歌詞集①『風のしおり』

@mayonakataiyou

第1話『風のしおり』

「出会った頃の君は リンゴのような笑顔だった」と言ったら笑った

「でも」ていう癖 口を尖らす癖

泣いて笑った宝を残して


確かに時は流れるけど


人は風の栞だと 君 思わないかい

みんな思い出という本を持っている

君という栞のページを開けたならば

そこにぼくの青い春がある


人は出会って やがて別れていく

吹いては消え去る 季節風みたいだ

けれどもキラキラ輝き続ける

いつだって呼んだら隣にいるだろ


確かに今日は別れるけど


人は風の栞だと 僕はそう思うんだ

君は今 海原に大きな帆を上げた

思い出という僕らが 思いっきり 吹くから

胸を張って堂々と進んでいけ


人は風の栞だと みんなそう思うだろう

歩く道は違っても いつも一緒さ

君に送る最後の言葉を見つけた

「ありがとう」だから

「今日はさようなら」

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