ゆーき

元気だった幼馴染みの様相が、ある日を境に変わってしまった。 俺は、その謎を解き明かすべく、彼女の家へ向かう。 丘の上の物寂しげな、異臭の漂うあの一軒家に。

まあ、なんというか、自戒……ですかね？ 1,753文字。

幼馴染みの梢からラブレターを貰い、約束の場所へと向かう途中で俺は車にはねられた。 目の前に現れたのは死神を名乗る男。 「次の受け入れ先が決まっているので、早いとこ成仏に同意して下…

ランドセルをしょった少女が家の扉を開けると……

振り返ると三日以内に死ぬと噂される道。ある日、友人がその道で振り返ってしまう。しかし三日経てども友人は生きていた。ただの嘘かと思っていた矢先に次なる恐怖が襲いかかる。

貧しいながらも仲良く暮らしていた夫婦。 ある日突然、喋る猫が現れます。そしてこう言ったのです。 「願いを何でも叶えよう」 代償なしに何でも願いを叶えていく猫。 一体この夫婦に…

十年ぶりに訪れたジャズ・バー「キャット」 昔のまま懐かしい１９５０〜６０年代のジャズが流れていたが、昔のマスターはいなかった。 店を預かっているというふたりの女。店にほかの客はい…

雨男の修也と気象病の心優。修也は､心優のためにも別れを切り出す。それでも､隣にいることを選んだ心優。二人の悲しい「条件」に心が痛む。「６月、恋した雨男」は何を選ぶのか。

目覚めると知らない空間にいた俺。不安になる俺の目の前に現れたのは、ツインテールの美少女で……？ ここはどこ？君は誰？ 月に宇宙にツインテールに情報過多だよ！

最愛の彼女が海に消えた。 ＊　＊　＊ 気がつくと海の底にいた。 そこで、十年前から忘れられない、麦わら帽子の少女と出会う。 『ここは、海の底。なくした現実を取り戻すところ』 …

自他ともに認める極度の方向音痴の主人公が、ある日も見知らぬ路地へと迷い込んだ。 しかしいつもと違う雰囲気に、彼はその場所が異界であることを直感的に悟った。 さらに彼の目の前には人…

誰も私の寂しさを紛らわせることができなかった。 夜毎囁かれる愛の言葉も、私には何も響かない。 私の心は氷のように冷たく、何も感じなかった。 感じられなかった。 あの月のせいだ。…

亡くなった恋人イヴを甦らせようとする科学者アダムのお話です。 物語は2つのパラレルワールドを軸に展開します。 片方は荒廃した近未来の世界、もう片方はアダムとイヴの人格がともに暮…

※ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか【海が太陽のきらり】」参加作品です。 ※フレーズ評価、コピペＯＫ。 　昨年の【明日の黒板】に引き続き参加させて頂きました。 　なお、プ…

700字余りの短編です。気軽にお楽しみください。

私は恐ろしかった。 凄く怖かった。 恐かったんだ……。

夜の海中を漂いながら、物思う男。 【アルファポリスおよび小説家になろうにも投稿しています。】

二年前にアーリーリタイアして以降、不労所得で生活しているおれは、たまたま立ち寄った居酒屋で知人の山田に遭遇した。いつものように仕事の愚痴をこぼす山田に、おれは退職を勧めるのだが……

自分以外の人間が全員全裸の世界に迷い込んだ時田零(ときたれい)、以下レイは、追いすがる全裸のオヤジ達を振り切り古代ローマを思わせる狂気の街から何とか脱出する事が出来た。 荒野を…

　物語を伝える『詠み人』カタリの旅は続く。 　旅の途中、トリに誘われたカタリは迷いの森の中へと辿り着く。 　そこには、長い間物語を待っていた老人が暮らしていた……。

とある事情で旅をする絶世の美女・源静羽は、ある村で閉ざされた関所に行き当たった。 通してほしければ相応の税を納められよ、という役人に、静羽は一考。いったん引き下がることになる。 …

　短編第二弾です。 　クールビューティーな美少女・愛善睦美は、闇夜で人の命を刈り取る殺人愛好者だった——。

第二次世界大戦の始め、ドイツが本土防空の為に創った巨大な要塞「高射砲塔」 時が経ち、人も、時代も、街も、流れすぎて、やがて忘れ去られ…… そんな街角である日、一人の少女が立ち…

　職を失った僕は平日昼間の住宅街で、かつて憧れた先輩の姿を見る。彼女、坂島栞は“物語を書き続けなければ頭蓋骨のなかを花に支配されて死ぬ”病を抱えているという。 　生きているうちに…

平成１２年の夏休み。小学生の私は歳上の彼氏に強姦された。心に傷を受けた私は学校の屋上で冴えない同級生竹田一照と遭遇する。竹田はノストラダムスの大予言の日に備えて学校の屋上に秘密基…

おめでとうってガチで言われたら怖いじゃん？つて。でも、誰かに言いたいじゃん？っつて。午前四時、五反田の一番高いビルの屋上から、ハローワールドと叫ぶ、だれかのお話。 KAC9お題…

文化祭前日。 明日の準備に追われ、忙しく走る佐野歩と前田美樹は偶然にも出会った。 一礼し、避けようとするが、二人は右、左、右、左へと何故か同じ方向へ避けてしまい先へ進めない。 …

魔王討伐のため、勇者一行の勇者トオル、タンクのアンドレイ、槍使いのラディット、魔術師マリナは魔王城最上階、魔王の元へたどり着いた。 様々な問題を抱えたこのパーティーは果たして魔王…

4月1日。世間はエイプリルフールだが、人付き合いの少ない俺にとってはただの365日中の1日だ。 学校は休みだし、家にいても暇なので桜を撮ろうとカメラを持って外に出た。 公園で…

勇者と、魔王の娘の、悲しくて切ない物語。 ******************************************** 他サイトでアップしていたものを改稿した…

2020年3月『カクヨムWeb小説短編賞2019』最終選考に残りました。 ある日、彼らは不運にも交通事故に遭い亡くなります。 しかし目覚めると、神様らしき人物から「転生の権利を…

　「ミスマッチングアプリ 」が開発されてから，恋愛は単純で，簡単なものになった 。 　いや。これは決して恋愛に限ったことではない。学校生活でも職場生活でも同じことだ。 　なんて言…

【カクヨム短編賞キャラクター文芸部門最終選考作品！！】 僕は町一番の大きな建物に来た。 そこの一室には元気ハツラツでいつもからかってくる女の子がいる。 その子のところを高鳴る心…

朝目覚めると、床にはコロコロといくつかの豆が落ちていた 築五十年の平屋の天井には、ネズミも住み着いているみたい 床下を這い回るのは絵本で見たことのある巨大な蔓 さぁ、探検だ

四回目となる@kuronekoyaさんのクリスマス企画参加作です。 https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054892307217 今…

〘製作協力：詩一の嫁〙 「付き合っている彼女が布団に入って変貌する。最後に泣きながら〇〇する」というところだけを決められて、「これで書いて」と言われたので書いてみました。

あいつが教室で読んでいた本だ。駅の本屋の棚の中にあった、分厚い本を手に取ってページを捲った。自身の背丈を超える水位の活字の海に溺れそうになった私は、ページを閉じた。

ノリと勢い以外の何物でもない。

とある月夜の丘の上、好奇心旺盛な猫たちに見守られながら、魔法使いの少女は魔術の儀式を行う。 それは禁忌とされている『死者をよみがえらせる魔法』だった。 第4回 匿名短編コンテ…

漫画家になることを密かに夢見るヲタク喪女・寺内敦子は高校2年生。 一年後に大学受験を控え、進路に悩んでいる。 二学期も終わろうとしている頃、そんな敦子に学校のアイドル七條翠が話…

「もし、また一万字の短編を書けたら……私にエッチなことをしてもいいですよ？」 私立長月学園文芸部部長、桜川清花（さくらがわさやか）から冗談交じりにそう告げられた僕は、スランプ中…

王子とお姫さまの恋愛物語です。 〔ジュノー王国王子〕テール・クーン・ジュノー、〔シエナ大公国公女〕イサベル・シエナの出会い。 後に〔狂王〕と呼ばれるようになるテール、過酷な運…

口裂け女。 左右に大きく裂けた口を持つ、四十年ほど前に生まれた日本の怪異。 出会った人間に「私、綺麗？」という質問を投げかけ、「いいえ」と答えた人間を手にした刃物で斬り殺す。 「…

「いやだって、変な連中に目を付けられたくないけど、稼いでリッチにはなりたいし。どうすればいい？」 「どうすれば、と申されましても……」 「僕の専任になったんでしょ？　なんか考えて…

毎年うちではクリスマスにケンタッキーのチキンが出されるのだが、毎年弟の方がたくさんチキンを食べてしまう。 今年こそは俺が弟よりもたくさんケンタッキーのチキンを食べてやるからな！

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

異世界ファンタジーもの。最後の３分間ではなく最期の３分間です。３分間のイメージは砂時計です。それから、ツッコミはお手柔らかにお願いします。

商店街にあるベーカリーヒラノでアルバイトをしている野乃花は、学校が終わるとすぐにバイト先に駆けていく。理由はいつもカツサンドを買っていく彼が来るから。

ある夏の日、ミネばあちゃんの元に一通の電話が来る。 「ばあちゃん？　俺だけど」 最愛の孫と思って答えたミネばあちゃんと、それは絶対詐欺と判断したよし子。 なぜなら正夫は……。 …

紅い月が怪しく煌く夜、決まって僕は悪魔に襲われる。 その度に彼女に守られてきた僕は、いま、７度目の邂逅を迎える――