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  • 第1話への応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。

    雨の駅前で静かに居場所を探す少女のせつない思いと、警察官との間で交わされる温かくもどこか寂しさを帯びたやり取り。映画のようなドラマチックな世界を夢見る少女の願いが、最後の一言によって鮮やかに結びつく、しっとりとした情緒と美しい余韻に満ちた素晴らしい作品を読ませていただきました。

    ■ 全体を読んでの感想

    雨に濡れる駅前で、誰かの温もりや劇的な出来事をただ待っている少女の澄んだ視線に、深く引き込まれました。

    警察官に声をかけられ、交番で温かいミルクコーヒーを飲みながら交わす、不器用で愛おしい言葉のやり取り。少女が心に描く映画の情景と、現実の静かな時間の対比がとても丁寧に描かれており、読んでいて心が静かに揺さぶられます。

    孤独を抱えながらも、彼と過ごすその一瞬を「あたし今、映画の中にいるみたい」と感じる少女の切なくも愛おしい心情に、深く寄り添うような温かい余韻をいただきました。

    ■ お題「伏線(ふくせん)回収」と描写の活用について

    本作は、お題である「伏線回収」を、タイトルと作品全体のテーマを鮮やかに結びつけ、物語の情感を極限まで高めるための見事な手法として使いこなされています。

    ・映画への憧れという「丁寧な種まき」
    冒頭から語られる「映画で観た場面」や「映画の台詞のような言葉」への強い憧れ。少女が抱くドラマチックな展開への切実な願望が、物語全体の切ない伏線として静かに心に刻まれます。

    ・警察官の一言とタイトルの鮮やかな回収
    交番でのやり取りの終盤、警察官がふと漏らす「映画のようには行かないね」という言葉。この一言によってタイトルが作中で見事に回収され、彼の見る現実と少女の感じる世界のギャップが鮮明に浮かび上がります。

    ・言葉の意味が反転する美しい着地
    警察官にとっては「甘い映画のようにはいかない現実」を意味する言葉が、少女にとっては「今まさに映画の中にいるような最高の瞬間」として反転する展開。伏線が回収された瞬間に、切なさと温もりが混ざり合った最高に美しい余韻が生み出されていると感じました。

    ■ 最後に

    「伏線回収」というお題を通して、これほどまでにしっとりと優しく、心にそっと寄り添うような物語を届けてくださり、本当にありがとうございました。

    また部室にて、あなたの紡ぐ、深く心に染み渡るような素晴らしい作品に出会えるのを心より楽しみにしております。

    作者からの返信

    丁寧なご感想をありがとうございます。
    カクヨムはまだ使い方がよくわかっておりませんので、無礼なところがありしたら遠慮なくお申し付けください。

    企画に参加させていただくのは初めてのことでした。
    楽しいお題をありがとうございました。