「リスタート」5

体がよろけて体勢を整えようとしたその時、何かに躓いて転びそうになる。倒れると思ったら、すとんっと何かの上に座った。驚いて下の方に目をやると、僕はビニール製のソファーに腰かけていた。目の前にはテーブルがあって、向かいの席に退屈そうにスマホを弄るユミさんが居る。



「何だこれ」



隣から声が聞こえ、びくっと体を飛び上がらせながら顔を向けた。同じくスマホを弄るイッタが居た。横を通り過ぎた店員が「いらっしゃいませー」と言いながら歩いている。辺りを見回す所、イッタの家から1番近くてよく行くファミレスに居るようだ。



「なあハル、これどういう意味?」



そう言いながら、スマホ画面を見せてくる。覗き込むと、同じクラスの女子とのラインのやり取りだった。



「あれ、イッタこの子と仲良かったっけ」


「学校で話すくらい」


「そもそもさ、ID教えたの?」



イッタは誰とでも仲良くなれるような明るい性格なのに、意外とガードが固い。本当に仲良くなった人にしか、自分の連絡先を教えない奴なのだ。



「教えてねーんだなこれが。どっからバレたんだ」



自覚がないようだが、イッタは結構な頻度で女子に好意を持たれる。それに当の本人が全く気付いていないようだけど。



「イッタと仲良くなりたいんじゃない?」


「友達は自分で選ぶ。ということで、今回は見なかった事にしよう」



そう言ってスマホをテーブルに置いた時、向かいに座るユミさんが、大きなため息を吐いた。もしかしたら、さっきの件を怒ってるのかもしれない。そう思ったけど、ユミさんの口から出たのは予想外の言葉だった。



「こんな夜に、女友達と2人で飲みに行くって堂々と言ってくるって、どういうこと?逆に怪しくないってこと?もう、分かんない。彼氏がイッタみたいに単純ならいいのに」


「彼氏?ショウって人とは、別れたんじゃなかったっけ」


「え?ヤダ、ハル。そんな昔話しないでよ」


「は?」



あっけに取られていると、イッタに横から体で押される。



「今はミノルだろ?忘れたのおまえ。姉貴またろくでなし大学生と付き合ってんじゃん。酒豪のアル中彼氏とな」


「アル中じゃないってば!」



どうやら、さっきの記憶から先に進んでしまったようだ。



ああ、もう後戻りできない。項垂れるように背もたれに寄り掛かると、イッタに不服そうに睨まれた。



「ハルの役立たず。おまえが彼氏だったら安心なのによ」


「止めなよ、ハルが可哀想でしょ?」


「え?だってハルは――。」



イッタが言っちゃいけない何かを言う気がして、反射的に慌てて口を押さえる。ちなみにユミさんはスマホに夢中で見ていない。表情はむすっとしたような顔のまま、ため息交じりに言った。



「私みたいなの、ハルはタイプじゃないよ。知ってるもん」



イッタはそれを聞いて、更に責めるように睨んできた。態度には出さなかったけど、内心ショックを受けていた。ユミさんの発言にじゃなく、想いを伝えられない自分の勇気のなさにだ。



今だって「そうじゃない、理想のタイプだ」と言えるチャンスだった。だけどそんな発言痛い気がするし、隣にイッタも居るし―― と、またネガティブに考える。



「ハルさ、このままじゃ一生彼女出来ないんじゃね?」


「大丈夫だよ。ハルは優しいから」


「うーん、だけどハルは、俺等にしか優しくしねぇよ」


「ハルが心を開けるような子が現れたら、きっと上手くいくよ」



ユミさんは優しい笑みでそう言ってくれた。2人の会話を聞きつつも、今もなおダンマリの自分に腹立たしさを覚えていた。



やっぱりさっきの記憶、ショッピングモール前でのやり取りがターニングポイントだった。あの時、僕が何か言っていたら、告白は出来なくとも、2人でご飯を食べに行っていたら、違う未来が訪れたのかもしれない。



そこでふと、ある考えが頭に過る。確かに現実なら、後戻りできなくて後悔して終わりだ。だけど此処はユミさんの記憶、夢の中のようなもの。ユミさんさえその気になれば、操れるのではないだろうか。ウサミ先生が『理想の環境を生み出す事がよくある』と言っていたし、ある程度は操作可能って事かもしれない。



意気揚々と立ち上がり、ユミさんの手を取った。持っていたスマホがテーブルに落ちる。



「ハル?」


「イッタ、ちょっと待ってて」


「お?おお」



目を丸くするイッタを残し、ユミさんの手を引いてお店の外に出た。ユミさんは、小さな声で眉を顰めながら詰め寄ってくる。



「何してるの?記憶と違うことしちゃ駄目だってば」


「違うことをしたら、僕達どうにかなっちゃうの?」


「それ、は――。それは分からないけど、ハルに現実で何があったのかを思い出してもらいたいの。そこに辿り着くまでは、流れに身を任せて」


「嫌だ、って言ったら?」


「もうハル――。」



ユミさんは呆れるように肩を落とした。



「記憶を取り戻せるように、これからは流れに身を任せるって約束する。だけどその前に、試したい事があるんだ」


「え?」


「さっきの記憶に戻れないかな?2人で映画観に行って、それでその、ショッピングモールを出た所」


「どうして?」



ユミさんの前で両手を合わせて頭を下げる。可能かどうかも定かじゃないけど、このまま時が進んで欲しくなかった。もし可能ならば、あのをやり直したい。



「お願い!思い浮かべて戻りたいって思って貰えるだけでいいから、ちょっとやってみて。出来るかどうかだけ知りたい。それを確認したら、これからは言う通りにするから」



ちらっとユミさんに目をやると、明らかに不服そうな顔をしていた。



「やっては、みるけど、この世界に来てからそんな事したことないから、出来るかどうか分からないよ?映画館を出た後、だっけ?」


「うん。あの映画館が入ってたショッピングモールの前」


「えっと――。」



思い出そうとしてくれているのか、俯きがちに目を閉じていた。



暫くそのまま、静かな時が流れる。側で車が数台走り去って行った。

やっぱり駄目かなと思いつつも、一緒に目を瞑って神頼みをする。



あの後悔を捨てて、もう一つの未来を見てみたい。神様、なんていう柄じゃないけど、お願いだ。もう一度、僕にチャンスを――。



そう祈った後に目を開いた。目の前には、相変わらず目を瞑るユミさんが居る。だけど街並みが変わっていた。ユミさんの背には、暗闇のなか主張するように光るショッピングモールがあったのだ。



「ヤッタ!」



感極まってそう叫ぶと、ユミさんは驚いたように目を開く。そして辺りをきょろきょろ確認し出した。



「嘘―― 戻れた、の?」


「そうみたい」


「こんなこと、出来るんだね」


「本当に良かった。これで――。」



ユミさんと見つめ合う。



ヤバイ、ここからが問題だ。緊張で手に汗かいてきた。思わず目を逸らしてしまうと、ユミさんが距離を詰めてきて、唇を尖らせながら言う。



「この記憶に戻ってどうするの?」


「と、とりあえず、記憶と同じようにしてくれないかな?ユミさんが、この後どうする?って聞いてくるところから」



疑問を持ったように首を傾げた後、再び同じ台詞を口にしてくれた。



「ハル、この後どうする?」


「えっと」


「お腹、空かない?」



ダメだ―― 全然無理。せっかく戻してもらったのに、勇気が全く出ない。こんなにも自分が臆病者だとは思わなかった。だけど、これがもう最後のチャンスだ。今勇気を振り絞らなければ、ユミさんはミノルって男と付き合ってしまう。そしてこんな機会は二度と訪れない。それは分かってる。



今だからこそ、積もりに積もった自分の想いを告白しなければ。



ユミさんが困った顔で見つめてくる。あまりに見つめられると、僕の少ない自信が根こそぎ奪われてしまうから、止めて欲しい。



「本当はさ、お腹空いてたんだよね」


「え?」


「高架下にさ、パスタ屋あったじゃん。あそこに行こう」



告白など到底無理で、食事に誘うのが精一杯だった。パスタ屋に向かって颯爽と足を進めると、慌てるように後を追ってくる。



「ちょっとハル、何してるの?記憶と違うよ」


「ちょっとはこの世界を楽しもうよ。お互いが状況を分かってるんだから、それを利用して何か変わった事を――。」



そこで腕を掴まれ、歩く足を止めた。



「それは時間の無駄。ハルの記憶がそんなに戻ってないみたいだし、この世界にずっと居られる訳じゃないんだよ。こうしてる間にも、脳を酷使してるんだから」


「今、だけ。ちょっとでいいから―― お願い」


「変なのハル。じゃあ、少しだけだよ?」


「うん、ありがとう」



とりあえず、記憶とは違う行動は取れた。



2人で恐る恐るパスタ屋に入って注文をする。そんなにお腹が空いてなかったけど、無理して蟹のクリームパスタを注文した。先に届いたアイスティーを飲みながら、辺りを確認してみる。



「記憶と違う行動だけど、特に変わった様子はない、みたいだね。ちなみにユミさんは、この店に入った記憶あるの?」


「それも覚えてないの?ハルも何度か来たことあるよ。教えてもらったもん」


「そうなの?」



ユミさんはストローを咥えながら何度か頷く。再び店内を見回してみたけど、全く記憶に残ってなかった。何一つ思い出せない。



ユミさんはスマホを取り出し、画面をじっと見つめ出す。



「スマホ―― さっきお店に置いてきたのに、ちゃんとポケットに入ってた。それに日時も戻ってる」



その姿を見て、さっきのファミレスでのやり取りを思い出した。



「ミノル、って人とはさ、何処で知り合ったの?」


「言わなかったっけ。中学の頃の同級生の親戚なんだ。SNSで声掛けられたの」


「そう、なんだ。ユミさんってさ、意外とアグレッシブだよね」


「遠回しに言ってるけど、肉食系女子だとか言いたいんでしょ。言っておくけど、違うよ」


「え、違うの?」



ユミさんは笑顔でおしぼりを投げてきて、酷いと言いながら笑っていた。余韻を残したように口角を上げ、微笑みながら伏し目がちに言う。



「ハルは恋愛に興味ないってよく言ってたけど、私はね、それが唯一の存在意義を見出せる方法なんだ」


「恋愛がないと、生きる意味がないって感じ?」


「そう言われると、何か馬鹿っぽいね私って」


「いや、そうじゃないんだ。僕にはその、分からないから、知りたいだけ」


「生きる意味とか、そんなたいそうな事じゃないんだけど、たまに考えない?どうして自分がこの世に存在しているのかを」


「それは、分かる」



その気持ちだけはよく分かる。思い詰めたようにじゃなく、ふと考える事が僕にもあった。特に空を見上げていると、自分がちっぽけな人間な気がしてくる。あの空は何処まで繋がってるんだ?その先にある宇宙は、どうなっているんだろう?って。考えるにはあまりにも果てしなくて、僕はいつも空から目を逸らす。



前に何かで知ったけど、人が生まれる確率は1400兆分の1らしい。数字に表すととてつもない確率であって、正に奇跡のようなものだ。その奇跡を見事手にし、この世に性を受けて生まれた僕だけど、死ぬまで何も成し遂げられない気がする。



手にしたい未来が見えない。なりたい自分が想像できない。僕はあまりにもちっぽけで、きっと何者にもなれないんだ。



そう考えると孤独になってきて、だったら何故生きているのだろうと疑問を抱いた。



「恋人が居ると、存在意義があるような気がしてくるから。だから私は、現実から逃げるように恋愛をするの」


「僕はイッタっていう友達が居るから、今まで何とか孤独感を抱かなくて済んでるのかもしれない。あいつ騒がしいし付き纏うから、それ所じゃないってのもあるんだけど」


「分かるよ、その気持ち。だけど―― イッタが私とハルに目を向けてくれてるのだって、今の内でしょ?」


「どういう意味?」


「――イッタは、真っ直ぐだから。本気で誰かに恋をしたらきっと、誰よりもその人の事を守ると思うの。いつかそんな日が来ると思うから、イッタにばかり頼りたくない。イッタ以外で心の支えのようなものを―― 私も探さないと」



ユミさんは優しくて、それでいて何処か悲しげな表情で言う。現実で姉弟きょうだいではないのに、凄く感情の籠った言い方だった。



「だけどさ、それって今まで付き合って来た人の事、本当に好きだったの?寂しさを埋めてるだけじゃない?」


「ああ、ハルは本当、痛い所を突いてくるよね。正直に言うとね、分からないの。付き合ってる時は、好きっていう気持ちは確かにあるんだけど、別れた時、私何やってたんだろう?って毎回思う。それを考えたくなくて、また恋愛を求めてしまうのかもしれない」


「何かよく分かんないけど、病んでるね」


「ハルに言われたくない。ハルだってダークな一面を持ってるでしょ」


「まあ」


「だけど、ハルと仲良くなってから気付いたのは、傷付きやすいから心に重いものを抱えてしまうんだなって。だからこそ、人を傷付けないように優しく接してくれるんだなって思った」


「いや、自分のこと冷たい奴だってよく思うよ。あと、面倒な性格だなって」


「面倒、か。それは言えてる」


「ひど」



2人で笑い合っていると、料理が届いた。無理して注文した、蟹のクリームパスタが目の前に置かれる。ユミさんには、薄切りトマトとモッツァレラチーズが乗ったカプレーゼが置かれた。注文がこれだけなので、あまりお腹が空いていない様だ。それを口に運び、頷きながら美味しいと言った。



「食べた事のないものを注文してみたんだけど、美味しいね。変なの、記憶にないのに」



僕は他の店でこういった物を食べた事があるので、想定内の味だった。不思議なもので、お腹空いてないと思っていたけど、どんどん食べられる。それと同時に、満腹感も得られなかった。夢の中でご飯を食べるのって、こんな感じなんだな。



せっかく訪れたセカンドチャンスなのに、食べ物を食べただけで終わりそうな予感だ。他愛もない会話をしながら食事をし、お皿が片された時、勇気を振り絞って聞いてみる事にした。



「ユミさんさ―― 僕の事、イッタと同じ弟みたいに思ってる?」



直接的な事を聞いてる訳じゃないのに、ドキドキして息苦しくなってくる。ユミさんはドリンクを飲みながら目を丸くした。ごくんと一口飲むと、うーんと言いながら天井を見つめ出す。



「さっきのイッタの話と同じなんだけど、ハルも今は恋愛しないって言ってるだけで、いつかはちゃんと誰かと付き合うと思うんだ。それも、ちゃんと真剣に」


「うん」


「その時が来たら、どうしようって言うか何て言うか――。 ま、そんな、感じ」


「え、どんな感じそれ?」


「もう、なんか照れくさいからいい。恋愛に興味ないハルに言ったって仕方ないし、今この時は現実に起こってない事だもん。だけど、ハルとこういう“恋バナ”って言うの?した事なかったから、楽しかったよ。ありがとね」


「いやそうだけど――。」



顔を俯かせて頭を掻く。聞き方が遠回しすぎて、全然伝わってなかったようだ。



よくよく考えてみると、ユミさんはいつも言い寄られて誰かと付き合ってる。いわゆる肉食系女子じゃないという事は納得できた。だけど僕だってガツガツいけるタイプではない。何なら一歩下がってしまう。これって一生堂々巡りで、想いが届く事も、ユミさんの本当の気持ちが聞ける事も、この先ないのかもしれない。



「この後どうすればいいんだろう?また思い浮かべれば、さっきのファミレスに戻れるのかな?」



もう気持ちが次に切り替わってるし――。そんなユミさんを見て密かに落ち込んでいた時、何かを感じてお店の通路の奥に目をやった。真っ直ぐな通路の先が、光で満ち溢れている。時間が来てしまった。



思わず自分の顔を両手で覆い、ごしごし擦ってから頬を叩く。さあ、どうすべきか。早くあの光に飛び込まないと、緊急措置の太陽が襲ってくる。



光が徐々に大きく広がってきているような気がして、慌てて立ち上がりユミさんの手を引っ張った。



「え?ちょっとハル、どうしたの?」


「急いで」



とりあえず店を飛び出し、駅の方まで走った。



「ちょっとハル、無銭飲食!」



そう言って掴まれた手を払い除ける。



「大丈夫、だって此処は現実じゃないんだから」


「そういう問題じゃないの。現実じゃなくても罪悪感が残る」



方向転換をし、再びお店の方へと足を進めてしまった。さっき見た光は、お店の中が見えない程に眩く光っている。慌ててユミさんを引き止めた。



「待ってユミさん!話がある」



そう言うと足を止め、僕と向き合う様に立った。



「今日のハル、何か変じゃない?」


「いや――。」



長い間目が合わせられなくて、つい逸らしてしまう。すると、空の遥か遠くの方に光の玉を発見した。緊急措置が取られてしまったようだ。もう時間がない。



再びユミさんをじっと見つめる。告白する緊張のドキドキと、現実に戻されてしまいそうなドキドキ、それらが混ざり合ってパニックだ。



「好き、だったんだ。ずっとずっと長い間」


「え?何の話?」


「だからその、ユミさんの事が――。」



それ以上言う勇気はもうなくて、言葉に詰まってしまう。するとユミさんは、何かを察したように目を大きく開き、手で口を押さえた。



「どうして、今なの?」


「え」


「現実でそんな事、絶対に言って来なかったのに。しかもよりによって、この世界の中で」


「ごめん。勇気も自信も人一倍なくて。2人で映画に行ってチャンス逃した事、ずっと後悔してたんだ。だからどうしてもやり直したくて、この日に戻ってもらった」



ユミさんは唇を噛み締めながら、泣き出してしまう。そのまま、子供のようにわんわん泣いた。



「本当ごめん!自分の事しか考えてなくて。嫌な気持ちに、させた?」


「違う。ハルってやっぱり、私と同じだなと思って――。」


「え?」


「ずっと後悔してたの」



その時、急速に太陽が迫ってくる。だけどユミさんの本音が聞きたくて、太陽から目を逸らした。



「ハルいつも逃げるし、私に引いてるんだと思ってた」


「ユミさんそれって」


「私もハルの事が――。」



ユミさんの顔が一瞬で見えなくなり、僕等は強い光に包まれる。



時間切れだ。

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