編集済
「きっと、それぞれに名前があって
あなたは、それを知ってることでしょう。」
この節がとても好きでした。
具体的に2人で何をしたかは僅かしか書かれていないのに、どんな関係性だったのか分かる気がします。
空は毎日どこでも見られる分、花の名を1つ教えるよりもよほど罪深い気がしますね(主人公さんには、切なくてもやっぱり幸せなことなのかな)。
せっかく彼に教わったのなら、「お天気雨」、彼と一緒に見られたらよかったのにね……なんて切なくなりました。
静かで綺麗な作品でした……!
作者からの返信
うふふふ。
伽夜さんの感性好きです。
『どんな関係性だったのかわかる』『花の名を一つ教えるより罪深い』『お天気雨、一緒に見られたら良かった』⋯とても優しくて、主人公の気持ちに寄り添ってくださるのが素敵です。
僅かな言葉から沢山感じ取っていただけて、凄く嬉しいです。
コメントありがとうございます♡
編集済
全体的な雰囲気が切ないお話ですね。
勝手な想像ですが、この主人公は悲しくはあるはずなのに涙は流してはないので雨が涙の代わりみたいなイメージなのかなと読んでいて思いました。
特に視界いっぱいに線のような雨が刺していた。ってところが個人的に好きでした。
それから車を止める頃には雨があがっていて、実際には流してはいないですが彼女?が心の中で流していた涙はそこで止まったのかなと。
車を降りて自分の前からいなくなってしまったあなたの幸せを願える。
主人公は強くて素敵な人なんだなと思いました。
作者からの返信
雨が主人公の涙の代わり⋯!
そのつもりで描いてるわけではありませんでしたが、素敵な受け取りしていただいて、ありがとうございます!!
そう言われると
お天気雨って、晴れなのに雨が降ってる天気のことなんですが、
雨→会いたいけど会えない切ない気持ち
晴れ→あなたへの感謝とあなたの幸せを願う気持ち
の両方が重なってる感じで、主人公の心とぴったりだなと感じました。
とても素敵な感想ありがとうございました!!
への応援コメント
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
初めて体験するお天気雨の情景と、空に広がる様々な形の雲。そして、突然姿を消してしまった「あなた」への切なくも美しい感謝と祈り。透き通るような情景描写とともに、胸の奥にそっと触れてくるような深い余韻を残す素晴らしい作品を読ませていただきました。
■ 全体を読んでの感想
雨と光が織りなすお天気雨の短い時間の美しさと、そこに重ね合わされる「あなた」という存在の儚さが、見事に重なり合っていて深く引き込まれました。
アスファルトやフロントガラスを濡らす雨の描写から、雨上がりの空に浮かぶ雪山やわたあめのような様々な形の雲へと広がる視線の移ろいがとても鮮やかです。
掴めずに風に吹かれて消えてしまう雲に「あなた」の面影を見出し、「あなたの居ない世界を生きます」と静かに決意しながら相手の幸せを祈るラストには、切なさを超えた温かく気高い愛を感じて胸が熱くなりました。
■ お題「二人称表現(「あなた」への語りかけ)」と描写の活用について
本作は、お題である「二人称表現」を、姿なき「あなた」への心の距離と溢れる想いを繋ぐための、最も美しく効果的な語り口として生かされています。
・「あなた」という呼びかけが生み出す手紙のような親密さ
全編を通して「あなた」へ直接語りかけるスタイルをとることで、読者はまるで一通の美しい手紙をそっと読ませてもらっているような、切なくも温かい没入感を覚えます。
・自然の景色と「あなた」の重なり
お天気雨や移ろいゆく雲の姿に「あなた」の面影を重ねる描写が、二人称の語り口によってより一層鮮やかに際立っています。特定の誰かへ向けられたまっすぐな言葉だからこそ、広がる空の情景がそのまま主人公の心の景色としてダイレクトに胸に届いてきました。
・切なさと感謝を包み込む二人称の余韻
「あなた」が教えてくれた新しい世界や言葉への感謝を胸に、去っていった相手の幸せを祈る最後の言葉。二人称の魔法によって、その祈りが静かな光のようにどこまでも優しく広がっていくような余韻をいただきました。
■ 最後に
「あなた」と語りかける言葉のなかに、出逢えたことへの深い感謝と、これからの世界を歩んでいく静かな強さが宿っており、心洗われるような素晴らしい読書体験をいただきました。
また部室にて、あなたの紡ぐ、光と優しさに満ちた素晴らしい物語に出会えるのを心より楽しみにしております。