地下三千メートルの彼女を殺しに行くへの応援コメント
美咲の声と姿をしたこれは、死んだ美咲だったのでしょうか。
美咲を見棄てたことで死んだ、“俺”自身の美咲への想いなのではないか、という気がしました。
かつての想いを喪い続け、ついに“美咲”を直接に殺したことで、“俺”は何者でもないに死んだ想念の残滓になり果てたのでは……と感じました。
見当違いのことを言っているかも知れませんが、おぼろげな形が浮かんでは消えるような、暗く混沌とした作品世界に圧倒されました。
作者からの返信
武江成緒様、丁寧にお読みいただきありがとうございました。
この話は愛なのか憎しみなのかわからない一種の混線状態の心境をイメージしていました。愛がある種の暴力に転じる瞬間、支配とケアは稜線をなくし、愛と憎しみは表裏一体となる。それを直接書かずにホラーで描けるだろうかと。インスピレーション源はニール・マーシャル『ディセント』に大きく依っています。あの作品をこちらの質感に引っ張って来ようと苦心しました。うまく行ったかどうかは読者の方々に決めて頂けるとありがたいです。
このたびはありがとうございました。
地下三千メートルの彼女を殺しに行くへの応援コメント
拝読しました。
地下へ降りていく物理的な移動と、主人公の記憶・罪・自己像が崩壊していく心理的な下降が見事に二重化されていて、強烈に引きずり込まれました。描写の精度が高く、匂い・温度・質感がすべて「触れられるレベル」で立ち上がってくる。
特に記憶の断層が坑道の壁に貼りついているあたりのイメージの強度は圧倒的で、ホラーというよりかは、純文学的な深度を持っている。
いい読み味でした。主人公たちと、何度も邂逅する様は円環の中に閉じ込められたかのよう。良い読み味でした。
作者からの返信
甲斐ミサキ様、お読みいただきありがとうございました。なんだかとてつもない褒め方をされてしまい恐縮しております。
この話は愛と憎しみは同一根で、支配とケアは分かちがたいという一つの現実をホラーで描きたかったのがきっかけでした。元ネタはニール・マーシャル『ディセント』でしたが、あの映画をいかにこちら側に引き寄せるかで苦心しました。うまくいったかどうかは読んだ方々に決めていただければと思います。ありがとうございました。
地下三千メートルの彼女を殺しに行くへの応援コメント
拝読いたしました。
生々しい描写が光る作品ですね。湿り気を帯びた悪夢を見せられた心地です。
現実世界に酷似した冥府か、あるいは平行世界でしょうか。別の自分と入り交じって、罪とともに自己同一性を見失う。
目眩さえ覚える不思議な読後感でした。
作者からの返信
ニノ前はじめ様、お読みいただきありがとうございました。
この作品で最も描きたかったのは、愛と憎しみは同じ根から生えている、ケアと支配が分離できない、「正しい愛」がそのまま暴力になる。これをダイレクトに書かないことを自分に課した結果、地獄めぐりのような作品になりました。
小野塚さんは黄泉比良坂と指摘しましたが、直接のインスピレーションはニール・マーシャル『ディセント』で、期せずして同じ神話的構造だったのに気付かされました。物語の引力は絶大だなと思いました。
地下三千メートルの彼女を殺しに行くへの応援コメント
🎐納涼怪談会🍉御参加有難う御座います!!
又また素晴らしい怪談を…!黄泉比良坂帰りの
男の末路…というイメージが湧き上がります。
時の流れが少し違って、そして知っている筈の
風景はどこか歪…。それらは過去の事実がきっと
干渉しているからでしょうか。
🍙(御礼)
作者からの返信
小野塚さん、お読みいただきありがとうございました。
黄泉比良坂、言われてみればまったく同じ構造ですね。書き手としてはニール・マーシャル『ディセント』を解体してあれこれしたんですが、現代のあらゆる物語は神話の圏外には一歩も踏み出せないということかもしれないですね。
地下三千メートルの彼女を殺しに行くへの応援コメント
描写が素晴らしく読み入りました。
作者からの返信
しき様、お読みいただきありがとうございました。
そう言って頂けるだけで書いた甲斐がありました。