年食って老眼が出てから不便になってしもうたのよ。
なにが???
生活魔法じゃよ。
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ほれ、火の焚き付けに着火さすじゃろう?目の前に束ねた枯草に小さい火を灯すアレなんじゃがのう、視点が合う位に離れている物にしか灯せない事が発覚してよな。
どゆこと?
ほれ、焚き付けの魔法はちっちゃい火程度の炎に限られるからのう、魔法を発現さすとなると体から離れれば離れる程に魔力は拡散してしまう基本原則が適用されるからな、焚き付けにもならないようなちみっこい火の粉程度しか出なくなってしもうたのじゃよ。
なるほど。