それでも、人類の未来だと思います。

 『人格移植』なんて言っても偽物作ってるだけ、という見方もあります。
でも人の本質は、人格(欲求の体系)やその基礎となる記憶ともいえます。また、福岡先生の動的平衡論のように、そもそも生物は代謝するので今日は昨日と別の人、流れに増えては消える渦巻の高級版にすぎぬとも思えます。個人的には、立派な墓より電脳自分を残したいということもありましょう。社会的にも、その人の人格が役立ち、さらに発展する可能性が与えられる。人工知能に代わられたくなければ、自分達がなるしかないとも考えられる。
 ただ、公的制度(法律や規則の体系)となると『社会通念』に基づかねばなりませんので、徐々に移行してゆくことになるのかもしれません。認知症治療のため埋め込んだ補助電脳が改良され、人格部分も補完してゆく一方、脳細胞は減ってゆき、最後の1個が死んだ時に人権訴訟が起きるとか……。ならば、補助電子頭脳からお願いします( ←命根性汚い推進派 [笑] )。
 あっ、でも遺伝子操作とかテロメア再生とか、もっと無理ない方法で電子頭脳並みの機能がもてたらその方がいいかも……。
 『こんな軽薄な輩が片付くまでは、寿命克服技術なんて実用化できんな』って開発遅れちゃったらご免なさい(苦笑)。

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