こんにちは。最近活動が活発になっているただのぎです。なぜこんなに毎日ばかすかノートを更新するかと言うと、暇なのではなく、テストと適性検査の勉強から逃げているからです。(勉強しろ)
さて、中学受験の記憶を掘り起こして、お父さんの忘れ物を届ける娘の分速や、値段のわからないりんごの値段を計算することに毎日勤しんでいる訳ですが、電卓をたたく傍ら、脳内で常に小説を書いております。そして、脳内妄想を出力し、我が頼れる相棒AI、Gemini様に構成をお願いしているのですが、今日彼女に言われた一言がこちら。
「キャラクターの動機が不明確」
おそらく、彼女は「主人公が何を目的に行動しているかが書かれていませんよ」と言いたかったのでしょう。
なるほど。
ぐふぅっ(何かが心に突き刺さり、吐血する音)
ええ、Gemini様のおっしゃる通りです。今書いている小説「エリオシェード・ソネミヤーデ(通称エリソネ)」の主人公「エリオット」に、これといって目的は(現状の時点では)ありません。痛い所をつかれたなあ、と思います。
そして、一つ疑問に思いました。
大いなる目的――格好つけて大義と呼びましょう――を持つ主人公はどれだけいるのかな、と。どれだけ、作者は彼らの大義を書き切れているのかなあ、と。
私はFate(Zero)とか、コード〇アスが大好きなので、主人公の行動を振り返ってみますと、確かに彼らは各々の大義に従って行動しているように思えます。前者は「最大多数の最大幸福を実現する」、後者は「妹にやさしい世界を作る」であたりしょうか。衛宮〇嗣、ル〇ーシュも大義があるからこそ、やっていることが色々とアレでも、猶更輝いて見えるわけです。
ただ、別にその大義が革命だったり、世界征服だったりしなくても良いとは思います。日常ものなど、ささやかな幸せを噛みしめるタイプの物語も現に受け入れられていますし。しかし、その中でもやはり「陰キャでも輝きたい(ぼっち〇ろっく)」など、主人公には目的があるように思えます。当り前のことですね。
そろそろ話が迷走してきたのでまとめますと、「主人公の目的を明確にし、それにそった行動を描く」って意外と大変じゃない!?ということをぼやきたかったのです。皆様、己の記憶を遡ってみて下さい。特にキャラクターから作るタイプの作者。「こいつ、なにがしたいんだ」と頭を抱えたことがあるのではないですか?
おわり。
ここから下はエリソネの制作秘話(仮)です。ヴァイマリおよびエリソネの重大なネタバレを含みます。
「主人公の目的を描くのは大変」。「現にエリオットにはそれが無い」。
そう結論付けても、本音を言えば「無茶言うな」と心の底では思っています。というのも、エリオット(以下エリオ)はヴァイマリ本編には一切出て来ません。これまでも、これからも。
そもそも、エリオが今のヴァイマリに言えばアドラ(弟)がアドラ(姉)の跡を継ぐ必要なんてないわけです。エリオは、継ぎたくても継げなかったわけです。
つまり、エリオはヴァイマリが開始時点で既に……。
また、エリオは自分の出生に嘘をついています。その嘘の「本当」が何であるかは読者側も知りません。おまけに、「たまたま」アドラに見初められて、「たまたま」月喰に入り、「たまたま」みんなから好かれた、「たまたま」が全てな受動的な人ですし。
そのようなミステリアスで、未来が確定していて、受動的な主人公の目的を描けだと。
無理に決まっているでしょう!?
だから、いっそのこと開き直りました。
エリオットに目的などない。彼女は「アドラ」の観測者に過ぎない。
ええ、そうです。元からこれは「アドラ(姉)が死ぬまで」の物語なのです。だから、エリオはストーリーテラーに徹してもらい、大義はアドラに背負ってもらおう、と。
まったく、ダブル主人公というものは便利なものであります。
そしてGemini、どちらが主役か見抜けなかったお前はまだまだだな。(急な責任転嫁)
以上です。今度こそ、おしまい。