「ありす、宇宙(どこ)までも。」というマンガです。
主人公は女の子。美しい見た目で、誰からも好かれるのですけど、なんと人生に疲れているのですよね。
小学6年生で。
数々の辛酸なめこさんだった私でも、小学6年生ではそんなこと思わなかったですよ。
思ったの中学2年。自殺しようと思った。
まあ重そうな感じですが、主人公は両親を亡くし、いくつもの国で暮らしてきたせいで、言語が使いこなせていないのですよ。
そのせいで、周囲からは天然とみられる。だけど、それは主人公の想いを歪めることになってしまい、自分をわかってもらえず孤独なのです。
わかりますね、私も孤独でしたよ。誰も理解してくれない辛さはよ~くわかります。
そんな主人公ですが、羨ましいことに理解者があらわれます!
同級生で神童と呼ばれる天才君です。こっちは主人公とちがって、周囲からは嫌われています。
が、理解されず孤独なのは主人公と同じなのですよね。
ここは作中、ちゃんと描かれない私だけが気づている(だろう)萌えポイントですね。
あ~私にもこんな子がいたらな。もっと彩づいた人生になったと思うな……
主人公は天才君に出会うことで、自分を表現できるようになります。
そして目指すのは女性宇宙飛行士。
パパとママが住んでいる(と生きている間話していた)星を目指すのですよ。
「ありす、宇宙までも。」はラブコメとしてみたら、メチャ良い作品だと思いますね。
主人公とヒーローとの関係性が唯一無二。これはラブコメとして強いですよ。
グッと惹かれますね。二人のラブを応援したい。
だけど、ラブコメになるのかは、まだ不明です。1巻しかでていないし、二人は中学生になったばかり。
恋を自覚するにはまだ早いので、これからの展開次第かな。
逆にラブコメでなく、宇宙飛行士を目指す女の子のマンガだったら、う~んちょっと弱いですね。
まず、宇宙に興味ある人は少ないからですよ。
プラネタリウムを趣味で見に行く人は、身の回りにいますか?
いませんよね。いたら、ちょっと変わった人として扱いません?
そういうことです。つまり私は変人枠なのですよね、だって一人で見に行くもん。
次は、これはたぶん編集さんも気づいていないと思うのですが、ヒーローが周囲とどう関わっているのかが、ほぼ描かれていないことですね。
最初のころ少しだけ描かれているだけで、中学校へ進学後、主人公が夢へ向かって前進しはじめると、まったく描かれなくなります。
そのため、これは私の感想なのですけど、ヒーローがただの「アドバイスロボ」になっているのですよね。
人間味というか感情がないというか、「何をどう感じているのか」がわからないのですよ。
どれだけ主人公と会話しても、ロボと話しているようで、ちっともドキドキしないのです。
ラブコメ好きとしては、ヒーローが主人公と接することで、恋なんて感じちゃうのを期待するのですよ。それが、まったくない!
恋だけでなくって、何も感じていないようだから、ヒーローの魅力が弱いと思います。
なので、ヒーローと周囲との関りを描いたら、何をどう感じているのかがわかるので良いかな。
こんなのでラブコメでないと、ちょっと弱いですね。
つまり、ラブコメやれ。というわけですよ。ラブコメにして、作者さん!