私は猫が好きだ。
だから、つい何でも「にゃ」を付けてしまう。
ある日の夕飯前。
旦那「今日の夕飯なに?」
私 「にゃーざ」
旦那「何だって!?餃子に猫を練り込むなんて鬼畜の所業!」
私 「違う違う、猫も大好き餃子のことだよ」
別の日も。
旦那「今日の夕飯なに?」
私 「にゃんばーく」
旦那「何だって!?猫をひき肉まみれにするなんて酷を極まりない!」
私 「違う違う、猫も大好きハンバーグのことだよ」
こんなやり取りが、我が家では日常茶飯事。
ある日、子どもに友達と食べるお菓子を渡したときのこと。
私 「これ、じゃがりこね」
子ども「にゃかりこね!」
友達 「にゃかりこって何?」
すると子どもが、真顔で1分の狂いもなく説明した。
「にゃかりこは猫も大好きじゃがりこのことだよ!でね、猫が大好きなママが何でも“にゃ”を付けるから、じゃがりこもにゃかりこなの」
……その瞬間、私は顔が一気に熱くなった。
にゃ文化を広めた張本人は、ほかでもない私。
得意げに説明する我が子の横で、笑いながらも「うわ、これ私のせいじゃん」と心の中で頭を抱えた。
にゃんとも言えない恥ずかしさに、尻尾があったら確実に丸めていたと思う。