第4話

雨が降った。大雨だ。けれど警報が出るまでには至らず生徒は通学手段を自転車から徒歩に代えて登校していた。傘を避けて体に当たる雨滴に生徒は気を滅入らせ、心なしか朝のホームルームではいつもより元気がないように見えた。

 昼休み。生徒は仲の良い者同士で固まってとりとめのない話をし、時に笑い、時に冗談を言って時間を潰している。その中で智樹は動きが遅くなったのではと疑いたくなるアナログ時計の秒針を睨んでいた。昼休みの終わりが近づき、それぞれが自分の席で次の授業の準備を始めたときに、またも隣から川口が遠慮がちに話しかけてきた。

「一ノ瀬佳代さんの新情報手入手したよ」

 川口は得意気だ。

「思い出したってこと? それとも誰かから話聞いた?」

「お母さん! なんか話してみたら覚えてたんだよね。なんかその頃は変な子で有名ってわけでもなかったらしいけど、けっこう複雑な家庭らしいよ」

「二階建てだけと実は三階建てでしたとか?」

「意味わかんないよ」川口は唇をとがらせた。真剣な話をしようとしているときにちゃかされたのが不満のようだ。「一ノ瀬さんとこお父さんと関係が上手くいってないって言ってた」

 なんだそんなことか、うちだって父親と二人だと智樹は心の中で言った。

「わたしも小学校の三年か二年のときに一緒になっただけだから覚えてないんだけど、一ノ瀬さんのお母さんはけっこうしっかりした人らしいよ。なんか子どもは学校に来てないけど役員とかいろいろやってたらしいし」

「なにそれ、意味あんの?」

「それは知らないけど、うちのお母さんも偉いって言ってたからそうなんじゃないかな? けど、引っ越したってことは父親と離婚したっていう可能性もあるね」

 今度は智樹が顔をしかめた。確かに一ノ瀬は母親と二人しかいないと言ってたから父親と離婚している可能性はあるが、そんな個人的な家庭の事情が噂としてまわっていいのだろうか。

「何で学校に来なくなったのかは知ってるのか?」

「うーん、それは」

 川口は腕を組んで考えていたが結局、ごめん分からないやの一言で会話を終わらせた。




 それから智樹は何度か一ノ瀬の家に言った。とりあえず使命感を感じて勉強を教えることもあったが、基本的な知識のない一ノ瀬に教えるという行為は、並みの労力ではできなかった。

「ねえ、なんでこの分数っていうのは割るときにひっくり返るの?」

 掛け算だけの知識でもなんとかできると教えた分数ではこうかえされ、智樹が逆にこたえられなくなってしまった。改めて考えてみると分かってないことが多かった。

「数字の逆立ち? それとも三点倒立ってやつかな? 頭下にしちゃって大丈夫か? あっ、というかわたしも三点倒立できるよ」

 と言って一ノ瀬は不安定な床の上で手と頭をついて倒立をしようとしたらバランスを崩してそのまま背中から倒れた。しかも背骨が倒れた拍子に本の角にあたり、一ノ瀬は背中を押さえたまま唸っていた。




 中間テストが近づいていた。智樹の中学校は二学期制なので夏休み前の大きなテストは中間テストだけだった。担任が一ノ瀬にやらせたテストは一年生のまとめみたいなものだったので、智樹がこれから受けるテストとはまるで内容が異なる。

 従って勉強をしなければならない。なので、授業中陰鬱な気持ちで頭を抱えていた。

 智樹は成績の良いほうではなかったし、真面目に授業を聞いているような性格でもなかった。だから、毎回この時期になると教科書を読み返したり、問題集を解いたりしている。

 けれど一人での勉強は、どうしても理解が遅くなってしまうことを智樹はこれまでの経験で知っていた。だからこその陰鬱。

 誰もノートなんて貸してくれないんだろうな、と智樹は思っていた。これでも中学に入学した当初は智樹も頑張っていたのだ。色々な人に話しかけていたし、誘われた遊びには必ず参加していた。みんながおもしろいと思うことを、同じようにおもしろいと言って笑った。父がつくってくれた弁当も中身だけ毎回捨てて、友達と一緒に買い弁した。

 けれど、長くは続けられなかった。

 読みたい本や見たいテレビがあるときは早く帰りたかった。だから、だんだんと誘いを断るようになった。おもしろくないものを笑っていると、痛くなるのは腹ではなく顔の筋肉だった。だから愛想笑いをやめた。父がせっかくつくってくれた弁当がもったいなく感じて、買い弁をせずに一人で教室で弁当を食べていた。

 それだけのこと、智樹にとっては些細なことだったが、それだけのことで智樹は誰からも遊びに誘われなくなったし、話しかけられることもなくなった。

 黒板の横を見る。

 授業参観。

 友達を沢山つくれと言ってくる父に、この状況は見せられなかった。

 と、隣の川口が折りたたんだメモを投げてきた。

 横を見る。そういえば川口はよく話しかけてくる。中学一年のときはクラスが違ったが、たまに会ったときは挨拶程度のことはしたものだった。

 教壇の前に立つ教師の目を盗みながら智樹はメモを開いた。掌に収まるほどの小さなピンクの紙に書かれていたのは、パソコンの明朝体のような綺麗な文字の列だった。一ノ瀬とは大違いだ。

 顔立ちからすると丸文字を連想するだけあって、智樹はいつも川口の書く文字を読むたびに違和感を覚えていた。

『勉強一緒にやらない?』

 智樹は首を横に向けた。川口は口を真一文字にして膝の上で拳を握り、机とにらめっこしていた。

 智樹はメモ用紙を裏返し、シャーペンで返事を書いた。教師が黒板に板書を始めた隙を狙って隣の席に投げる。

『いや、大丈夫だよ』

 川口はメモを読む。そして机に覆いかぶさるようにしてペンを走らせた。

『わたしちゃんとノート取ってるよ』

 文の最後にブイサインが添えられていた。

 そういう問題じゃないんだけどな、と智樹は頭を掻いた。

『じゃあ、ノートだけコピーさせて』

 智樹のそのメモを読むと、川口は萎れたように項垂れた。

 どうしたらいいかわからないというように川口は自分の髪の毛を弄び、口の前に手を組んで細い息を吐き出した。

 川口が横を向いたので目が合う。

「帰り、コンビニ寄ろ」

 智樹は口の動きだけでそう伝える。

 川口はメモ用紙を両手で握りしめたまま、一度小さく頷いた。

 帰り道。

 豪雨。

 差している傘の脇から雨が入る。地面に当たった雨滴が弾けて足元を濡らす。コンビニでコピーを済ませたあと、並んで歩いていた智樹と川口だが、あまりの雨の強さに足取りは早くなり、気づけば二人は走っていた。

 視界にマクドナルドが入った。

 川口を見る。口で伝えようとしたが、雨音の大きさに気づいて視線で雨宿りを提案した。その提案に川口は首を振って同意を示す。

 中に駆け込み、傘の水滴を落とす。

 智樹は濡れた服や頭を掌で払い、空いている席を探した。

 店内では勉強をしている学生や、会社帰りと思われる人たちが疎らに席を陣取っていた。

 智樹たちは空いていた二人掛けの席に向い合って座る。

「まさか、ここまでひどくなるとはな」智樹は水を吸収し重くなった自分の制服を摘んだ。見ると智樹よりも川口の被害のほうが大きかった。どうやら傘の大きさが原因のようだ。川口は肩口だけじゃなくて胸元までも濡れていた。

 夏服なので生地が薄く、川口の胸元にある下着が透けて見えた。

「うわー、びしょびしょだよ」

 ハンカチで自分の腕を拭っていた川口が智樹の視線に気づいた。顔を真赤にして慌てて胸元を隠す。

「わ、わるい」智樹は視線を逸らして謝った。

 川口が泣きそうな顔で見てきたので狼狽えた。

「ちょっと」

 そう言い残して川口は立ち上がった。どこに行くかと視線で追ったら、その姿はトイレに消えていった。

「ピンク、だったな」

 自分の言葉で自分の心臓の鼓動が激しくなった。

 落ち着け。小さい時は何度も見てるはずじゃないか。自分にそう言い聞かせるが、落ち着こうとすればするほど脳裏に川口の濡れた姿が蘇ってきた。

 深呼吸をひとつつく。

 少しの間なにも考えずにただゆっくりとした呼吸を繰り返した。

 結局二人で店に入ってしまった。後悔が首をもたげる。

 川口のことは嫌いじゃない。

 声をかけてもらえるのは嬉しいし、自分のことを気にかけてくれているのもありがたかった。けれど過度に気にかけて欲しくはなかった。

 川口は友達が多い。

 今日だって他の人から一緒に勉強しようと川口は誘われていたのだ。その誘いを断って川口は今ここにいる。それがたまらなく、智樹を惨めな思いにさせていた。

 時々は声をかけて欲しいけど、過剰にかまって欲しいわけではない。友達が沢山いるなら、自分を選ばずにそいつらと遊んで欲しい。身勝手でずるい考えとは理解していても、そう思わずにはいられなかった。

 と、不意に人の怒鳴り声が聞こえてきた。声質からして女性だろう。頭を傾けてレジのほうを見やった。化粧の濃そうな女の人が店員に向かって文句を言っているようだ。雨音が五月蝿かったが、女の声はもっと煩かった。

 女はどうやらハンバーガーの包装紙が濡れていることに対して怒っているらしかった。こんな濡れた包みの中身を食べさせる気なの、と怒鳴っている。女の髪は濡れているようだった。聞き取れる断片的な単語から推測すると、どうやら女自身が濡れた手で包装紙をつかんだようだ。明らかに店側に過失はない。理不尽極まりないクレームだった。

 川口がレジに視線を向けながら戻ってくる。

「なんか、すごい人いるね」

「そうだな」

「あっ、こんどはお釣りの渡しかたについて怒りだした」

 川口は無遠慮に視線を送っている。もっとも智樹も同じことをしていた。

「まあ、最近変な人多いから」

「そうだね」

 智樹は自然と川口の胸元を見てしまった。先程よりはだいぶ乾いていたが、それでも凝視すれば透けて見えてしまう。

「あっ」と、思い出したように川口がペーパータオルを差し出した。「これ、トイレのなんだけど」なぜか申し訳なさそうだ。

「ありがと」智樹は素直に受け取った。

「ごめん。ハンカチはびしょびしょになっちゃって」

「いや、こっちこそわざわざありがと」

 智樹は濡れたところを拭いた。

「ねえ、どうする?」

 そう言った川口の真意がわからずに、智樹はすぐに返事をすることができなかった。

「雨、強いよね」

 言い訳するような川口。そこで智樹は言葉の意味を悟った。

 ここで家に帰りたいと主張する餓鬼のような意地を張った行動は取りたくなかった。

「そうだな。ちょっと雨宿りもかねて勉強してくか」

 川口の顔が明るくなる。

「う、うん」

 川口は鞄から財布を取り出した。

「じゃあ、わたしなんか買ってくるね」

「いや、僕が行くよ」

「えっ、でも」

「なに飲む? 暖かいのにしとく? ノートコピーさせてもらったんだし、ここは奢るよ」

「いいの?」

「もちろん」

「えっと、じゃあホットミルクティーで」

「了解」

 レジに向かう。怒鳴っていた女はまだ耳障りな声で文句を吐いていた。絡まれても嫌だと思い、智樹は視線を向けないように注意する。視界の隅で女を観察した。女の顔はわからない。どうやら店内で食事をするようだ。レジにあるトレイに載せられているのはふたり分だった。

 智樹が注文している間に女は捨て台詞を吐いて店の奥に入っていった。席が近かったら嫌だなと智樹は顔をしかめる。

 ホットミルクティーを二つとポテトのLサイズを一つ買って戻った。

 飲み物をすすって身体を温める。

「英語、まだ一番苦手なの?」

「よく見てるね」

「えっと、それは」川口はわずかにしまったという表情を見せたが、すぐに取り繕って言った。「隣にいるから、目に入るし」

「そうかな?」

「そうだよ」川口は強い口調で言った。

「中間テストか」川口の反応を気にせずに、呟くように智樹は言った。「そういえばさ、この前一ノ瀬の家にテスト持ってったんだ」

「もしかして中間テストの?」

「いやいや、さすがにそれだと僕が答案見れちゃうでしょ。中学一年生のまとめ的だったんだけどさ、あいつ全然解けなかったんだ」

 智樹は思い出して笑った。

「えっ? 家の中に入ったの?」

 川口は複雑な顔をした。

「そりゃあ入ったよ。だってテスト終わったあと回収しなきゃいけないから」

「そんなの玄関先で渡して、終わったらまた受け取ればいいじゃない」

「いや、そうだけどさ。家も近かったし」

「家も近いの?」川口の声が大きくなった。

 その物言いには不快さが滲んでいた。

「まあ、いいんだけど。それでどうしたの?」

「いや、それだけだけど」

「家に行ってそんだけ?」

 重なる質問に、自分の領域に踏み込まれた気がして嫌だった。

 智樹は押し黙る。

 しばらく智樹は窓の外の土砂降りを眺めていた。と、川口がぼそりと言った。

「なんか、二人でこうやって遊ぶのって久しぶりだね」

「遊んでるわけじゃないけどな」

 川口の気持ちがわかっていながら智樹は吐き捨てた。

「あっ、うん。そうだね」謝るように川口は頭を下げた。「でも、なんか、こういうの懐かしくて、昔はもっと学校の帰りとか遊んでたよね」

「小学校の時の話だろ」

 口調が強くなってしまった。今度は川口が口をつぐめる。

 俯いている川口を智樹はそっと眺めた。

 物心がついたときから何度も見ている川口唯香がそこにいた。彼女は誰にでも優しく、親しみやすい性格である。その川口が、今年同じクラスになった時から自分に対して特別な感情を抱いていることに智樹は気づいていた。

 彼女は男友達に括られる人の中で智樹のことだけ下の名前で呼ぶ。恥ずかしそうに、けれど周りに見せつけるように。

 しかしその川口が抱いている特別な感情がはたして本当に好意によるものなのか、智樹にはわからなかった。同情心、哀れみの気持ちから自分に優しく接してくれているという可能性が大きいし、智樹に対して優越感を覚えたいがために近づいてくるという可能性だってある。それは智樹にとって恥ずかしくて悔しくて、惨めなことだった。

 やめて欲しかった。川口が智樹に話しかけるたびに教室で哀れみにも似た視線が集まってくる。いたたまれない。そんなことで注目を集めたくなかった。

 だいたいどうして自分なんだ。外見だってよくないし、内面だっていい人間だとはとてもじゃないが言えない。そんなことぐらい自覚している。理由のわからない好意は智樹に不信感を与えるだけだった。

 だからこそ智樹は川口と一定の距離を保ち、時には冷たく、時には突き放すように接する。そうすることで自分を守るために。

 傍から見て仲がいい。けれど友達以上には決してならない。その距離感こそが智樹が考える川口とのつき合いだった。

 しかし一方で、その川口がいなければ自分は本当に学校で孤立してしまうこともわかっていた。川口に冷たい言葉を吐くが、もし仮に川口が自分の側からいなくなってしまったら、自分の方がダメージが大きいことも智樹は理解している。

 智樹は自分の思考に心の中で舌打ちする。意地汚い。結局自分のことしか考えてないじゃないか。自分を守るために他人を傷つけようとした自分が嫌になる。

 この場から今すぐに逃げたくなった。

 けれどその感情に任せた行動は自分勝手すぎることに気づき、必死に感情を落ち着かせる。

 智樹は鞄から勉強道具を取り出して広げた。無言でそれを眺める。

 川口もそれに倣って勉強を始めた。

 喧騒の中、智樹と川口のテーブルの上にだけ静寂が降り注いだ。一見すれば勉強に勤しんでいる学生が集中しているようだが、実際は気まずく、重苦しい空気が漂っていた。

 とその時、店内の空気を一変させるほどの大きな音が智樹の背後でした。一斉にそちらに視線が集中する。

「どうしたんだろ?」

 川口も驚いたように目を瞬いていた。

 智樹は答えずに、背後に視線を張り付かせる。喫煙席の方で金切り声が弾けた。咄嗟に智樹は身を引いて目を細める。女の人が立ち上がってなにかを叫んでいた。喫煙席と禁煙席を隔てている曇りガラスが詳しい状況を隠しているが、女の人が怒っていることは写るシルエットと怒声で分かった。

「さっきのクレーマーかな?」

「そうかもな」

 喫煙席の中は煙草の煙が充満している。智樹はなんの根拠もなかったが社会人の喧嘩かなと思った。クレーマーの女は取引相手とここに来ていて、商談がねじれたことをわめいているのでは、という短絡的な予想を立てた。

「あっ、水かけた」川口は言った。

 水が滴る音と、コップがテーブルに強く置かれる音がした。ドラマみたいな光景だった。実際に見ることになるとは夢にも思わなかった。女は怒声を吐いているが感情が高まっているのかヒステリックを起こしたような罵声や叫び声で、なんのことを言ってるかまでは分からなかった。

 女の人が喫煙席から出てきた。咄嗟に周りにいた客は一様に顔を伏した。下手に刺激してとばっちりを食うことを恐れたのだろう。智樹も俯いて肩を怒らせている女をやり過ごした。そのまま出口へと向かったので後ろ姿しか見えなかったが、それは間違いなく先程店にクレームをつけていた女だった。苛立が足取りに表れている。乱暴に扉を開けて女の人が外に出て行った。

「別れ話かな?」川口が言った。

 なるほど、そういう可能性もあるのかと智樹は妙に納得した気分になった。

 周りの客の視線は智樹たちと同様に喫煙席の方に向かっていた。その目は次に出てくる人物に対しての興味の色が強かった。

 足音がする。先ほど店を出て行った女とは違って、弱々しい床を踏む音。中からトレイも持った少女が出てきた。髪先から水を滴らせ、表情を前髪で覆い隠すように俯いていた。店の出口付近にあるトレイの返却場所で身体をこちらに向けて少女はゴミを分けている。

 智樹は目を見開いた。

「一ノ瀬……」

 間違いなかった。夏なのに極端なほど肌の露出が少ない服に、目元が隠れるほど長い前髪。けれどその前髪の隙間から窺える顔は確かに一ノ瀬のものだった。

「あれ一ノ瀬さんなの?」川口は目を見開いた。眉間にしわがよる。「あんなに可愛いかったんだ」小声で言ったその言葉は智樹には届かなかった。

 智樹は一ノ瀬の動きをただ見続けた。一ノ瀬はそそくさとゴミを捨てたあと逃げるように店から出て行った。その動きを追っていた店内の視線が元に戻り。再び喧騒が戻った。

 川口がホットミルクティーをすすっている。

「なんか、いろいろと、あるんだね、一ノ瀬さんの家も」

 智樹はその言葉を聞き流し、呆然と窓の外を眺めていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る