石田くん

　文豪つうのは今読みゃ普通の文章だが当時は前衛的もしくは先進的だったと思うんだな、文体とかテーマにおいてね。いわゆる文豪の芥川龍之介はキリシタンものとか王朝ものを書いているし、とにかくそれぞれ前衛性があってそれが個性になっていくわけで、という考えをするとどうも綺麗な、綺麗なというかよくできた小説を書くことの正体がどうもよくわからなくなってくるんだな