階段

登っていくもの。


上がっていくもの。


駆け上がるもの。


駆け足で上がっていくもの。


ゆっくり慎重に登っていくもの。


いろいろ。


角があるもの。


広場があるもの。


何も無いもの。


たくさんある。


踏み抜いたら今にも落ちてしまうもの。


そこから見る景色は見たものにとって恐怖の塊だ。


地獄の門だ。


先導者の手すりが頭上から落ちてくるかもしれないもの。


バラバラになった破片が突き刺さるかもしれない。


楽しくて愉しくて二弾飛ばしをするもの。


あたりの景色が当たり前のように変わっていく。


いつまでも同じ景色のもの。


登っているのか下っているのか分からなくなる。


苦痛。


世界には階段がたくさん、いろいろ。


色鮮やかなもの。


灰色のもの。


何色でもないもの。


登りきれますか?


上がっていますか?


下がっていますか?


落ちていますか?


…私は?


今どこにいるのだろう。


登っているのか?


上がっているのか?


下がっているのか?


堕ちているのか?





きっとワタシは………


は?


今どこにいるの?

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