第1話 柚葉になった日

 目を開けると自分の部屋のものではない天井が見えた。

「ここは……?」

 自分は一体どこにいるのだろうか。体を起こして左右を確認すると、自分の寝ているベッドの周りによく分からない機械が置いてあった。どこかで見たことがある。

「病院?」

 昔、祖父が入院してお見舞いに行ったときに見た病室に似ている。もう一度確認すると、周りにある機械も医療系のドラマで見た記憶がある。

 ここが病院だとして、どうして自分はここにいるのか。ベッドの上ということは入院しているということだ。

 しばらく、うーんと唸って考える。そういえば、意識を失う前に遊園地に向かおうとしていたような――

 ガタッと、部屋の角にある扉が開いた音がした。誰か来たのかと思って、扉の方を見ると入ってきた人物と目があった。

「ゆっ柚葉……目が覚めたんだな!」

 その人物が自分の方に駆け寄ってきた。今、柚葉って言った?

「お前1ヶ月間、眠ったきりだったんだぞ!」

 その人が目を潤ませている。良かったと何度も何度も呟いて手を握ってくれた。

 見覚えがある人、そこそこ親しい間柄だ。幼馴染みの高木柚葉の兄、和矢かずやだ。和矢は2つ 年上で一人っ子の自分にとって兄のような存在である。ちなみにそこそこイケメンだと思う。

「と、とりあえず落ち着けよ和兄かずにい! 柚葉がどうかしたのか?」

 状況が飲み込めないので和兄に尋ねる。さっきから柚葉柚葉と、どうしたというのか。

「和兄……?」

 和兄が不思議そうな顔をして、こっちを見る。え、何どうしたの。

「いや、和兄は和兄のことだろ。何で不思議そうにしてるんだよ?」

「ちょ、ちょっと落ち着け柚葉。何の真似だ」

「は?」

 何の真似はこっちのセリフだ。さっきから何かおかしいぞ。ここにいない柚葉と話しているようなことを言ってるし。

「は? じゃない! 急に和兄とか言いだして、何か言葉遣いもおかしいし。事故でおかしくなったのか!」

「いやいや、言葉遣いも変わらないし、昔からずっと和兄って呼んでるだろ。さっきから何言ってるんだよ!」

「いい加減にしろ柚葉! 悠輝の真似か何かか!」

 和兄が勢いよく俺の両肩を掴む。食い込みそうなほどに強く握られたところが痛い。凄く真剣なのは伝わってくる。でも、真似? 真似って何だよ。

「さっきから、ここにいない柚葉と話してるみたいにして! いい加減にするのは和兄だろ!」

「ここにいないって、お前何言って――」

「じゃあどこにいるんだよ! 俺に見えないだけか!」

「お前が柚葉何だから見えるわけがないだろう!」

 和兄が大きな声で怒鳴る。こんなにイラだった和兄は見たことが無かった。いったいどうしたんだ。俺が柚葉? 違うっ俺は――

「俺は悠輝だ! どう見たら柚葉と間違えられるんだよ! 妹とその幼馴染み見間違うとか、和兄の目がおかしいんじゃないか!」

 思わず怒鳴って返す。さっきから変な言いがかりを付けられているのだ。冷静で居ろというのも無理な話だ。柚葉は女の子で悠輝(おれ)は男だ。顔も性別も全然違う。和兄がおかしいのだ。

「……いや、お前は柚葉だろ?」

「悠輝だっ」

 叫んで疲れたのか肩を少し上下させながら、和兄が尚も続ける。もしかしたら、おかしくなったのかもしれない。そうとしか考えられない。

「いい加減に変な冗談止めろよ……」

 和兄が俺の腕を引いて、ベッドから立ち上がらせる。そのまま部屋の隅にある鏡の前へと引っ張られた。ただ立っただけなのに足がふらついた。

「これでも、悠輝だって言い張るつもりか?」

「これでもって、だから俺は――」

 鏡の方に視線をやるとおかしなものが映っていた。

「えっ? ……柚葉?」

 鏡の前には間違い無く自分が立っている。それなのに鏡には良く知る幼馴染みの柚葉が映っていた。透き通るような白い肌にくりくりとした眼。全体的に整っている可愛らしい顔がそこにある。

 鏡に手で触れると、鏡の向こうの柚葉も左右反転の同じ行動をする。今度は髪に手を触れてみる。鏡の向こうでも同じ行動。あれ、俺こんなに髪長かったっけ? 肩に付きそうなくらいの長さになっている。

 いやいやいや、きっとトリックミラーの類だ。鏡のように見えて、向こうに柚葉が立っていて、きっと真似しているのだ。髪もウィッグか何かを分かりにくいように装着されているに違いない。二人して自分を騙そうとしているのだ。

 鏡を見るのを止めて、自分の体を確認することにする。見下ろすと薄ピンク色のパジャマのようなものを着ている。これは鏡の中の柚葉も同じだ。しかし、自分と柚葉では決定的に違う部分がある。そう性別だ。服などで誤魔化しても、こっちはどうしようもない。

 手を自分の股の部分にやる。ここに男の証がある。それが自分が柚葉でない証拠だ。

「………………あれ?」

 まさぐるが目当てのものが見つからない……。いやこれは。

「ない! あれがない!」

 血の気が引いていくのを感じる。どういうことだ。自分は間違い無く悠輝であり男だ。それになのにない。

「和兄まさか、俺のアレを取ったのか!」

「最初から付いてないだろうが!」

 横で様子を窺っていた和兄を恨めしそうに睨むとすぐに言い返された。和兄はどこか呆れた様子だ。

「だって……俺は悠輝なんだぞ!」

 今度は和兄も何も言い返してくれない。どうして何も言ってくれないんだ。

「柚葉も何とか言ってくれ! 見てるんだろ! ドッキリは二人の勝ちでいいから……」

 鏡の向こうの柚葉は同じ動きをするばかりで何も言ってはくれなかった。

 耐えきれず病室から飛び出す。後ろから柚葉と呼ばれるが無視。左右を確認すると、右手の奥にトイレが見えた。

 走ってそこまで向かう。足が重く思ったように走れない。寝たきりだったから、体力や筋力が落ちているのかもしれない。

 息を切らせながら、どうにかたどり着いて男子トイレに飛び込む。トイレなら鏡があるはずだ。さすがに他の場所まで鏡に細工はしていないだろう。そう思って手洗いスペースの鏡を見る。

「何でだよ……」

 そこには、柚葉が映っていた。三つ並んでいるどの鏡を見ても、映るのは柚葉。信じたくない。信じられることではない。しかし、現実はある事実を突きつけてきた。

「俺は……柚葉、なのか……?」

 どうしてこうなっているのか。悪い夢なら、早く覚めて欲しい。そう願いつつも、はっきりとしている意識がこれが現実であると教えてくれる。

「どうなってるんだよ……」

 思わずその場でしゃがみ込む。自分は悠輝だ柚葉ではない。でも、今は柚葉なのだ。ありえない。入れ替わった? そんなのはドラマや小説の中だけの話だ。現実で起こるものではない。

「お嬢ちゃん。こっちは男の子用のトイレだよ。女の子用のは隣だよ」

 しばらくそのままでいると、入院患者らしきお爺さんに声を掛けられた。

「あ、はい……」

 そうだ。今の自分は多分柚葉なのだ。他の人から見たら女の子。いつまでも男子トイレにいるわけにはいかない。

 ふらふらと立ち上がって、一応手を洗ってトイレから出る。別に用を足しに来たわけではないので、女子トイレの方に入り直す必要はない。

 重い体を引きずるようにして歩いて、さっきまでいた病室に戻る。予想以上に体力が落ちているらしい。そこでは和兄が見舞いの人用の椅子に座って待っていた。

「落ち着いたか?」

 気遣うような声を掛けられる。何と返事をして良いのか分からなくて黙り込んでしまう。

「とりあえず座れよ」

 こくりと頷いて、ベッドに腰掛ける。きっと、どんなに言っても自分が悠輝だとは信じて貰えない。そう思うと、どう話して良いのか分からなかった。

「あー。あのさ、さっきの話だけど……」

「もう柚葉でいいよ……俺は柚葉……だよ」

 口に出すと違和感が凄かった。自分以外の名前を名乗るなんて、おかしな気分である。

「……本当に悠輝なんだな?」

「……え?」

 和兄の思わぬ言葉に驚いて、下げていた視線を向ける。さっきまでは信じてくれなかったのに急にどうしたんだろう。

「……信じてくれるの?」

 和兄がばつが悪そうに頭を掻く。

「いや、完全に信じたって訳じゃないけどさ。冷静に考えたら事故にあって目覚めていきなり悠輝の振りするなんて変だし、俺を困らせたかったんだとしても、さすがに男子トイレに突撃したりしない。そう思ってさ」

「かっ和兄……」

 嬉しいはずなのに何故か目元が熱くなった。視界が歪んで涙が頬を伝う。

「泣くなって。二人は入れ替わってる。それで大丈夫か?」

「うんっ……うん」

 和兄が頭を撫でてくれる。優しさを感じながら、しばらくわんわんと泣いた。




「落ち着いたか?」

「……うん」

 眼を擦りながら頷く。こんなに泣いたのは久しぶりだった。もしかしたら柚葉になって涙腺が緩くなったのかもしれない。女は涙もろいって言うし。

 最初は気づかなかったが、声も自分のものと違う。柚葉の声を少し高くしたような声。自分で発すると、柚葉の声はこう聞こえるのか。何だか変な感じ。

「それにしても、どうして入れ替わったんだろうな。やっぱり事故のせいか?」

「多分そうだと思う」

 事故にあって目が覚めたら入れ替わってる。この状況なら間違い無く原因はその事故だ。

「そういえば、事故ってどんなだったの? バスが傾いたところまでしか思い出せないんだけど」

 当事者と言っても、途中までしか記憶がない自分よりも和兄の方が色々と知っているだろう。

「バスが道路からコース外れて落ちたらしい。そこそこ高さがあったみたいで亡くなった人もいる。生き残った人もみんな重傷だったりしたみたいだし」

「ちょっと待って。亡くなった人がいるって柚葉は!」

 考えてみれば柚葉が無事ならば、自分が起きるより前に入れ替わりが分かっていても不思議ではない。勿論、最初の自分みたいに信じて貰えなかったかもしれないが。

「落ち着けよ。柚葉っていうか悠輝っていうかは、死んでないよ」

 その言葉に胸を撫下ろす。最悪の状況ではないようだ。

「ただ、事故以来目を覚ましてないんだ」

 その言葉を聞いて納得出来た。だから、自分と柚葉が入れ替わっていることが分かっていなかったのか。どっちも寝たままではさすがに気づきようがないだろう。

「俺が目覚めたんだし、柚葉も起きてるかもよ?」

 事故の時だいたい同じ場所にいたのだ。怪我の程度も同じくらいだろう。それなら、きっと同じくらいで目を覚ますはずだ。

「うーん、どうかなぁ。まあ、気になるなら病室に行ってみるか?」

「え、分かるの?」

「いや、そっちにもお見舞いに行ってたんだよ」

 自分の方、正確にはあっちが柚葉のはずだが、にもお見舞いに来てくれていたらしい。自分の方も心配してくれていたようで、少し嬉しかった。

「うん。とりあえず会いに行こう」

 そう言って、ベッドから降りて立ち上がる。さっき無茶をしたせいか、足を滑らせて尻餅をついてしまう。立ち上がろうとするが、どうにも上手くいかなかった。

「車椅子借りてくるから、ちょっと待ってろ」

 和兄は俺を抱え上げて、再びベッドに座らせると、一度病室を出て行った。しばらくして車椅子を押して戻ってきた。今度はそれに座らせて貰った。

 病室の場所も分からないし、そんなに長距離歩けそうにないし、ここは車椅子に頼ろう。

 和兄に押して貰って、柚葉が入っているはずの悠輝の病室を目指す。座っているだけなので楽だ。

「あら、312号室の高木さん? 眼が覚めたの?」

 途中で和兄が若い看護師の女性に話しかけられた。1ヶ月もお見舞いで通っていたなら顔なじみになっているのかもしれない。

「はい、おかげさまで」

「先生を呼んでくるから、病室で待っていてくれないかな? 一ヶ月も寝たきりだったんだし、とりあえず一度診てもらわないと……」

「一緒に事故に遭った幼なじみが気になるみたいで。すぐに戻るのでちょっとだけ待って貰えませんか?」

「そうね……うーん……」

「お願いします」

 和兄が大人な対応をしている。さすが中学生だ。

「体は大丈夫なの? どこか痛いとかある?」

「はっはい、大丈夫です。どこも痛くないです」

 今度は話がこっちに来た。思わず声が引きつってしまった。

 体は体力が落ちているだけで、元気だ。いや、女の子と入れ替わってるとか全然大丈夫じゃないのだが。

「じゃあ、ちょっとだけね。すぐに戻るのよ? 後で先生を連れて行くから」

「はい、ありがとうございます」

 和兄がそう言って軽く頭を下げる。

「お兄さん、凄く心配してたのよ。あまり我が儘を言って迷惑掛けないようにね」

「は、はい。分かりました」

 そう言って返事をすると、看護師さんは満足そうに頷いた。

「それじゃあ、失礼します」

 和兄がそう言って車椅子を押して動き出す。一応自分でも失礼しますと言っておく。

 和兄の妹扱いされるというのも変な気分だ。弟に間違われたことならあるけど。

 そんなことを考えていると、悠輝こと、中身柚葉が寝ているはずの病室に着いた。302号室で御坂悠輝と名前が書かれている。確認しなかったが、さっきまで自分がいた部屋には高木柚葉と書かれていたのだろう。

 和兄がノックをして扉を開ける。二人で中に入った。そこではベッドの上で自分が寝ていた。体のあちこちに包帯を巻いていて、見ていて痛ましかった。

「うわぁ……」

 思っていたよりも大けがだった。事故から1ヶ月たってこれなら、事故直後はもっと酷かったと言うことだろうか。柚葉の体はもう怪我のあともないのに。

「悠輝は、いや柚葉? はお前を庇うような形になっているのを発見されたらしい」

「え?」

 庇われた? いや庇ったのか? 思い返せば、バスが傾いたときにシートベルトを外して立っていた柚葉は引っ張って抱きしめたような気がする。無我夢中だったとはいえ、女の子を突然抱きしめてたのか俺。

「はっ! もしかして、落ちたときにくっついてたから変な打ち方して入れ替わった?」

 あり得ない話じゃない。いや、そう思ったらそれで決まりのような気がしてきた。もしそうだとしたら。

「入れ替わったのって、俺が原因? あの時間のバスに乗るの提案したのも俺だし……俺が柚葉を変に庇ったせいでこんなことに。しかも、ぼろぼろの俺の体を柚葉に押しつけて、勝手に柚葉の体動かして……」

 考えれば考えるほど、自分のせいでしかない。嫌な事実に顔を青くする。

「落ち着けって。お前は柚葉を助けようとしたんだろう。あのバスに二人だけで乗ったのだって柚葉が楽しみにしてたイベントに間に合わないから一緒に先にって、言ってくれたんじゃないか。柚葉も喜んでたんだぞ。だから何も悪くない。入れ替わったのは、それこそ事故だろ」

 そう言われても、今現在進行形で目覚めない柚葉の体で動き回っているのだ。早くこの体を返さないと。

 車椅子から立ち上がって、ベッドに腰掛ける。寝ている自分を見下ろすのは、変な気分だった。

 寝ている自分の体に抱きつく。それだけでは戻ったりしない。衝撃が必要ではと思い至り、今度は自分の体にまたがる。

「ちょっ、何やって」

 えいっと、柚葉の頭部と自分の頭部を勢いよくぶつけた。

「いったぁ……」

 さっきから出しているいつもより高く感じる柚葉の声で呻く。都合良く戻ったりはしなかった。

「何やってるんだよお前は! いいから降りろ!」

 和兄にベッドから引きずり下ろされる。

「何って、戻ろうと……」

「ちょっと頭ぶつけただけで入れ替わるなら、世の中は入れ替わりで溢れてるだろ」

 確かにそうだ。物語ならいざ知らず、現実で入れ替わったという話は聞いたことがない。

「そもそも、どっちも起きてないと駄目なんじゃないか?」

 確かに気を失ったまま入れ替わるというのは、物語でも見たことがない。まあ、そんなにいくつも知っているわけではないのだが。

 しかし、寝ている柚葉、いや自分? にあれこれするのもどうかと思うし、とりあえず眼を覚ますまで、待った方が良いかもしれない。

 車椅子に座り直す。少し待っていれば、起きるかもしれない。少しくらい待とう。

 それを見た和兄も近くにあった椅子に座った。

 規則正しく呼吸を続ける自分の体。起きる気配は全くない。どれくらい経ったか。突然病室の扉が開かれた。そっちの方を見ると、そこには御坂みさか真央まお――俺の、悠輝のお母さんがいた。

「……お母さん」

 ぼそっと呟くとお母さんがこっちを向いた。

「あら? 和矢君に……柚葉ちゃん? 良かった。柚葉ちゃんは目が覚めたのね!」

 言われて、自分が今柚葉であることを思い出す。言ったら自分が悠輝だと信じてくれるだろうか。それとも。

「こんにちわ、おばさん。さっき目が覚めて。悠輝の事が気になるっていうから、連れてきました」

「う、うん」

 説明したい気持ちと、しても信じて貰えないという気持ちがせめぎ合う。いや、普通は信じてくれないんだろう。和兄が信じてくれただけでも奇跡だ。きっと今伝えても、困らせてしまうだけだ。

「まだ柚葉も調子がもどってないので、そろそろ病室に戻ります。柚葉行くぞ」

「あ、うん」

「お大事にね、柚葉ちゃん。本当に目が覚めて良かったわ」

 和兄がぺこりと頭を下げたので、それに習って俺も、お母さんに小さく頭を下げる。

 車椅子を押されて悠輝の病室を出るとき、ちらりとお母さんの方を見ると、優しげだがいつも向けてくれるのとは少し違う笑みで見送ってくれた。自分の母親なのにまるで他人のようでお母さんとの距離を感じ、胸が少し痛んだ。




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