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【雑談】年齢を重ねても感動することはできる

 少し前に、私の作品がきっかけとなり、仲良くさせてもらっている作家仲間が素晴らしい物語を生み出してくれました。

 とても真っ直ぐな、恋愛小説です。
 本当は少ない影響力を駆使して周知するところなのですが、この物語については私が独り占めするように読みたい作品なので、ここで紹介することはしません。
 
 きっかけとなった私の作品は『羽鐘の詩』です。
 『潜魔窟物語』や『都市伝説の男』、それに最近始めた『羽鐘司令とスマホ少尉』とは違い、私が感じたものを歌詞にして、私なりの解釈でバラバラの歌詞を物語として繋いだものです。
 そういった意味では、もっとも私の心情が反映された作品であり、私個人もとても思い入れのある作品です。

 その作品が、誰かに影響を与えたこと自体がとても喜ばしいことなのに、まさか素晴らしい作品の道標となることができたことは、物書きとしてこれ以上ないほど光栄なことです。

 その作品を読んだ私は泣きました。
 ほろりと零れるような涙が出ました。
 それほど美しく、感情を揺さぶる作品でした。

 羽鐘の詩を執筆中、私は泣きました。
 物語の主人公である羽鐘と私は別人格ですが、羽鐘の気持ちが乗り移ったような感覚になり、作品を読んでくれた人、支えてくれた人への感謝がとめどなく溢れてきたからです。

 実は読んでくれた人が少ない作品です。
 それでも、読んでくれた人からは温かいコメントをいただける、不思議な作品です。
 もし、羽鐘の詩で感情が動くことがあったとしたならば、これほど嬉しいことはないのです。
 私が人の心を動かした、何よりの証になるからです。


 私は恋愛経験が少なく、自分に自信もないので、恋愛をテーマにした作品を書くことができません。
 恋愛自体に怖さを感じているくらいです。
 なぜ、そんなに怖さを感じるのか考えたのですが、きっと期待に応えられなくなるのが怖いのだと思いました。
 私は比較的真面目だと捉えられますし、コミカルな表現を好むので、第一印象は悪くないと思います。
 しかし、どこかで幻滅されるだろうという考えが抜けません。
 良い印象を持ち続けてもらう自信がない。
 
 この感情は、本当は凄く自分勝手なものだと理解しています。
 もし、私のことを好いてくれる人がいて、私と同じような感じになったとしたら、私は全力でその人を受け止めようとするでしょう。でも、逆の立場になった途端その可能性を最初から捨てるのですから、相手の意思を無視していると言えると思います。
 理解していても、勇気をもって踏み出せない。
 それほど、私は人に好きになってもらう自信がありません。
 自虐ネタは、お陰様でスラスラと書けるわけです。

 そんな私ですが、素敵な恋愛小説を読み、やはり恋をすること、人を愛することは尊く美しいものだと、深い感動を覚えました。

 その感動を私なりに形にしたいと思い、その物語を基に、歌詞を書いてみました。
 書き終えて、曲をつけてみたところ、最初にできた曲が、とても良く感じられました。

 誰に届く必要はありません。届けたい人に届けば嬉しい曲です。
 もし良ければ聴いてみてください。

https://suno.com/s/XbdxgKEEPztMUTI5



『愛を繋ぐ』

 あなたが帰るための道を 今日も私は書いています
 すぐに消えてしまうけど また書き直せばいいから
 この一本の線があなたと きっとつながっています
 戦地から帰ってくるため この線は守っているから

 今夜もあなたの隣の人が 朝を迎えますように
 そしてあなたも どうか無事でありますように

 愛していますから あなたのことを誰よりも
 あなたへの手紙に 一本の線を描いています
 それがあなたへの 道しるべとなりますように
 線を守ればきっと 帰ってこれますよね?


 生き残るための道を 守り抜くために戦う
 道は細くもろくとも 決して消えることはない
 歩き続ける場所に  一本の線を記していく
 君の元に戻るための 帰り道になるのだから

 夜空を見上げながら 君の名前を呼んでみる
 そうすればきっと 君に気持ちが伝わるから

 愛しているんだ 君のことを誰よりも
 君のくれた手紙が 胸の中で温もりをくれる
 記した一本の線が 君への道しるべとなる
 線を守っていれば 君の元へ帰れるんだ


 いつもの本屋で見つけた「帰りに牛乳」という落書き
 愛おしい日常を愛するあなたと過ごしたくなりました


 愛していますから あなたのことを誰よりも
 あなたへの手紙に 一本の線を描いています
 それがあなたへの 道しるべとなりますように
 線を守ればきっと 帰ってこれますよね?

 子どもたちとたくさん線を書きました
 楽しみながら駅から家まで続く線を
 これであなたは帰ってこれますね
 愛するあなたを待っていますから
 
 


2件のコメント

  • ふと、とんでもない時間に目が覚めた。
    台所で水をひと口、ついPCを開く。小さな通知の灯り。
    更新を見つけて、そっとイヤホン装着。音量を落として再生。
    鼓動がゆっくり整っていく。世界が少し静かになる。
    ——もう少し、眠れそうです。おやすみの続きへ。
  • 青羽イオさん
    おはようございます。
    そしておやすみなさい。

    聴いてもらえ嬉しいです。
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