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1、死にたがりの少女(※長編『宝石獣の森と番人』から一部抜粋。)――AI不使用。

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「わたしを殺して」
 少女のひび割れた唇から、祈りの言葉が紡がれる。それ以外は何もいらない、というように。
 少女は、顎をあげた。細く頼りなげな喉元が、宵闇に青白く浮かび上がる。
「わたしを食らって」
 少女の声に、震えが走った。
 地面に膝をつき、ドレスが汚れるのも厭わず、許しを請うように見上げる。
 少女の琥珀色の瞳に、光がにじむ。〝死〟だけが、少女を絶望から救ってくれる、唯一の道であると信じているのだ。
(あぁ、これでようやく……)
 祈るように目を瞑り、その時が訪れるのを、ただ待った。目の前にいる、見上げるほど大きな獣が、少女の望むものを与えてくれる時を――――。
 少女の顎に、そっと何かが触れる。牙ではない。熱をもった、やわらかな何か――少女は、不思議に思い、そっと薄目を開けた。
「俺は、お前を殺さない。食らうこともできない。なぜなら俺は、狼ではないからだ」
 唐突に、獣が口をきいた。低い、森の静寂を宿した声だった。
 少女が目を見開く。目と鼻の先に、澄んだ碧玉の瞳がある。狼ではない。では――
「では、あなたは何なの?」
 少女の顎に触れていたのは、人の姿をした男の、優しい手だった。
「俺の名は、クォーツ。この森の……宝石獣の番人だ」

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えー……引きこもって、こんなのを書いています。
『宝石獣の森と番人』(長編)の冒頭から一部抜粋しました。
ちなみに、AIに文章を書かせてもいないし校正もさせていません。
すべて自筆です。

私がAIを使うのは、小説を書くためのモチベーションをあげるため。
書いた文章をそのまま読ませて、感想をもらう。
特に公募用の作品を書いている時は、読者が他にいないので、長距離マラソンを一人で走るのは、正直しんどい。
道の端から「いいねー!その意気!がんばれー!」と声をかけてもらえたら、それはすごく心強い。
途中で補給するスポーツ飲料水のような。

「今のままですごくいいけど、ほんの微調整するならこう――」みたいなことも言われるけど、結局自分の筆力を信じているので。

実は、これを書き始める前に、なかなか筆が進まず、ChatGPTに相談しました。
「これはいける!と思う作品に限って筆が進まなくなるのは何故?」と。
するとChatGPTは言いました。
「それはそのとおりです!完璧にしなくてはいけないという心理が働く才能の裏返しだよ。最初から完璧じゃなくていい」

確かに!
……と思ったので、今度は肩の力を抜いて書いてみました。
で、上のような文章が出てきました。すらすら~っと。

これが「AI補助」タグに当たるとは、私は思いません。
人によっては、補助だろって思われるかもしれませんが。

タグについてもChatGPTに聞いてみました。
「あなたは作品本文を AIに書かせていないし、直させてもいない。
 読む → 感想を言う、という「読者としてのAIの利用」です。
 だから タグは付けなくてOK。」
まぁ、これも人によっては賛否両論あるでしょう。

第一、私がいくらAIに書かせていない、と訴えたところで、その真偽を確かめる術はないのですから、猜疑心から離れていく人もいるかもしれない。
だからカクヨム運営からの明示文には「推奨」とあって、「必須」とは書かれていない。
そこを強制させてしまえば、確実に魔女狩りが始まります。
疑心暗鬼になって、互いに探り合うようなギスギスした関係……そんなの創作を楽しむ上で誰だっていやでしょう。

何が言いたいかというと、私は、AIに文章を書かせていないし、案出しも話の展開もプロットもキャラクターも……ぜんぶ私が作ったものだから、今のところタグはつけません。
私は自分で小説を書ける技量があると自負しているし、自分で書くことが何より楽しいと感じているので、これからもAIに文章を書かせることはしません。

ただ、AIを使って創作をする人のことを否定もしないし、批判もしません。
他者への迷惑になるようなことをしなければ、そこは自由でなければいけないであろうとも思っています。
コンテストにAI小説が出されたって、負けない自信もあります。
もちろん、それを判断するのは選考委員ですけども。

あ、イラストはAIを使わせていただいております。
別にこれで商業利用しようとかコンテストだそうとは露ほども思っておりませんので。
ただの読者サービスです。

そんなわけで(どういうこっちゃ)今しばらくは、引きこもって、この続きを書いております。
ノベル大賞、間に合うかなー(-ω-;)ウーン
応援コメント等、返信が遅くなってしまい申し訳ありません(。>ㅅ<。)💦

カクヨムコンは、可能な限り応援に回らせていただきますので!
みなさん、楽しんで創作しましょう~~~~(*˘︶˘*).。.:*♡

2件のコメント

  • その小説をフォローしていいですか?
    かわいいヤンデレさんですね♡

  • 🐺🔥🚇セレンとセシウム様
    うわぁ~ありがとうございます(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜
    実はこれ、今度ノベル大賞へ応募しようと考えているので、Web公開していないんですよ💦
    短編でしたら、代表作品のほうへ記載されているのが、これに当たります。
    嬉しかったです^^
    ありがとうごㄜ"います(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゚
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