第22話 補足2 香港の状況は、中国の生前本能で読むと、当たり前の流れだと分かります。

 香港での、容疑者を中国に引き渡す条例についての騒動は、中国の生存本能から見ると、当たり前のことだと分かります。

 一番最初にやったもの、トップに従うというのが中国の生存本能ですから、中国側から香港に何でもありの圧力がかかるのは当然のことなのです。

 それになぜ香港が反発しているかというと、中国から少し離れて長年生活してきたため、世界正義を知っているからです。

 香港の人は、中国の生存本能に対し、世界で通用する「正義」で対抗しようとしているのです。

 それは、一度天安門事件で戦車に押しつぶされ、ひき殺された正義でもあります。

 圧倒的な力を持つ戦車が中国で、戦車にひき殺されるのが香港です。

 それは外の世界から見ると絶対にダメなことですが、中国の生存本能から見ると当たり前のことで、OKなのです。

「中国本土のために、香港は犠牲になってください」は、中国から見ると自然の流れなのです。

 なぜなら、トップに従うのが中国の生存本能だから。

「トップに従わない=内戦」であり、「内戦=全滅」が中国の生存本能の常識ですから、全滅するのと比べると香港が犠牲になることなんて、本当に些細なことで、なぜ騒がれているのか分からないくらいの話ということになります。

 そして、中国人の生存本能を知っている香港人は、ここで引いたら自分たちは中国に殺されると分かっている人達なのです。

 だから、必死に抵抗します。

 そして、必死に抵抗しない人達もやはりいます。

 なぜなら、中国のやることを当たり前のことととらえているから。

 中国の生存本能を持っている人達にとっては、当たり前のこと、または逆らえないこと、逆らっても意味のないことだから動かないという人達です。

 でも、生存本能ではなく、世界の常識という正義で見ると、中国のやっていることは危ないと分かるはずです。

 もし、中国の敵と認定されたら、中国本土に強制的に連れていかれ、その後どうなるかは、誰にもわからないというのが、今回の容疑者引き渡し条例なのですから。

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国家の法則 ~なぜ中国はニセモノを作り続けるのか? その秘密教えます~ 武宮 史樹 @takeshiro

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