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ウォーカーとかいう本編じゃ絶対解説に入らない系の散文 ~銀河に住んでいるヒトの4~6割はウォーカーです~

ウォーカーは頭が一つ、腕が2つ、足が2つ、生殖器が一つのいわゆる人類と呼ばれるヒト達です。
皮膚の色は黄、青、赤、緑、茶、白、黒と様々で統計を取ったところほぼ均等の割合になると多くのウォーカーは主張します。

長命化処置をしないウォーカーの平均寿命は約60年と言われています。

ウォーカーの特徴はいくつかあり、強欲で嫉妬深く、高い持久力を持ち、飽きっぽく住む場所を選ばない傾向があります。

ウォーカーは生活の仕方を選びません。エルフという種族が森林で狩猟生活を営むことに固執するようなことはせず、彼らは多種多様な文化を選び取ります。

どの惑星言語でも概ね"歩く者"という意味の種族名を持ちます。とある惑星では侮辱的な意味合いを持たせたエルフを徹底的に大陸の端まで追い詰め絶滅させた歴史もあります。

なお、その時の侮辱の言葉は「性行為と発情のために相手を探して彷徨く山猿」です。エルフ達はウォーカーの強欲を身を以て知ることになったとデータバンクに残されています。

なお、エルフはハイパーウルトラドスケベ種族として知られております。

エルフはほぼ全ての生物と生殖が可能であり、銀河に広がる多くの種族の元はエルフであると言われております、蛸人、蜘蛛人、ヒトミミがある獣人、草花人などはエルフが該当する生物と交わった結果で生まれた種族だと遺伝子調査によって確定しております。

大抵の惑星においてウォーカーは長命な種族や優れた種族を差し置いて世界の覇者になりうる存在です。

ウォーカー達は狩猟や農耕、漁業や林業といった一次産業に従事はしますが、交易商人や冒険者、船乗りなどの他所へ移動する仕事を好む傾向があります。

最終的には脳内報酬の刺激を求めて第三次産業に憧れるウォーカーが多いのも世界の覇者に足りうる素質と言えるでしょう。

銀河信用金庫連盟の機械知性はウォーカーに対する信用度を他の種族と比べると1割ほど低く見積もる傾向にあります。

機械知性以外の種族はこの理由を強欲なウォーカーはよく目先の利益につられ失敗しやすい種族だからであると結論づけておりますが、機械知性は母数が多いから投資した後の失敗が多いだけと切り捨てています。

ウォーカーの評判の悪さの理由として、宙賊になるものが多いこと、交易商人として様々な星系を渡り歩いて粘り強く交渉をしてくることが多いからでしょう。

なお、ウォーカーだから宙賊になるのではなく、母数が多いから宙賊に所属しているウォーカーが多いだけです。

2件のコメント

  • エルフのレベルが高すぎた
  • SCP風と言うか学術的な解説資料みたいで好きです。

    シリーズ化を(笑)
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