7月16日 親善試合の前夜

 案内女中になって六日目。

 

 じつは今日まで、クロスタン語を使用する機会なんてなかった。というのも、わたしの勤務時間は、来賓の皆さまがご就寝になってからの夜十一時から午前六時までだから。

 

 そんな時間に部屋から出てくるお客様、一人もいないし。お手洗いなんて、わたしが案内するまでもなく、来賓室から出て、すぐ右手側に曲がったところにありますけど。廊下の壁には、クロスタン語で“こちら、お手洗い”ってちゃんと張り紙してあるし。

 

 で、わたしの役目って、なんなの?


 そうね。いまのところ、来賓室の扉の近くで椅子に座って、ひたすら眠気と戦うことかも。


 なんだかわたし、壁に取りつけられている燭台のろうそくよりも役に立ってない気がする。


 ううん。いいの。そんなのはべつに。だって、自分の実力を試されるような仕事を任せられていたら、国際問題になっていたはずだから。


 ええ、そうです。コレット=マリーは、クロスタン国の来賓相手に、必ず恐れ多いことをしでかす予備軍です。


 女中頭の人選は間違ってはいなかった。わたしの配置場所をどこにするか、きっとかなり悩んだはず。


 その点、深夜の時間帯の案内女中なら、頭を空っぽにして座っててもこなせたから、とても楽なお役目だ。廊下はつねに明るくしてあって、数分置きに見回りの兵士が歩いてくる。二部屋ある来賓室は主城の三階で、見張り塔も近いし、侵入者が厳重な警備をくぐり抜けて壁をよじ登ってくるのは不可能。


 正直、宮廷女中棟の部屋よりもずっと安全。そう思っていた。


 緊張感なんてなかった。だから、不意に自分が担当している来賓室のもう二つほど奥の部屋の扉が開いて―――見覚えのある小柄な少年の姿を見たときには、数回瞬きしてもそれが現実とは思えなかった。


 クロスタン国の王様。マウロ=イータ=クロスタン。


 待って。おかしい。だって、異国の王様が―――一彼の従者が休んでいる部屋にいるわけないもの。クロスタン国王の来賓室は、べつの棟に準備されてて……。


 だから、彼は別人。そうだ。そうに決まってる。おそらく、いざというときに身代わりになるような、恐ろしい使命を背負っている、異国に王様に似た少年小姓かなにかで………。


 その彼が、たった一人で、従者も引き連れずにこちらに歩いてくる。


 わたしは思わず立ち上がった。たとえ相手が―――異国の王様にそっくりなただの少年小姓であっても、お客様には違いないもの。


 で、立ち上がった拍子に、膝の上に置いていたクロスタン語の羊皮紙がバサ―――と大理石の床に広がった。


 異国の王様にそっくりな少年が、わたしが愚かにも広げてしまった羊皮紙に行く手を阻まれて、足を止めた。


 体温がひゅんって下がった。


 わたし―――異国の王様にそっくりな少年小姓の行く手を遮ってしまった。


 これ、国際問題になるって思った。ユービリア国の名もない下っ端宮廷女中が、うっかりしていたばっかりに、彼が通るはずの通路に障害物をばらまいた罪で。


 あまり顔色が良さそうに見えないその少年小姓は、おもむろに足元に目をやり、ゆっくりと屈んだかと思うと、散らばってしまった羊皮紙を拾い始めた。


 わたしはもう、彼以上に真っ青になって、慌てて床にひれ伏して、「ノーレ、ノーレ」とクロスタン語を連発した。


 行く手を遮るつもりはなかったんです、本当に、という意味を込めて。

 

 異国の王様にそっくりな少年小姓は―――いいえ、白状します。あんなに至近距離でお顔を拝見したんだもの。


 その方はたしかに、まぎれもなく、クロスタン国の若き国王、マウロ=イータ=クロスタン国王陛下その方でした。

 

 異国の少年王はわたしがすっかりひれ伏している間に、羊皮紙をすべて回収して、わたしに手渡してくれた。恐れおののいていたわたしは、震える手で羊皮紙を受け取りながら、


「申し訳ございません。ありがとうございます」


 とユービリア語で答えていた。どこまでも愚か者。異国の王は、ユービリア国の言葉が分からないのに。


 でも、このときは侮辱の言葉として受け取られたらどうしよう、なんていう考えまで及ばなかった。


 異国の王は静かに微笑んだ。わたしは自分の仕事を思い出して、急いで羊皮紙を探した。


“誰かをお呼びしましょうか?”


 の羊皮紙を取り出した。その羊皮紙には、通訳者、治療師、ユービリア国の兵士、従者、などの想定されうる役職がクロスタン語とユービリア語でつづってあった。


 異国の王はその紙を一瞥して、「ノーレ」と首を振った。


「あ、アラ・トイレ・ぺルレ」

 

 この状況で、わたしの脳裏に浮かんだのはそれだった。異国の王は漆黒の瞳を丸くして、ちょっとおかしそうに「ノーレ」と告げた。


 ひぇぇぇぇ――――!


 じゃあ、いったい、どうされたの?


 どうしてこんなところにお一人でいるのよ―――!!


 体温が下がりすぎて、心拍数があがり、どうしたらいいのかまるで分からずに卒倒しそうになっているわたしの前で、異国の王はしばらく思案されていた。


彼は身振りで、わたしに羊皮紙を貸すように頼み、わたしがそれを渡すと、何枚かをつなぎ合わせた。


“お水をどうぞ”

“熱くはありませんか”

“あちらが北です”


 そして異国の王は、人差し指を黙って天井に向けた。

 

 暗号。


 異国の王は難題を授けて、この来賓室に案内女中として配置された娘が、どれほど使い物になるのかを試している。おそらく、彼の問いに答えられなければ、とんだ役立たずをよこしたと激昂なさり、国際問題に発展する。


 このとき分かった。死神は、異国からやってくる彼のことだったのよ。


 わたしが真っ青になって震え上がっていると、下の階からガシャン、とガラスが割れるような音がした。


 緊張が走った。二階もたしか、来賓室だったはず。


 異国の王はさっと立ち上がり、緊張した面持ちで階下の階段へ向かおうとするから、わたしは今度こそ慌てて彼の前に立ちふさがった。「ノーレ」と言いながら。


「ええと……ミ、エンダイラ、ファイ、トゥ」


 分かってる。もう、めちゃくちゃ。どうしてこんなときに、マシューが教えてくれた“貴殿とのお手合わせ、楽しみにしています”なのよ?


 とにかく、わたしがようすを見てくるから、ここでお待ちください、と言いたかった。身振り手振りで困惑顔の陛下をなんとか押しとどめて、わたしは吐きそうになりながらも、急いで、でもできるだけ足音を立てないように、階段を下りた。


「おやめください」


 静かに抵抗するような声が聞こえた。壁に背をつけて、おそるおそる廊下をたしかめると……。


 そこにはベルシーがいた。


「わたしに逆らおうというのか、宮廷女中風情が」


 嫌がるベルシーの腕を引っ張って、来賓室に連れ込もうとしていたのは―――忘れるはずもない、あの、7月11日の夜、スープに入っていた卵の殻のことでわたしに八つ当たりをしてきたユービリア国のお偉いさんだった。


「異国のお客様に、奉仕しろと言っているのだ!それが宮廷女中の務めだろうが!」


 呂律が回っていなかったから、きっと、かなり飲んでたはず。


 ベルシーはたしかに、お客様への給仕を任されていると言っていた。働くのは、晩餐会や、朝食、昼食のときだけだと思っていたけど―――こうしてお客様にワインを持ってきてほしいと頼まれれば、夜遅くても、従わなければならないなんて。


 ベルシーの足元で、割れたワインの瓶が転がっていた。床にこぼれたワインは、血だまりのように赤く広がっている。


 気づけば、わたしは廊下に飛び出していた。ベルシーがわたしに気づいた。わたしは、ベルシーを連れ込もうとするその男とベルシーの間に割り込んだ。


「お、おやめください!」


 やれやれ。そこまで大きな声じゃなかったってことは―――いまさら書くまでもない。

 情けないことに、声も、足も震えてた。


 わたしはいつも考えなしだ。目の前の貴族の男の目は凶悪で、誰が相手でも見境なく暴力を振るいそうなのに―――盾になりそうなブリキのお盆一枚も持っていない。


「クロスタン国のお客さまがお休みになっている部屋で、こんな―――」

 

 恥を知れ、この最低最悪のゲス野郎、くらい言うべきだった。


 だって、気づいてしまったんだもの。この男―――そうよ、6月4日、女中頭と逢引していた男!(勇気がれば、女中頭に真っ向から問いたい。なんでこんな男なんかと時間を作って逢引しようって思うわけ?)


 姿は見なかったけど、間違いない。この声、この下品な感じ―――記憶を手繰り寄せると、思い出した。わたしが主都オリエントに来るまでの道のりで、たまたま馬車が停泊したあの宿場で、堂々と浮気していた男!


 こんな最低男がユービリア国のお偉いさんだったなんて、まったく世も末よ!


「うるさい!」


 と男はわたしを思いっきり突き飛ばした。その勢いで、背中が強く壁に叩きつけられて―――。


 一瞬、息が止まった。


「宮廷女中どもめ!どいつもこいつも……いったい何様のつもりだ!!」


 男はわめきながら、あろうことか、床に転がっていた割れたワインの瓶を拾い上げて、わたしに近づいてきた。


「わたしを陥れておきながら……よくも、よくも、こんな……!!」


 まずい。この人、ちょっとおかしくなってる。言ってることが意味不明なんだもの。


 しかも―――まずい。ワインの瓶を振り上げて―――。


 男はとつぜん前のめりになって、わたしのすぐ左隣の壁めがけて、顔から突っ込んでいった。


 ゴッ、と額が壁に当たる鈍い音。


 男は崩れ落ちて、その手からワインの瓶がこぼれ、またもやガチャンという音を立てて割れた。


 彼の背後には、片足を前に突き出して冷ややかな表情をしているベルシーがいた。


「恥を知りなさい。このゲス野郎」


 吐き捨てるように彼女は言った。


 わたし……彼女に惚れるかと思った。


 男は哀れにうめいていた。やがて、バタバタと廊下を走ってくる音が聞こえた。


「コレット!?」

 

 マシューだった。わたしの英雄は今回一足遅かったけど、彼の顔を見るとやはりほっとした。


 マシューのすぐ後ろを追いかけてきたのは、あの異国のものすごくカッコいい剣士だった。彼はマシューに何事かを伝え、マシューがうなずき返すと、すぐに上の階へと消えた。


「どうしたんだ、いったい……アーデン卿?財務大臣が、こんなところで何をしてるんだ?」

 

 ノーマン=アーデン。ユービリア国の財務大臣。


 嘘でしょ。こんなゲス野郎に、ユービリア国の財源を任せてるっていうの?


 ありえない……。


「クロスタン国のお客様をもてなしていたようだけど、自分のほうが飲みすぎたみたいね」


 ベルシーがマシューの背後で淡々と告げた。


「井戸にでも突き落とせば、目が覚めるんじゃないかしら」


 マシューは彼女の過激な発言にぎょっとしていたけど、ううん、わたしは賛成。やる価値はあると思う。いや、やらなきゃいけないと思う。


 やがて、白銀の鎧を鳴らしながら、抜き身の剣をにぎったロラン隊長がやってきた。二階の来賓室前の惨状を見て、


「……これは?」


 と困惑している。


「アーデン卿は、飲みすぎたようです」

 

 マシューが優秀な兵士のように報告した。


「上にはフェルナンドが向かいました」


「そうか……きみたちは大丈夫だったか?」


 わたしはベルシーに手を引いて起こしてもらいながら、うなずいた。背中がズキズキとうずいていたけれど。


「それより、大変なんです。上の来賓室に、クロスタン国王陛下が、なぜかお一人で―――」

「驚いただろうね」

 

 ロラン隊長は苦笑した。


「従者のフェルナンドが戻るまで、部屋から出ないようにとお願い申し上げていたんだが……」

「ということは、ロラン隊長たちはご存じだったのですか?」

「マウロ国王陛下のご依頼でね。陛下は、天候と星読みができる部屋をお探しだったんだ」


 いわく。


 異国の王様はユービリア国に来訪されて以来、毎晩必ず星の動きと天候を読んでいるという。というのも、クロスタン国はサレー教という、太陽神を崇める宗教を信仰している。昼間は太陽を崇めて、夜は星の動きを読んで翌日の吉凶を占うという話はぼんやりと聞いたことがある(一方で、オカルト主義は異世界の未知の力を信じている……わたし、なんだかわりと詳しくなっている気がする……)。


 きっと、明日の親善試合の吉凶を見てたんだと思う。だけど、天候を気にするのはどうしてかしら。極端に雨が苦手とか?まあ、クロスタン国ではめったに雨は降らないっていうし……。


 とにかく、星を読むには見張り塔が一番良い観察場所だけど、さすがに日が落ちてから主城の外に出るのは不用心だというわけで、来賓室の中で一番外の景色が見えやすい一角―――例のカッコいいクロスタン国の剣士で、マウロ国王陛下の従者であるフェルナンドの部屋にいたというわけだ。


 ふむ。じゃあ、あの、天井を指さして―――、


“お水をどうぞ”

“熱くはありませんか”

“あちらが北です”


 っていうのは、星と天候を読んでいました、ってこと?

 

 あのね。そんなの、優秀な宮廷女中だって分かるはずないじゃないの。


 そんな事情なんて、知らなかったものだから―――やれやれ。いい加減、臆病者の心臓に揺さぶりをかけるのはやめてほしい。


 さっきのワインの瓶が割れた音だって、窓から賊が侵入してきたのかと思ったんだから。


 もう部屋に戻って眠りたいと思っていたら、ベルシーがじっとわたしの目をのぞきこんできた。


「ど、どうしたの?」

「だからあなたは、愚か者なのかもしれないわね」


 わたし、思うの。

 ベルシーってときどき、自己完結するって。


「……どーも」

「……それでも、さっきは助かったわ。ありがとう」


 彼女にお礼をいわれて……正直、めちゃくちゃ動揺した。


 だって、いままで、こんなことなかったのに!!


 ベルシーにお礼を言われる日が来るなんて……!!!!(これ以上なにか恐ろしいことが起こる前触れじゃない、前触れじゃない……)


「わ、わたしこそ!ていうか、最終的には、ベルシーに助けてもらってたし……ありがとう」


 ベルシーは微笑んだ。


「あなたと過ごした日は、それなりに悪くなかったわ」


 え。


 なに。

 

 なんなの、その言い方は……。ていうか、その言い方じゃまるで……。


「あなたが今後も考えなしに行動するようであれば、そうつぶやく日も遠くないでしょうね。十分気を付けて、コレット=マリー」

 

 ベルシーはさらりと不吉なことを言った。


 つまり……彼女、わたしに感謝してるの?してないの?どっちなの?


 そのとき、三階から異国の王と従者のフェルナンドが降りてきた。ロラン隊長とマシューが床に片膝をつき、ベルシーが優雅に膝を折るので、わたしも慌てて真似をした。


 うう……思い起こせば、わたしは異国の王に対して、優雅に膝を折ったりはしなかった。床にひれ伏して、懺悔しただけ。

 

 異国の王がクロスタン語で何事かを言うと、ロラン隊長が頭を上げた。すごい。ロラン隊長って、クロスタン語が少し理解できるらしいの。どうしてカッコよくて素敵な人って、言語の習得にも優れているのかしら。


「みな、顔を上げても良いぞ」


 ロラン隊長がそう言うので、わたしたちは顔を上げた。異国の少年王は相変わらず体調が優れないようだったけど……それでも微笑んでいた。


「マウロ国王陛下が、コレットにお礼を伝えてほしいと仰っている。言葉が分からなくても、手助けをしてくれようと頑張ってくれていたから、と」


 頬と耳が熱くなって―――きっと哀れなくらい真っ赤になってたはず。本当に、ただ、動転していただけ。もっと優秀な案内女中のように活躍できれば、どんなに良かっただろう。


「あの……とても光栄で、もったいないお言葉ですと、お伝えください」


 ロラン隊長が通訳すると、国王陛下はにこりとして、フェルナンドとともに自室へと戻られていった。


「さて……この方には困ったものだ。しかし、なんとかしないとな」

 

 ロラン隊長は廊下でのびている貴族の男を呆れたように一瞥した。そのようすを見ていると……過去にも何度か同じようなことが起こっていたのが分かる。


「その件で少し、お話しがあります」


 ベルシーの言葉に、ロラン隊長はうなずいた。


「マシュー、お前はコレットを宮廷女中棟まで送って、兵舎に戻りなさい」


 わたしは仕事に戻るつもりだったのだけど(まあ、背中はたしかに痛かったけど、座っていられないほどじゃなかったから)、ロラン隊長の命だもの。逆らうなんてとんでもない。


 けっきょく、マシューに付き添ってもらいながら中庭を横切って、女中棟へ戻った。その道すがら、


「明日はいよいよ親善試合だね」

 と声をかけた。


「緊張してない?」

「鼻血が出たらどうしよう、って思ってるけど」


 マシューはいたずらっぽく笑った。


「ユービリア国流の余興だっていうさ」


 ちょっと笑っちゃったけど。


「うーん、なんだかわたしのほうが緊張してきたなあ……」

「ありがたい。おれの分も頼むよ」

「なによ、それ」


 他愛ない会話ができて、ほっとする。


「クロスタン国からは、あのフェルナンドも出るんだよね?」

「強敵だよ。昼間に少し手合わせしたんだけど、剣の一振りと、その一撃が重い。……それでも、負ける気はないけどな」


 月明りに照らされたマシューの真剣な横顔が凛としていて、思わずぽーっと見惚れてしまった。けど、そうなってしまうと―――意識すればするほど、わたしは彼とまともにしゃべれなくなる。暑くもないのに変な汗が出て、挙動がおかしくなって……。


 変に思われたくなかったから、わたしはできるだけふつうにふるまった。宮廷女中棟の出入り口に着いて、もうマシューとお別れだと思うとがっくりしたけど―――そんなことはおくびにも出さずに、明るくふるまった。


「じゃあ、マシュー、明日はがんばってね」

「ああ」

「絶対に応援しに行くから。まあ、わたしの声なんて、アリのくしゃみなみに聞こえないからもしれないけど」

「……そんなことないさ」


 マシューが優しく微笑んだ。


「おれがコレットの声を間違えるわけないだろ」


 おやすみ、また明日。


 そう言って別れたんだけど……まだ、心がふわふわと落ち着かない。


 そうなんだ。わたしの声を、マシューは間違えないんだ。


 なんで?


 驚いたときだって、しゃっくりみたいな悲鳴しか上げられないのに。


 でも、なんだか……不思議と……。


 マシューにそんなふうに言ってもらえると、少しだけ、ほんの少しだけ。

 

 特別なのかな、って気持ちがして、えへへ。


 正直、うれしかった。


〈明日の予定〉

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