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  • 最終話への応援コメント

    全体的に文章に情緒があり、町工場の解像度が非常に高い作品でした。
    いや、ホントに解像度が高かったですね。もしかして神山さんは技師だった(もしくは現役?)なんですかね?(回答不要w)
    もし関係のないお仕事をされていて、今回のお話は調べただけだったとしたならスゴイことです。普通の人は調べただけではここまで書けないかと。

    そしてお話の中身ですが、全体的に暗く、どこか悲壮感のある雰囲気でもありながら、それだけでもなかったと感じましたね。
    父母への喪失感や、仕事・生きがいに対する諦観、自分と父への重ね合わせなどがエンタメ派の私にも理解しやすく伝わってきました(もし「それだけじゃない」「もっと重要な部分がある」ということでしたらゴメンナサイ)

    ただ、「もう少し圧縮できなかったのか?」とは感じてしまいました。
    もちろん本作は純文ですので、エンタメ小説と同列には考えられないことは承知しています。
    しかし1万文字を使ったにしては、少し内容が狭かった気も……。深く掘り下げてはいると思うんですがね。重複するような内容もあったように感じました(強調の意味があるとは思うのですが)

    それと個人的に、ホントーに個人的にですが気になったのが「坂本さん」ですね。
    本作は主人公にすら名前がなく、名前があるのは坂本さんだけですよね?
    「主人公に名前がない」という技法自体は成立すると思いますが、唯一の名前持ちが特に重要ではないキャラ(と私は感じました)でしたので……何というか悪目立ちしているように感じてしまいました。

    総評として「文章技術と舞台の解像度は高くテーマも良い。だが長さの割に広がりがなく起伏もない」ということで★1とさせて頂きます。
    ただこの評価は、文学を解せないエンタメ派の評価ですのでご了承を。

    作者からの返信

    三鞘さま

    最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

    さてさて、町工場の雰囲気に関してはあとがきに載せますのでいったん割愛としまして。

    作品の内容については、本作は出来事を次々に起こして展開させるというより、主人公が父親の残した旋盤を使い続ける中で、少しずつ父親のことを理解し、自分自身も父親に似ていく、その過程を反復的に描くことを意識していました。

    なので「広がりがない」「起伏がない」というのは、ある意味ではその通りなんですよね……。ドラマがある訳でもなく、ただ単にその人の日常があるといいますか。空気感重視と言いますか。

    そこを作品の性質として受け取ってもらえるか、単純に物足りないと感じるかは、かなり分かれるところかもしれないなあ、とも思います。

    では、疑問点に対しての返信をば。

    > 「もう少し圧縮できたのでは」

    こちらは、今後自分で読み返す際には考えてみたいと思います。
    反復には意味を持たせたつもりですが、意味があることと、読者にとって必要な分量であることは別の話ですしね。何かしらのエピソードで繋げてみても良かったかもしれません。

    > 坂本さん

    自分の中では、坂本さんは単なる「仕事を持ってくる人」というより、主人公にとって父親の世代から続く町工場の世界における、もう一人の親のような、いわば「業界の父親」に近いイメージがありました。だから、主人公から見たときに坂本さんだけは、他の人物とは少し違う形で固有の人物として残っている、という感覚だったのだと思います。
    ただ、そこまで明確に設定して書いたというより――書いているときには自然とそうなっていた、というほうが近いかもしれません。

    ここがもう少し掘り下げても良かったかもなあ、とかちょっと感じました。借金の話に繋げたり、葬儀を手伝ってくれた、とかあっても町工場の横繋がりとしてもいいいですしね。


    エンタメ派の方から見た率直な感想として、ありがたく受け取らせていただきます!
    ★1も含め、最後まで丁寧に読んでいただき、本当にありがとうございました。

  • 第四話への応援コメント

    今回も少し批評的なコメントをw

    「叩き返しても納期に間に合わん~」のセリフは、少し説明セリフに見えてしまいましたね。
    本作の雰囲気なら大部分は地の文に回して、セリフは坂本さんのキャラ付けだけにしても良かったように感じます。

    作者からの返信

    三鞘さま

    確かに、小説として読むと「叩き返しても~」あたりは、説明のためのセリフに見えるところはあるかもなあ、と思います。

    ただ、ここはちょっと悩ましいところでして、実際に下請けの加工現場にいた身としては、こういう「結局こっちで尻拭いする羽目になるんだよなー」という話を、職人同士でぼやくこと自体はわりとあるんですよね。

    今回の坂本さんも、主人公に工程を説明しているというより、「またメーカーがこんなもん寄越しやがった」「納期があるから結局こっちで直すしかない」という愚痴をこぼしている、というつもりで置いていたりします。

    なので、作劇上の情報を伝えるため説明セリフというよりは、坂本さんの立場や人柄を出すための会話として残した部分ですね。

    とはいえ、ご指摘の通り、読者からすると「ちょっと説明が続いているな」と感じる可能性はあると思います。このあたりは、現場の会話としての自然さと、小説としての読みやすさのどちらを優先するか、というところでしょうか。

    編集済
  • 第三話への応援コメント

    一昨日、「明日来る」と言いましたよね? あれは嘘だww
    いえ、スミマセン……。少し他のことに気を取られていて……(言い訳)

    それはそうと作中の「金属片」に関してですけど(話題逸らしw)
    手の皺に入り込んで洗っても取れないほどの微細な金属片をイメージしてたんですけど、今回では「(ウエスの)繊維が伸ばされ、穴が空いていく」とありますよね?
    それってかなり大きな金属片ですし、手に突き刺さっているレベルなのではないかと……。

    もしかすると文学的な比喩でしたかね? それなら私の読み違いでした。
    「柔らかなものには触れられない」という比喩に用いられているというのは分かるのですが、少し金属片のイメージに齟齬を感じてしまったもので……。

    作者からの返信

    三鞘さま

    ここは実は比喩ではなく、現場にいたときの実体験をそのまま描写しています。

    金属加工、とくに汎用旋盤なんかをやっていると、切粉や金属粉で本当に手が鉄粉まみれになるんですが、その中に細い棘のような金属片が皮膚に入り込むことがあります。
    それこそ「皮下異物」みたいな感じで、洗っても取れません。毛抜きでも取れないくらいに深く入り込む場合もあります。

    で、これがウエスで手を拭いていたりしたときに、何故だか皮膚に入り込んでいたはずの金属片が引っ掛かって起き上がるようなことがありまして……。そのときにウエスの繊維が引っ張られて伸びたり、穴が空いたりすることがままあったりとします。

    なので、作中の「金属片」はかなり文字通り「棘」のようなものをイメージしています。

    ――といえは、これは現場の経験がないと「ウエスに穴が空くほどの金属片=かなり大きなもの」と読めてしまうのも確かにあるかもしれませんね。ここはもう少し解りやすく描写したほうがよかったやもしれません。


  • 編集済

    第二話への応援コメント

    批評的なコメント失礼します。
    いや……最近は控えているんですけど、神山さまならいいかなぁってw
    もしご不快でしたらコメントを消すなり、私の方へ文句を言いにくるなりしてください。五体投地で謝る準備ができていますw

    で、批評部分なんですが……。
    冒頭が少し「説明の連続」だなぁ、と。
    文学を解せない男ですが、だからこそ「他の緻密で感情のこもった描写」との落差を感じてしまいまして。

    それ以外はエンタメ派の私にも読みやすいと感じましたよ。
    旋盤を通して主人公と父親、そして2人の背景まで見せる手腕はお見事です。指の油汚れや金属片など、視点をズームアップする描写も良いですね。

    ひとまず今日はここまでで。
    続きはまた明日、拝読に伺います。


    【追記】
    説明の連続と感じたのは作品冒頭ではなく「第二話冒頭」です。

    分かりにくい書き方をしてしまいました。
    画面の向こう側で、うつ伏せに寝転がっておきますw

    作者からの返信

    三鞘さま

    私ならば問題ないですよー!
    ただ、運営のあれやこれやもあるので、三鞘さまもそこだけはご注意くださいね……。さすがにないとは思いたいのですが、私の感想欄で停止やBANになったとか洒落にならないですし。

    さて、コメントを返させていただきます。

    > 冒頭が少し「説明の連続」だなぁ

    ここは読み返してみても、反省点だと思います。
    ちょっと手癖で説明が先行してしまったのと、「せっかく旋盤の話を書くんだから、まず旋盤や金属についてちゃんと説明しておこう」という気持ちが出てしまった、というところでしょうか。

    ――
     冬の朝、旋盤はすぐには使わない。
     主軸を空回しして、機械が温まるのを待つ。冷え切った鋳鉄はわずかに縮んでいるし、油も固い。
     俺は自販機の缶コーヒーを両手で挟みながら、低く唸る主軸の音を聞いていた。
    ――

    みたいに置いておけば、「旋盤についての説明」ではなく、「主人公が毎朝やっていること」へ自然につながるので、こちらのほうが良かったかもしれませんね。反省です。

    > 文学を解せない男ですが、だからこそ「他の緻密で感情のこもった描写」との落差を感じてしまいまして。

    こちらもありがたいご指摘でした。
    逆説的に考えると、文学に精通している方からすれば、さらに「説明的」に見えるのかもしれないなあ、とも思いまして。精進します。


    描写の辺りなどのお言葉はとても有難く、励みになります。
    ありがとうございました!