子供のころから興味のあったフランスの画家 ギュスターブ・モロー展に行きました。
久々の美術館 大濠公園の道の中ほどの茶色い建物を目指します。
作者の生い立ちや生涯独身で 母との二人暮らし 自画像などから
主なテーマであった 聖書のサロメをはじめとするファム ファタルをモチーフとした作品が主体でした。
家が美術館となって フランス国家に寄贈され 現館長の女性がセレクトし 今回の展示とあいなったようです。
聖書以外のギリシャ神話のキャラクターも豊富に描かれ 総数1万点が収蔵されているのだとか 案外多いです。
さて 今回は有名作品+小型非有名作品が、そこそこの数集められ 解説文字数も多く それなりに楽しめはしましたが ひとつ不満があります。
モローと言えば 美人画というより 女も見まごう 美男画 でしょ?
それが 今回はイアソンぐらいで これでは片肺飛行 片手落ち。
死せる詩人もアルゴノウツも持ってきてない これらが無いことには
モロー世界は理解されません。
こういった作品を理解できる数少ない民族が 日本人だということにもう少し踏み込んで開催して欲しいものです。