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  • 編集済

    第1話への応援コメント

    Xでご紹介頂きありがとうございます。

    拝読致しましたので、感想を書かせて頂きます。

    まずタイトルがなぜ群青なんだろうと、読了してから振り返りました。
    こっからは私の勝手な妄言空言の類なので、聞き流してください(笑)
    青い彼等が群れることで生じる化学反応を描きたかったのかな、と素直に読み解きました。
    この年頃にはありがちな、それでいて彼等自身は至極真剣で真摯に向き合わざるを得ない空虚さ。主人公の武田湊くんもその一人です。
    しかして彼は、本当に偶然にも(或いは蓋然的に)同じくこちらは渇望や飢餓を胸に抱えた少年、九条宗一郎と邂逅します。
    お互いがお互いに、欠けたものを埋めるように、親密になっていく。宗一郎は被写体としての湊を通じて、湊は宗一郎が求めるものになる事で彼を知ろうとして。
    完成したキャンパスに描かれたのは、少し悲しい瞳。
    これは湊と宗一郎が抱える心の欠損だったのかなと思いました。だから理解した事が、少し物悲しい。しかしこの邂逅が二人の行く末に、灯りを照らしたのでしょう。蒼い化学反応は、あくまで契機に過ぎないですが、辿った彼等の路を想うと私は凄く暖かい気持ちになりました。

    とまあ、ぐだぐだと変な感想失礼しました。
    ラストシーンは色々描き方があったと思いますが、作者様が選択されたラストが一番良かったと思います。

  • 第1話への応援コメント

    「面白くないって言わないんだ」という宗一郎の言葉が印象的でした。
    うん……

    湊の何気ない肯定が宗一郎を救い、逆にモデルとして過ごした時間が湊を俳優へ導く。
    互いの人生を知らずに変えていた二人が、五年後に再び繋がる結末が綺麗です。

    しっとりとした作品でした。


  • 編集済

    第1話への応援コメント

    拝読いたしました。純文学として読ませていただきました。感想をお伝えします。

    湊視点の一人称小説ですが、文体にこだわりを感じました。日常的な言葉があえて見慣れない漢字で書かれており、その硬質な文体が目を引きます。大人びていながらも世の中を斜に見ている――湊の内面がそのまま映し出されているようでした。

    ――毎日毎日、同じような日々の繰り返し。刺激のない、退屈な日常。如何ともし難い鬱々とした気分。それを引き摺って今日も生きている。

    大人が深く共感できる文章であり、この重みのある文体と湊の心情と噛み合っていると思います。

    湊と宗一郎が出会うシーンが印象に残っています。
    美術室の空気感が伝わってきて、私の学生時代が懐かしく思い出されました。あの時代・あの瞬間にしか味わえない脆さのようなものも感じられ、作者様の描くノスタルジックな情景に引き込まれました。

    また宗一郎の人物造形も見事でした。
    湊と対照的にすれておらず、思春期特有の心の乱れや熱量のすべてを美術に打ち込んでいるような印象を受けます。
    彼の人間性は以下のやり取りにもよく表れていると感じました。

    ――「面白くないって言わないんだ」
    彼が呟くように言った。
    「誰でも描けるとか、言わないんだね」
    そう言葉を続けると、彼はふ、と小さく微笑んだ。一見、鮸膠も無さそうに見える此奴もそんな表情をするのかと、初対面のくせに思ってしまった。
    「僕は二年三組の九条宗一郎。上履きの色、同じだから同学年だよね」
    ――「君、美術は詳しくなさそうだけど、良く観察する人なんだね。適当な言葉じゃなさそうだし、何だか嬉しいな。感想貰えたの、久しぶりだし」

    周囲に理解されない寂しさを自覚しながらも、誰かとつながりたい、近づきたいと願う宗一郎の気持ちが痛いほど伝わってきます。
    この言葉は小説を書いている私の心にも響き、まるで宗一郎に気持ちを代弁してもらったようです。

    これまで作者様の強みをいくつか述べましたが、その中でも群を抜いているのは情景描写の巧みさだと思います。

    ――そうして時間を過ごすうち、徐々に陽が傾き、教室の中に光が差し込む。机も椅子も、床のくすんだタイルも、淡く色付く。太陽が染めていく。すると変わらぬはずの景色が古い蛍光灯の白い明かりに照らされている時とは少しばかり違って見えてくる。
    絵画。そう、絵画のように見える。

    景色だけでなく静物の描写も緻密です。作者様も美術に造詣があるのかなと想像してしまいました。

    ――先程とは違って明るい蛍光灯の下、俺は繫々と三枚の絵を眺めた。作品は何れも抽象画のようだ。一枚は赤や黄や緑や黒がぐちゃぐちゃと混じり合った絵。もう一枚は緑を基調として、其処に黄緑や青といった絵具を幾筋も垂らしたような絵。最後の一枚は殆ど一面が白く滲み、靄がかかったような絵である。
    ――キャンバスを覗き込むと、物思いに沈む一人の少年が、ワイシャツ姿で窓辺を見つめていた。何処か虚ろな、哀し気な瞳。九条に出会った日。彼の絵を始めて見た時の彼の瞳。それによく似ていた。

    宗一郎の背負う境遇も相まって、意識せずとも彼の絵が浮かんでくるようです。

    ラストの二人の再会もよかったです。
    大人になった二人は学生時代に途切れてしまった、あの日の続きのように会えたのでしょうか。温かい余韻が残りました。

    以上になります。
    このような素敵な作品に出会えたことに、心より感謝申し上げます。
    作者様の今後のご執筆を陰ながら応援しております。

    作者からの返信

    お読みいただき、また、温かなコメントをくださってありがとうございます。心情や情景、また硬質な文体はこだわって書いていた部分でしたので着目していただけて嬉しく思います。そして素敵な作品と言っていただけたこと、大変励みになります。今後とも精進して参りたいと思います。改めまして、感謝申し上げます。