近況ノートで毎月10日に一般公開SS、20日に限定SSを公開しようと思いたちました……! ぜひフォロー&ギフトください!
今回公開のバニーの話の続編を20日にフォロワー限定で公開予定です!
また、クールな女神様、コミックス②巻発売です! 玲衣さんがとても可愛いので、これからも続きを読めるように、ぜひご購入くださいね! 3巻は出るみたいです!
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「は、る、と? 今日、何の日か知ってる?」
高校二年生の8月2日。休み時間の教室で尋ねてきたのは幼馴染の夏帆だった。
本当なら夏休みなのだけれど、登校日だから来ているのだ。
俺――秋原晴人――が座る席の目の前、机の上に座っている。ショートカットの明るい雰囲気の美少女だ。
夏服の制服をおしゃれに着こなしていて、スカート丈も短い。
そうすると角度的に、夏帆のスカートの中が見えそうでドキドキする。白い太ももが目にまぶしい。
夏帆も気づいたのか、顔を赤くして手でスカートの裾を隠す。
そして、ジト目で俺を見る。
「……どこ見てるの?」
「ご、ごめん。でも、そんなところに座ってる夏帆の方が悪いよ」
俺がそう言うと、夏帆はくすりと笑った。
「実はちょっぴり、エッチな晴人なら見て来るかなと思ってたけどね」
「やっぱり、わざとじゃないか……」
「晴人にだったら見せてあげてもいいんだけど」
夏帆がからかうように言う。俺はため息を吐いた。
「冗談はやめてよ」
「冗談なんかじゃないよ。ここでスカートめくってくれてもいいのに。ほらほら」
そう言って、夏帆が自分の下腹部のあたりを指差す。
俺は自分の頬が熱くなるのを感じた。
「みんなが見ている前でそんなことするわけないよ」
「じゃあ、家だったらいいの?」
そう。俺と夏帆は同じ家に住んでいる。といっても、クラスメイトの女神様、玲衣さんや従姉の雨音さん、後輩の琴音たちも一緒なのだけれど……。
夏帆はにやにやと笑う。
「今日、バニーの日、なんだよね」
「え?」
「あたしのバニーガール姿、見たくない?」
夏帆がふふっと笑った。
か、夏帆のバニーガール姿……。俺は想像して、ちらっと夏帆の胸を見てしまう。
高校二年生になった夏帆は成長して、小柄なのにますます胸は大きくなった。
バニーガール姿の夏帆が、胸の谷間を強調して見せつけてくるところを思い浮かべてしまった。
夏帆がくすくす笑う。
「見たい、って顔に書いてある」
俺が答えに詰まっていると、そこに救世主……ではなく女神が現れた。
「晴人くん……ば、バニーなんて破廉恥なの、ダメなんだから!」
クラスメイトにして俺の同居人、玲衣さんだ。銀髪の美しい髪が風でなびく。
青い宝石のような瞳で俺たちを睨んでいた。
夏帆はそんな玲衣さんを見つめ返す。
「水琴さんの口を挟む話じゃないよ。晴人は見たいって言ってるし」
「いや、言ってない……」
「ま、恥ずかしがり屋の玲衣さんは、バニーガール姿で晴人にご奉仕なんてできないよね?」
煽られて、玲衣さんが顔を赤くする。
「で、できるもの! わ、わたしもバニーになるんだから!」
破廉恥でダメなんじゃなかったんだろうか……。
周りのクラスメイトたちの視線も痛い。
俺は家に帰った後のことを考え、戸惑っていた。
でも、ちょっぴり期待してしまったのも事実だ。