皆様、ご愛読ありがとうございます。
先に彼女の為に浮気するの第15話は明日の0時に投稿します。
あと2時間以内になります。
この間のご要望のストーリーをこの近日ノートに公開します。
内容は盗撮の雪ストーリーになります。
えっと先に1話完結ではなく数話の構成になります。
@126212101様のご要望とおりになってないかもしれないです。
そこは謝罪させていただきます。
ごめんなさい。
あと前半は私が雪の過去を作成していて、そこの前半をそのまま使っちゃいました!
本当に前半ですよ!
あとはご要望のストーリーに進行しました。
なんか作成してたら5話くらいになりそうな予感がしてきました...........
なったらごめんなさい。
とにかく、読んでいただければ分かると思いますのでどうぞ。。。
ちなみ6,000文字くらいあります。。。
タイトル~ifストーリー真実を知ったなら①
「いいんだ……俺はもう疲れた」
奏多……
「先生」
本当にごめん……
「俺が」
でもちゃんと認めてほしいの……
「やりました」
あなたの罪を……そして私の気持ちを。私は貴方の為に……
◇
どうして、どうしてこうなったの?本当なら今日は奏多と二人きりで誕生日を過ごす予定だったのに……
奏多……なんでこんな事を……
あの日以降、奏多はおかしくなった。朝早くに起きて、家を出る……それを私は自分の部屋から見ていた。でも方向は全く逆に向かう、歩き方もまるでゾンビのように歩いている。
私の知ってる奏多じゃなかった。
(奏多…………)
見ていられなかった。
でも私もまともじゃいられなかった。奏多があんな事するなんて……退部になるなんて。もう奏多はダメになったみたい……
色んな事を考えてしまう……学校に行ってもずっとその事ばかり。
(奏多、学校に来れたのかな……)
ふと窓の外を見ると奏多が茶髪の女の子に連れられていた。
きっと空ちゃんに違いない。やっぱり空ちゃんは奏多の事……
私はどうすればいいのか分からなくなった。
奏多の家に行く?あんな事を言っておいて?
それに私は奏多が犯人じゃないと信じられない……
私にはどうする事もできない。なにを信じ、何に頼ればいいのか……
そんな時に私を気を使ってくれたのが健太君。
彼は私に言ってくれた。
「雪、奏多はやっぱりああいう風になって退部になっちまったが、雪のせいじゃない……大丈夫だ、雪が何も不安になったりしなくていいんだ。奏多の代わりになるか分からないけど今は俺がついてるから。俺にとって雪は特別なんだ」
その言葉に私は少し救われた。
ずっと自分に罪悪感を感じていた……奏多にトドメを刺したのは私だって……
でも健太君は私のせいじゃないって……
健太君は言ってくれた。
「本当は奏多は嬉しいはずだ。雪に自分を正して貰えて……大丈夫、時間少し掛かるかも知れないけど、奏多が学校に復帰できたら二人でちゃんと迎えてあげよう。そして言ってあげよう。お前は間違ってしまったけど雪が正してくれた。お前は最高の彼女がいて幸せ者だなって」
健太君は奏多の事も私の事も考えてくれていた。
私は嬉しかった。
でも奏多はあれから学校に来なくなった。多分引き籠ったのかもしれない。
朝に窓から奏多の家を見ても、奏多は出てこなかった。
部活は1週間活動自粛していた。
私は健太君と一緒に帰る事が増えていった。
彼は明るく振舞い、私を元気づけてくれた。私は少しずつ彼を見るようになってきた。
私が家に入る時に奏多の家に空ちゃんが入るが見えた。
彼女は奏多に会いに行ったのだろう。
私は彼女の行動をただ眺めるしかなかった。
私は一体どうしたら……ずっとその事を考えていた。
でもある日、私が家で悩んでいたらある訪問者が現れた。
「雪ー!お友達が来てるわよ」
お母さんが私にそう言った。でも私の家に来る友達なんて奏多くらいしか……
「はーい」
私が玄関の扉を開けるとその訪問者は悲しい顔をして立っていた。
「どうして……空ちゃん」
私は目を疑った。奏多の事を心配してずっと奏多の家に出入りをしていた人物がなんで私なんかに用があるの……
深刻な顔をした彼女は私に言った。
「あの……雪ちゃん、ちょっと話したい事があるんだけど……いいかな」
「……え、うん」
そう言って私は彼女を家に招き入れた。
◇
私の部屋に来た彼女はずっと悲しい顔をしていた。きっと奏多の事だと分かっていたが、私からそれを聞く事が出来なかった。
俯く空ちゃんと私。壁掛けの時計の秒針が今日はやけに音を立てる。
テーブルの上に置かれたペットボトルは汗だけかいて減っていない。エアコンは私達の気分なんて知りもせずに冷たい風を送ってくる。
時間は待たずに過ぎていく。私達は崖の上に追い込前れたかのように身動きが取れなかった。
でも彼女は何かを言いたくてここに来た。なら……
「空ちゃん……今日は一体どうしたの?奏多の家に行ったんじゃ」
私がそう言うと空ちゃんはビクッと反応した。震える体が何を示してるのかは分からない。
きっと言いづらい事だとすぐに分かる。
「何か言いづらい事でも……」
私がそう一言告げると彼女は突然頭を下げた。
「ごめんなさい……」
突然の謝罪……私は何に対しての謝罪か分からなかった。奏多の事?部活の事?それとも一体何の事?
「あの……空ちゃん。一体何の謝罪なの?私全然分からなくて……」
少しの間があり、気まずい空気が流れる。私はそれ以上に声を出せなかった。
「私なの……」
「え?」
彼女が一言「私なの」と……一体どこを指しての私なの?
「奏多君をあんな風にしたのは私なの……」
「どういう事?」
意味が分からなかった。奏多があんな風になったのが空ちゃんのせい?ヒアリングでは奏多をあんなに庇ったのに?
何か奏多に言ったの?どういう事?
「空ちゃん、言ってる意味が全く……」
「私が奏多君を犯人にしたの!」
「な…………」
突然訳が分からない事を……どういう事?だってカメラは奏多の鞄から……それにその時、空ちゃんは体調悪くて帰ったんじゃ……
彼女は奏多があんな風になったからそんな事を言ってるの?奏多を庇ってるの?
ヒアリングの時にはそんな事一言も。
「空ちゃん……奏多があんな風になったから言ってる?」
私が言うと彼女は首を横に振り否定する。尚更分からない……
「ねぇ、ちゃんと説明してくれる?」
彼女は首を縦に振る。彼女から溢れる涙は演技ではなさそうだった。
「奏多君の鞄にカメラを入れたのは私なの」
「え?嘘でしょ……だってあの時には空ちゃんは居なかったでしょ?」
「私は奏多君と部室で会った後、保健室に戻ったの……でもあいつに言われて部室に戻って奏多君の鞄にカメラを入れたの。そして鍵を入れ替えて、また保健室に戻ったの」
「本当なの?なんで……なんで!?それならヒアリングの時にちゃんと言ってよ!」
私は激怒し彼女に怒った。なんで分かっていて、あの時言わなかったのかが私には理解できなかった。
「ごめんなさい……本当は辛かった。奏多君があんなになるなんて……私は本当は望んでなかったの。私はただ、奏多君に寄り添いたかっただけなの……」
「そんな……じゃあ奏多は本当に盗撮なんてしてなかったの?」
「うん……」
私はどうすればいいのか分からなかった。彼女は嘘をついている様子は全くなかった。でも未だに信じられない。
もし彼女の言う事が本当なら、ヒアリングの時に奏多をあんなに追い詰めた私は全く無意味な行動になる。
それにこんな卑怯な真似……
なんで彼女が……
「なんでこんな事したの?卑怯じゃない!?奏多に濡れ衣を着せて、自分は弱った奏多に付け込んで……私は奏多を信じれなくなって、苦しんで……
ううん、一番苦しんでるのは奏多本人なのに……なんで貴方はそんなに平然とできたの!?まともじゃないよ!」
私は彼女の事を許せなかった。奏多の近くにいたのを良くは思っていなかった。でも彼女の想いは真っすぐでそれを私は嫌いにはなれなかった。
だから私は彼女を認めていた。でもその彼女がこんな悪質な事をするなんて……
「ごめんなさい……もう奏多君を見ていられなくって。私があんな事をしたばかりに奏多君は……」
「どうしてそんな事をしたの?空ちゃんは奏多の事が好きなんでしょ?なのにこんな事して」
「私だって、まともじゃない事くらい分かってるよ!でも奏多君の傍に居たいのは雪ちゃんだけじゃないんだよ!私だって傍に居たい、私だって彼と一緒に居たいよ。私だって奏多君と恋がしたいよ。私だって……」
空ちゃんはそんな歪んだ考えを持っていなかったのにどうして?
「空ちゃん……本当に空ちゃんがやったの?」
「うん……やったのは私だけ。考えたのは私じゃないけど」
やったのは私だけ?なら考えたのは別にいる?そういえば、さっき違和感がある事言ってたな……
「さっき”あいつ”に言われて戻ったって言ってたけど、”あいつ”って誰なの?」
きっと空ちゃんを歪ませて、唆した人物に違いない。でも空ちゃんとそんな仲になりそうな人物は知らないけど……
「それは……楯山だよ」
「え?待って?なんで健太君が?」
「そう言うのは分かるけど、本当にこれを考えたのは楯山だよ」
衝撃的な言葉だった。健太君が?でも健太君も奏多の事を庇っていたし……
それに私に……
「ちょっと頭の中が整理できないんだけど……本当に健太君が考えたの?」
空ちゃんは首を縦に振り答える。
「そうだよ……楯山に前日にカメラを受け取ってたの。そして私はカメラを部室に仕込んだの」
「そんな……でもなんで健太君がそんな事を」
「楯山は雪ちゃんをずっと狙っていたの。奏多君が盗撮犯になれば雪ちゃんも奏多君から離れるだろうって。その後は楯山は雪ちゃんに、私は奏多君にそれぞれ寄り添えばお互い上手くいくだろうって」
ショックだった。つまりは原因は私なのだと。私と奏多の仲を裂く為にこんな事を……私にあんなに優しく振舞い、励ましてくれたのは……
「許せない……」
「ごめん雪ちゃん……もう私もこれ以上、奏多君の心を壊したくないの……」
「空ちゃん。この事はちゃんと先生に報告するから……」
「分かってる。私が悪いんだからしょうがない……」
「……」
でも空ちゃんの証言だけで解決するの?確かに空ちゃんは犯人になってしまうかもしれないけど、健太君はきっと自白しないと思う。
だって私が見る限りじゃ健太君は無実だ。でも彼も許せない!ならどうすれば……
「雪ちゃん……奏多君の所に行ってあげて」
「……でも」
「もう私じゃどうする事もできないよ。悔しいけど……今、奏多君に必要なのは雪ちゃんだよ」
「……」
私は奏多を断罪してしまった。あの時の奏多を思い出す度に心が裂かれるように痛い。
本当は奏多の傍に居たい。奏多を信じたかった……でも信じられなかった。
だからどうしても足が動かない。今の話を聞いて、尚更奏多の元へ行く事ができない。罪悪感がさらに増した。
奏多を信じてあげられなかった自分がどの面下げて行けるのだろうか。
「私は……」
戸惑う私を空ちゃんは怒り始めた。
「本当は行きたいんでしょ?ならなんで行かないの!?ちゃんと奏多君と向き合って!好きなんでしょ?奏多君の事が好きなんでしょ!?なら早く行ってあげてよ!!私は雪ちゃんにはなれない。悔しいけど、私にはそれが出来ないんだよ……」
彼女の想いは私なんかより……いや私だって。
私は立ち上がった。奏多の所にいかなきゃ……
「私、奏多の所へ……」
「うん……奏多君をお願い」
私は部屋を出た。階段を降り、家のドアを開ける……そして隣の奏多の家へと向かった。
そしてインターホンを押す。
♫
インターホンの音がわずかに響き、向こうから声がした。
「はい……」
「あの……雪です。おばさん、奏多に会わせてください!」
数秒沈黙があった。きっとおばさんも私の事を聞いたのだろう。
「ごめんね、雪ちゃん。今奏多には合わせる事ができないの……」
「お願いです!奏多に」
「ごめんなさい……」
インターホンは切れてしまった。完全に拒絶された。
どうしよう……これじゃ奏多に会えない。諦める?いや、それはできない。私は奏多に会いたい、会ってちゃんと謝りたい。ちゃんと信じて上げられなくてごめんなさいって……
奏多が好きって伝えたい!
私は玄関門を開け、奏多の家のドアを開けた。勝手にやってしまったのは申し訳ないけど、それでも私は奏多に……
「ちょっと!雪ちゃん……」
「ごめんなさい、おばさん。勝手にお邪魔します」
私は奏多の家に上がり、階段を上る、そして奏多の部屋の前に来た。
ドアを開けようとしたが鍵が掛かっていて開かなかった。
私はドアを叩き、中にいる奏多に呼びかけた。
「奏多!!私よ、お願いだからドアを開けて!」
必死に呼ぶが中からの返事は一切ない。それでも私は何度も呼びかける。
「奏多!!信じて上げられなくてごめん……私が間違ってしまってごめんなさい」
「……」
反応がない。奏多の心は壊れてしまって聞こえないの?それとも……まさか
私は再度、ドアを叩く。
「お願い!顔を見せて。奏多!もう一度、私に……」
「やめてよ!」
階段の後ろから声がした。この声はきっと彼女だろう。
私はその声のほうに振り向く。
「遥ちゃん……」
「雪さん。これ以上、お兄ちゃんを苦しめないでよ」
「苦しめる……」
「そう……あなたのせいでお兄ちゃんはあんな事に」
彼女はそう言って私を睨む、鋭い眼光は私の姉と同じくらい怖かった。
私は彼女の圧力に怯んだ。でもそれでもここを引くわけにはいかなかった。
「ごめん、遥ちゃん。確かに私のせいで奏多はあんな事に」
「わかってるなら帰ってよ!」
「嫌、私は帰らない!私は奏多に会って、ちゃんと謝罪するんだから」
「いらないって!帰ってよ!」
「嫌よ!」
「このわからずや!」
私と遥ちゃんは睨み合った。その時にまた、階段の上がる音がした。
「遥、やめて……雪ちゃんも」
「おばさん……」
おばさんは冷静な顔で私達を見ていた。おばさんも本当は辛いはずだ。私はおばさんを直視できなかった。
おばさんは私に冷たい声で問いかけた。
「雪ちゃん、あなたは何がしたいの?」
おばさんは私に言ってきた。その表情、声は私の知ってるおばさんでは無かった……
「私は奏多に会って……」
言葉が出せない……おばさんの圧力はもの凄かった。それは遥ちゃんの比ではなかった。
「会ってどうするの?」
「それは……謝ります。ちゃんと奏多に謝って……」
「なら、なんで今来たの?なんですぐに来てくれなかったの」
「……それは奏多を信じられなくて」
奏多の真実を知ったのはついさっきだった。それまでは奏多の事を信じられなかった。
おばさんの言葉は私の胸に突き刺さった。
「雪ちゃん……もう来ないでほしいの」
「そんな…………」
「あなたは奏多を信じてくれなかったでしょ」
「それは……でも」
「それに奏多に謝っても、きっと奏多は受け入れてくれないと思う」
「それは……謝ってないのになんで!」
「なら実際にやってみれば分かるわ」
そう言うとおばさんは鍵を出して扉の前に立った。
「……奏多が許してくれたらいいわね」
おばさんは鍵を開けて、扉を開いた。中は真っ暗で空気も重かった。物は散乱しており、私の知ってる部屋ではなかった。
そしてベッドに目を向けると仰向けになっている奏多の姿があった。
「奏多……」
私はゆっくり歩き奏多に近づく。目の前に来て覗き込むと奏多は目は開いてる、でも目線は天井にあり、私の事は気づいてなかった。
「奏多!」
声を掛けるが反応がなかった。全く私は認識されていなかった。それでも諦めずに声を掛けた。
「奏多、分かる?私だよ、雪だよ」
奏多の目は数秒こっちに向いたが、すぐに戻ってしまった。
奏多は見えていても認識はしてないみたいだった。
「奏多……ごめんなさい。あなたを信じてあげられなくて……空ちゃんに聞いたの。奏多は犯人じゃないって、奏多は嵌められただけだって。ごめんなさい……あんなにきつい事を言って。ごめんなさい、信じて上げられなくって。でも私はもう迷わない、奏多を信じるから……だから奏多、もう一度……私と一緒にいて。それでもう一度、一緒に学校行こうよ」
学校と言った途端、奏多は反応した。そして震えながら体を丸くし横になった。
「あ……」
話しかけても聞こえてない、認識もしてくれない、どうすればいいか分からない……今は無理に声を掛けても無駄だった。
こんなになるなんて……私、馬鹿だった。ごめんね奏多……
今の奏多は私を受け入れてくれない。
なら私のすべき事は……学校で奏多の無実を伝える事。奏多の居場所を取り戻す事。それを私がする。
そう決心し、奏多の背中を抱きしめた。
「奏多……私が必ず貴方の無実を証明するから……奏多の居場所を取り戻すから。だから少しだけ待ってて。ちゃんと私はここに戻ってくるから」
聞こえないと思うけど、私は必ず貴方を守る……