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新シリーズ『異世界ソロ暮らし』刊行のおしらせと裏話

この度、アルファポリス様から新シリーズの刊行が決定いたしました。

その名も『異世界ソロ暮らし ~田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。~』です。

サブタイトルを抜けばアルファ同時発売作品の中では一番タイトルが短かったりします。

発売は3月中旬となりますので、予約などしていただけますと嬉しいです。
シリーズ一巻目は本当に大事で、この先どれだけ続けられるのかは全てここにかかっていると言っても過言では有りません。
ぜひご友人ご家族親戚町内会市町村国世界中へオススメくださいませ!


*** 以下、この作品についてのあれやこれや ***


さてこの作品ですが、アルファポリスとは浅からぬ縁がありまして。
実は私が初めてアルファポリスに投稿したのがこの作品の原作となる『チートの種』なのです。

当時、エルフの山田さんを発売して、売上としてはレーベル最初期ということもあったのかもしれませんが微妙。
続刊の可能性も少ない中、燃え尽き症候群のような状況になって、スランプに陥ってました。
そこで心機一転、男は度胸、何でも試してみるもんさ!という気持ちで未知の世界『アルファポリス』に飛び込んだのです。

勢いで書き始めた『チートの種』ですが、運良くというか読者層と上手くマッチングしたのか当時のホットランキングで1位を取ることが出来たのです。
今考えるとほっとランキング1位はそれほど難しいことではなかったかもしれませんが、なろうしか知らなかった自分にはランキング1位というものは自信を取り戻すのに十分な成果でした。

そして当時何も知らなかった自分は、その勢いのまま書籍化申請をしたのですが見事にお祈りメールを貰ったのです。
しかしこのお祈りメールが、後にファンタジー大賞優秀賞を受賞し、私の代表作になる『水しか出ない神具』ことコップを生み出すことになります。

そのメールをどなたが書いてくれたのかはわかりませんが、その中にテンプレではない作品についての感想とアドバイスが書かれていました。
「なるほど。なろうと違ってアルファはこういう層に向けて書かなければいけないのか。この部分を注意しないとダメなのか」
そのアドバイスを頭においてアルファ向けに書いた長編2作目がコップなのです。

今回書籍化にあたっても、当時のそのアドバイスを頭においた上で、担当編集様の意見を取り入れて更に今の読者層に向けて大幅な改稿を行いました。
『チートの種』をWeb版と言わず『原作』としているのは、5年も6年も前に書いた原作から書籍にするにあたって別物と言えるくらいアップデートとなるからなのです。

自分が今も本を出し続けられているのはこの作品があったからだというのは間違いなく、今回その思い入れのある作品にお声をかけていただき、書籍として出版出来るという意味は、自分の中ではとんでもなく大きな出来事であります。

というわけで、シリーズが長く続くためにも、今作に掛ける意気込みが沢山の人に届き、沢山の人が手に取ってくれることを祈っております。

2024年3月4日 長尾隆生

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