして、おお……三点鐘にはそんな意味が。
やられました!
作者からの返信
まんぞうズさん
映画「ブレードランナー」を想い出します? ハリソン・フォード主演の最初のだけ観て、後から作られた類似品は全然知らないのですが、ずっと人気ですよね。初代の映像美術は黎明期のSF小説に触れてきた人が作りました感があってすごく好きです。
なんかたまに、ストーブや自転車やレンジの欠陥ロットについてのお報せがあるじゃないですか。ああやって、別に問題なくても、ロットに問題があったら全回収なんだろうなと。そのへんから想い付きました。
書けない書けないとおっしゃっていたのに、ズさんも「機械」書いてるじゃないですか。後でお邪魔しますね。
おはようございます
朝吹様らしい実在するのかしないのか、序盤の不思議な会話。でもそんな異国の不思議な物語のようでいて実は実在する世界の未来を描いた作品なのでしょうか…
欠陥品のロット番号を回収する、女は人間ではなくアンドロイドまたはヒューマノイドという存在だったのですね…倉庫の話になった時人間も?と聞いた彼女の気持ちはどんなだったのでしょうね
せめてチップを取り出す時は痛みなど(機械だから感じないのかな)感じてなければと思います。
雨(爆撃)と同時に現れたターナーが欠陥品の探索をしていたのもシュールというか悲しい終わりでしたね
作者からの返信
凛花さん
体調はいかがですか?
すっかり肌寒くなってきました。温かくしてお休み下さいね。ネットで映画や漫画が幾らでもみれる時代は、静養中にはありがたいですね。
機械というお題、それはそれは素晴らしい作品が幾つも出ておりましたので、わたしはひっそりと自分の好きなものを書いておりました。
痛みはないと思います汗 痛覚がそもそもないはず。電源を落とすようにしてオフになるのではないでしょうか。それはそれで、寂しいですね。
コメントレビューもありがとうございました。励みになります。
編集済
最初は、静かな『ブレードランナー』的なお話として読み始めました。
女は布を織り、犬をかわいがり、男を家に泊める。生活の姿だけを見れば、人間と何も変わらない。それが彼女なりの抵抗なのか、と考えました。
ところが、犬の名前が「ターナー」だと気づくと、今度はその名前から画家のターナーが思い浮かび、作品の風景そのものが違って見えてきました。
ターナーの描く嵐や光の向こうに、ディストピアの機械文明が隠れているような。
ターナーの絵画では、光や大気によって物の輪郭が曖昧になっていく。人間と人工生命体の境界も、この作品では曖昧になっている。
風景の輪郭が溶けることと、人間の輪郭が溶けること。
そんなことを考えながら読みました。
読ませていただき、ありがとうございました。たいへん面白かったです。
作者からの返信
ハマタハマオさん
ありがとうございます。
画家のターナー、大好きです。
男にも女にも名前は出てこないのに、犬にはターナーという名がある。
KOCのお題「機械」にも引っかけてるので、メカメカしい要素を避けたかったのかなぁ。
ほっといても女はそのままあの場所で、静かに暮らしていたと想うのですけど、そうはいかないみたいですね。
男もそこに疑問を抱いていますが、それでも仕事は淡々とこなすのです。
女と犬が消えた後、あの小屋も海も、誰もいないままに世界が終わるその日まで、風に吹かれているのでしょう。
思考や心象風景にまでつなげて、ハマタさん独自の視点で深く読み込んで下さって、大変に嬉しいです。
また、そちらの近況ノートにあるAI画がたいへんに素晴らしく、一枚一枚、過去作に遡って拝見しております。
お立ち寄りありがとうございました。
編集済
>僅か数体のバグ。それらと同型で、製造期間が重なるものを始末して回る任務
ターナーはそういう犬だったのですね。
ただ、静かに暮らしているだけなのに、欠陥品は狩られてしまう。
>>三点鐘とは3点鐘は1:30、5:30、9:30(午前・午後)の時刻を表し、また、出棺時に鳴らすこともある。「感謝」「祈り」「癒し」の3つの意味が込められている。(AI調べ)<<
タイトルの意味を知ると、感慨深いです。
淡々と描かれることによって、機械であることを認識しました。
美しく切ない物語でした。
読ませて頂きありがとうございます。
作者からの返信
時輪めぐるさん
ありがとうございます。
最初のタイトルは「三鐘」だったのですが、わりと記憶に新しいところで鐘古こよみさんが三つの鐘の物語をお書きだったので、それとイメージがかぶってしまう気がして、三点鐘にしておきました。
現状でも、何かあった時のロットは根こそぎ回収しますよね。きっとアンドロイドに対してもそうなるのではないかと。
今日が締切と知り、大慌てで書いてました汗
そしてもう次のお題が出ておりますね(゚Д゚;)
読んで下さいましてありがとうございました♡
への応援コメント
遅ればせながら拝読いたしました。KOCでは皆さん活発に執筆されていますね。ディックだディックだと勝手に喜びながら読みました。ただディックから半世紀以上経ち、機械とわたしたちの関係はあの頃の想像世界のさらに上を行っている気がします。
作者からの返信
アオノソラさん
お仕事は落ち着かれましたか?
ディックー!と喜んで頂けたのなら何よりです。お好きなのですね。あの独特の文体には訳文承知で途中できーっとなりますが。
そうですかもう半世紀以上経つのですか。「ブレード・ランナー」にはあの時代特有のキッチュさと詩情がありましたね。
いつもながら、アオノソラさんのレビューは凄い。解説文でもいただいたような気分になります。
ありがとうございました。