本編更新中のところお騒がせしております。
長らく読者の皆様の中でも大いに賛否両論荒れに荒れている例の問題エピソードこと「第十五章第一話 亡霊とこの痛みの名」、百合にアタッチメントパーツ生えてきたやんけ事案に関しまして進捗がありましたことをここにご報告いたします。
お忘れの方やよくご存じでない方にざっくりとご説明いたしますと、このエピソードは思いを交し合った《三輪百合》の三人が思いを交し合った(物理)翌朝を描写したものでした。
ここで女性三人のなかよしなかよしをご期待のところ、作者の人がいつもの手癖で書いてみた結果、不明のアタッチメントパーツが接続されたことで深刻な不信感・不快感を覚えた方が多くいらっしゃっいました。
この反響に対し取り急ぎお詫びとご説明をさせていただきましたが、どうしても耐え難いというお声は残る形となってしまいました。
魚の小骨が喉に残ったようなもどかしさがいまなお残っていることは私の不徳の致すところでございます。
小骨と言えど、骨は骨。誤った処置をしたり、取り除かずに残っているとやがて傷口が炎症したり化膿したり最悪命にかかわることを思えば、ただ読者の皆様に一方的に寛大さをお求めするのも勝手だったかもしれません。
この問題を残したままゴスリリを終えることはできないなと、この度はさしでがましいようですがささやかなお詫びとしてごあんしんの「ノン・アタッチメントパーツ版」と「フル・アタッチメントパーツ版」こと「《三輪薔薇》版」を公開させていただきました。
大変申し訳ないことに、今までは苦手な方にはそっと目をそらしていただいておりましたが、今後は極力、できるだけ、まあぼちぼち、「騙して悪いが」ということはないように気を付けた上で、手を変え品を変え無理矢理にでも見せつけていきたいと存じます。
今後とも敬遠せずに異界転生譚シリーズを応援していただき、また忌憚なきご意見を頂けますと嬉しい限りでございます。
なおすべてのご意見が必ず反映されるわけではないということも、ここにまた明記しておきます。
よしなに。お願い申し上げます。
二〇二二年十二月二十四日 長串 望