どうも、沖田ねてるです。
ここまで、「人形A(あーちゃん)」を読んでいただき、ありがとうございました。本編にあとがきを入れるとコンテストの応募規定文字数を超えてしまうので、近況ノートに書かせていただきます。
本編のネタバレがありますので、ここから先は自己責任でお願いいたします。
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さて、ではこの辺から。今回の「人形A(あーちゃん)」は、私史上初のホラー作品。割とビビリで、ホラー系の作品にほとんど触れてこなかった(あの有名なリングでさえ観たことないです)私がホラーを書こうと思いいたったのは、カクヨムコン7の概要が発表された日。ホラー部門が新設されるということで、
「よっしゃ新しい賞だ、行ってみよーッ!」
とホラー初心者の私が、勇み足だけで書くことを決めたんですよ、マジで。それで話を考え始めた頃に、横溝正史ミステリ&ホラー大賞に、カクヨム賞が新設されたという話が舞い込んできたではありませんか。ぶっちゃけカクヨムコンの読者選考は……と思っていた私でしたが、こちらもタグ付けだけで応募できるとのこと。
「路線変更じゃァァァッ!!!」
となってターゲットをこちらに変え、プロット作りを始めました。
題材に選んだのは呪いの人形。ええ、もう、やりつくされた感がある題材でしたが、初めてのホラーで特に捻ったもんも思い浮かばんな、これで行こう、と決めてストーリーを考えたら、何故かこんな話になっておりました。
元々は上巻の最後のランちゃんの不穏な一言で終わり、その後にネタ晴らしのエピソードを1話挟んで終わりにする予定だったですが、
「ランちゃんの過去からトリックまでを1話にまとめられん……あっ。もしかして、同じ事件をランちゃん視点から書いたら面白いんじゃね?」
と思い至って、上下巻構成にすることに決めました。
また書いてる途中で警察を出してないことに気づき、加えてちょうど触れていた作品で犯罪を犯した主人公と警察とのやり取りが面白いシーンがあったのでそれを参考にし、下巻の途中でランちゃんとマサシさん達のやり取りを挟むことにしました。
その後に、マサシさんを人形の関係者にする方が面白そうと思って……と、今回の作品は後から後から付け足していくような形で執筆していたので、どんどんどんどん文字数と話数が増えていって、「これ、本当に書き終われるの……?」と怖くなったのを覚えています。
また、この文量の作品は初めてでした。私の処女作である「ダレカノツゴウ」は80万字を超えておりますが、あれは連載していたのでノーカン。今まではラノベの公募に出すことを意識して、10万字くらいの作品ばかりを書いていた私にとって、20万字を超えた作品はこう、意識が飛びそうになりながらの執筆となりました。
しかも出すのはラノベ公募ではなく、一般文芸寄りの賞。今までのアホみたいな文体だとカテゴリエラーになりそうだったので、割と真面目(?)な書き方をしたんですが……脳みそ溶けるかと思った。
悪ふざけ無し、ほぼシリアス一辺倒で書き続けたのも初めてだったので、初稿を書き終えた時の感想は「虚無」の一言でした。その日は頭が熱暴走でもしたかのようにボーっとしていたのを覚えております。いや、これはこれで楽しかったんですけどね。
書きながらホラーの種類を変えて、最後にまた戻ってくるという試みや、ミステリー要素を入れようと伏線を撒きまくったりと、私にとって初めてばかりの作品でした。これからも年一くらいで、こういうのも書いてみようかしら? 馬鹿ばかりやっていると、たまにドシリアスになりたくなるんですよ。逆もまた然りですが。
あとはラストです。まあ、うん、バッドエンドっすよね。ホラーってバッドエンドだよねー、というイメージだけでこんな感じで締めましたけど……書き終えて、読み返しても、最高に後味が悪い。一応撒いた伏線は全部回収してきた筈なんですが、どっか見落としてたかな? 解らぬ。
加えて、なんかこう、詰め込み過ぎてる感もあるので、もうちょい直したい気がしてます。まあ、まだ締め切りは当分先だし、もう少し考えてみよう。文字数が応募規定数ギリギリだから、追記は難しそうだけど。
それはともかく。私は一つ、この作品について声を大にして言わなければならないことがあります。ええ、もう、書きながらずっと思ってたことで、この場を借りて言わせていただきます。
コ ヤ ケ ち ゃ ん マ ジ ご め ん な さ い 。
いやもう、ホントこの一言につきます。私は一体何の恨みがあって、彼女にこんな結末を迎えさせたのか。ただただ良くあろうとしていただけのコヤケちゃん。その結末がこんなになるなんてあんまりじゃないかァァァッ!!! と、書いた張本人が叫びたくなる程の彼女。
しかし、これもまた恐怖の一つ。心優しくて幸せになるべき人間が、誰か一人の悪意によって絶望の底へと転落していく……うん、マジ怖い。戸締りしとこ。彼女への謝罪が尽きなくなりそうなので、とりあえずこの辺にしておきます。ホントごめんね。
こんな物語でしたが、皆様いかがでしたでしょうか。応募中の横溝正史ミステリ&ホラー大賞は今年の9月末までが募集期間となっておりますので、応募される方はお早めに。あと半年くらいですな。
次回作は、ラノベっぽさ全開のお馬鹿なノリの物語を書いております。ヒャッハー! 活きの良い馬鹿のお通りだァァァッ!!! うんうん、こういうノリも大事ですよね。次の作品はそこそこテンション高い感じで、その次の作品はテンションがぶっ壊れてる予定です。投稿がいつになるのかはまだ未定ですが、またお付き合いいただければ幸いです。
以上、沖田ねてるでした。
それでは。
ーωー