無気力無表情無関心に力と幸せを

ひさし鰤

第1話 唐突な光

朝か...

学校...行かなきゃ...



俺の名前は「小林こばやしあおい

学校に行くのはだるいけど楽しいと思っている。


例えば、今日はシャトルランがある。

世間的には嫌われているらしいが楽しいと思えるのは俺だけだろうか。

まぁ記録は、11回だけなんですけど。


そして今日もいい天気。

走りがいがあるな。

と、このように考えてしまう。


と、その時...


『ランダムスタミネーション!』


「ん?」


急に目の前が真っ白になった。

何も見えない。

そして何秒か時間が経ち、光が消え、目を開けると...


「どこ...ここ...」


「おー!本当に成功した!」


「...いや誰?」


目の前に少女?お姉さん?のような人が立っている。

しかし明らかに普通の人間ではない恰好だった。


「私?」

「私はデア。」

「女神みたいなもので主に、ここで亡くなった人たちのお見送りをしているの。」


「.........」

何を言ってるんだこの人。


「あれ...?もしかしてびっくりさせちゃったかな?」


「いえ...死んだことに現実を受け入れてないだけです。」


「あ...誠に言いにくいんだけど...」


「.........?」


「生きたまま連れてきちゃった♪」


「............」

いや、楽しみにしてた時に何してんだよ。


「あ、あれ?もしかして怒らせちゃった!?」


「これで怒らない人っているんですかね...」

「はぁ、もういいです。」


「あれ...?案外素直?」


「なにがですか?」


「いや、もうちょっとオーバーリアクションを期待してたのだけれど...」


「これでもめちゃくちゃびっくりしてるんですが」


「.........」


デアという子は考える仕草をする。


「どうしたんですか?」


「い、いえ!なんでもないわ!」


「ところでなぜ自分が?」

「というか何をさせにここに連れて来られたんですか?」


「実はね...」

「別の世界から私のいる世界にテストをしていたの!」


「.........」

「...もしかしてその実験台に選ばれたみたいなことか?」


「え、えぇ。まあそういうことね!」


なんなんだこの子は。

運悪すぎるだろ。というか


「なんでこんなことするんだ?」


「実はね...こっちの世界のある場所では大変なことになってるの」


「大変なこと?」


「そう!大変なことになってるんだけどー」

「.........」


「.........?」


「良いこと思いついた!」


嫌な予感しかしないんだが


「じゃあ早速私の世界に行ってみようか!」


早すぎないか?

「いや、まだ分かってないことが多いんですけど」


「いってらっしゃーい!そしていってきまーす!」





こうして女神とやらに連れられて、第二の人生?を歩むこととなる。

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