普通の学校生活を送っていた二人は、ふとしたことから自分たちの日常の裏側を知る。その陰は、二人に容赦のない牙を剥いた……。
少年漫画の王道を行く展開、映像映えしそうな内容と、子供心がわくわくする作品です。
少々物語の立ち上がり的にはスロースタートのような雰囲気を感じています。個人的にはもっとぐいっと(さらっと?)設定の根幹が提示される方が好きなのですが、そこは好みでしょう。
ブランクカードを残しつつ、読者に設定を提示した16話現在、今後の更新に期待を込めて"very good"と勝手ながら評します。滑走路を飛び立った後の景色を楽しみにしていますね。
日常から非日常に迷い込み、そこで出会う人物からこれまでとは違った世界へ招き入れられる――という王道的な展開から始まる作品。非情に丁寧で読みやすい文章のおかげもあって、心地よく作品に没入できる感があり、設定も整理されていて理解しやすい。
場面場面からはキャラクターの魅力も充分に引き出されており、好印象を覚えらえるはず。
壮大かつ不吉であろう事件への伏線が用意されており、それが過去の事象とどう結びつくのかが注目される。作品のキャッチコピーから伏線に対する様々な推測もできるので、それを考察しながら、見返してみるのも面白いかもしれない。
まだ序盤だが、丁寧で分かりやすい文章力もあって、今後の展開に期待が持てる作品。
序章を読み始めてからすぐに物語の雰囲気に飲み込まれ、まるでその映像でも見ているかのように丁寧にその様子が描かれていてよかったです。すぅっと浸透するように物語に引き込まれます。
女性と少女のやりとり。死ぬのではなく、眠る。でも、目覚めた時には自分のことを知っている人はいない。という話を女性が少女にしているのですが、なんと切ないのだろうと思いました。
一章。話は序章と時の流れが違っており、今度は高校生の男の子の視点から始まります。不思議な夢を見るところから始まるのですが、これがまた切ない雰囲気で、やはり映画を観ているかのような錯覚に陥るような丁寧な描写でした。
高校に入学したばかりの彼は、もやもやした気持ち、何かが足りないような違和感を感じている、という部分から、ここから何か起こるのでは、と期待させられました。
そして、幼馴染の少女との学校帰り。二人は知っている、いつも通る場所なのに、彼ら以外に誰もいないという不思議な場所に入ってしまいます。この辺りから「こ、これは・・・!?」と先の展開に期待が高まり、それは期待以上でした!
あまりあれこれ書くとネタバレになりかねないのでこの辺で・・・。続きが非常に楽しみです!