エピローグ 独りが二人になったとき

 私は、暗闇の夢の中にいた。

 周りには様々な扉が点在している。

 ふと隣を見ると、今一番大切な人がいた。彼女は、私の視線に気づいて微笑みかけてくれた。

 私と世界を繋いでくれる、優しい人。

 もう悪夢は悪夢ではなくなった。

 だって、自分を、自分たちを呼んでくれているから。

 二人は扉の前に立ち、互いの手を握る。


 そして、目を閉じた。

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完全少女計画 北西 時雨 @Jiu-Kitanishi

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