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「君が笑ってくれるなら」の裏話

※本編のネタバレを多分に含みます。まだお読みでない方は本編を読了後、当ノートを読んでいただけますと幸いです。

本編はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818023211720243912





それでは裏話をどうぞ。

鬼は元来、一匹二匹と数えるそうですが、心を入れ替えた鬼は一人二人と数えるそうです。
そして主人公の千歳丸は島に上陸した際にまだ出会っていない花姫のことを一人と数えています。
これは主上(天皇)の屋敷で花姫がそのように呼ばれていたからです。
つまり、主上たちは鬼の生き残りである花姫が少女であることを知っており、千歳丸が勅命(天皇の命令)に何処まで従うのかを見定めるために花姫殺しを命じました。
そしてひと月戻らなかった千歳丸を鬼側に寝返ったと判断し、あの日、侍たちをけしかけたのです。

ちなみに千歳丸が主上より賜った刀を打った『安綱』とは、平安時代に鬼の腕を切り落としたとされる『鬼切安綱』を鍛刀した刀工です。
鬼滅の刃の日輪刀によく似ているとされている刀でもあります。

そして主人公の名前である千歳丸。
『千歳』には、「千年。また、長い年数」といった意味があります。
千年の歳月を経ても丸く収まる恋愛物語、と言うところで、物語の舞台も丁度千年前に当たる平安時代を選びました。

平安時代には普通に鬼が居たと想像すると、幻想的な世界が広がりますね。
現代に潜んで生きている可愛い鬼が居たら是非幸せになって欲しいものです。

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