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転生したらどんぐりだった のマギネとアカシアの話

ネットで見かけた記事なのですがやっぱ中世の紙高くてびっくりしますね。

実践編1:『西洋中世文化事典』を羊皮紙で作るとしたら?
https://newspicks.com/news/13885998/body/?from=twitter

マギネとアカシアの溜め込んだ本は、売っただけでも一財産になります。なので、防火魔法もばっちりだし火気類も厳密に管理しているなどの設定があります。

コーヒー飲みながら読書とかは絶対にしない感じです


あと、書いたけど採用しなかった部分のマギネとアカシアの話があるので下の方に貼り付けときます。よかったら読んでください
(入れたかったけど一話に入れるには字数が多くなりすぎたので……)
なんか、こういう書いたけど採用しなかった文章がかなり多いんだけど、どうしたもんですかね……

図書館の地獄の関連ストーリーです

https://kakuyomu.jp/works/16818093089378514746/episodes/16818093092971443017

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  俺はふと、前世を思い出した。
 俺はジェスロさんに対してはあんな感じだが、実は結構マッサージが好きだ。
 なので、マッサージやリフレクソロジー、鍼灸、ヘッドスパなど男性可のところを色々回っていた。会社員という職業柄PCを触ることが多く眼精疲労が酷かったなどの理由もある。

 それで、俺は常々思っていたのだ。この良さを異世界にも広げたい、と。

「おい、マギネ、アカシア、生きてるか?」
「死んでるっす」
「見てわかりますよね、死んでますよ、うぇひひ……」
「ほーほー、じゃあ俺が何をしても良さそうだな」

「お、うちやなくてそういうタイプが好みだったん? うち見学しとってええのん?」
「違いますけど見学はしていってもいいですよ」

 冷静に返すと、俺はちょうどよくうつ伏せで寝込んでいるマギネの足を手に取った。足の裏だけならセクハラ行為にはギリギリならないだろう。多分。

「脚フェチなん?」
「違います」
 俺はすげなく返す。

「よーし、いくぞー!」
 俺は目に魔力を集中させ、心のなかでステータスオープン!と唱える。
 すると、足の裏がマップのように心臓、脳、胃腸……などというふうに表示される。その中で、なんとなく光る場所も表示されている。
 多分、今の症状にはここを押せ! というマークなんだろう。
「そぉい!」
 両手の指で、光るポイントを力強く押す!

「ギャアアアアアアアアアアア!」
 マギネの絶叫が部屋に響き、全員がぎょっとした顔で俺を見つめる。

「ソウヤ様!?」「……若君!?」「キノっち何しとん!?」「キノぴ!?」

 俺はその言葉には答えず光るポイントをぎゅうぎゅうと押していく。

「ギェエエエ! グアアアアアアア! 若君、死ぬほど痛いっす!」
「大丈夫大丈夫」
 絶叫するマギネを適当に流す俺。

 ぎゅうぎゅうと再度押す俺。
「ノワアアアアアアアアア! 死ぬううううう!」
「大丈夫、死なないから」
 十分ほどかけて両足を押し終わると、ぐったりと横たわっているマギネ。

「ソ、ソウヤ様一体何を……!」
「ひ、ひぃいいいい! 若君が急に殺人をおおおお」
「大丈夫だから」

 数分経つと、ハッと自分の身体の状態に気がつくマギネ。
「アッ、筋肉痛は残ってるけどなんかめっちゃ体が軽いッス! え? なんでッスか!?」

 飛び起きて体をブンブンと動かすマギネ。その動きができるならマッサージは成功したと言っていいだろう。

「いやあ、見様見真似で意外にできるもんだなぁ、足つぼマッサージ!」
「あぁー、足つぼマッサージかあ。テレビで見た記憶があるよ~。怖くてやってもらう勇気はなかったけど……」
 チカぴさんが言っている理由もわかる。
 足つぼマッサージ、近所でやってる店が潰れていけなくなったけど結構気に入ってたんだよな……。俺がこうして広めることで、術者が増えてほしい。少なくとも普通のマッサージと違って、出るのは悲鳴なところだけが良い!

「さーて、次はアカシアだぞー」
「ひ、ひええええ、お助けえええええええ」

 アカシアは全力で拒否するものの、疲労困憊で逃げ出すことも出来ない。

「ぐぎぇええええええええええ! ふぐぁああああああああ!」
 俺は遠慮なくアカシアの足裏をぎゅうぎゅうと指で押していく。十分ほどアカシアは悲鳴を上げ続け、十分ほど休憩するとすっかり復活した。

「なんでこれで体力が回復するんですか……? 怖すぎるんですけど……」
 アカシアは回復したことに納得行かないのか、不満そうな顔だ。

 俺は簡単に足つぼマッサージの概要を説明したが、チカぴさん以外は半信半疑だった。くそぅ、この良さを広げたいだけなのに……。

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