タヌキング的 声優名演三選

タヌキング

名演三選

アニメにおいて欠かせないのが声優さん。

今回はタヌキングが、その声優さんの名演したキャラクターを三選紹介したいと思う。



櫛川 鳩子(くしかわ はとこ)

CV 早見沙織(はやみ さおり)

作品 異能バトルは日常系のなかで


〇 早見沙織さんといえば、最近では【鬼滅の刃】や【魔法科高校の劣等生】等の人気作品に出ている言わずも知れた人気声優だが、声優としてのスキルは抜きんでている。様々な役をこなす彼女にはいつも驚かされているが、今回タヌキングが紹介するキャラクターは【異能バトルは日常系のなかで】の櫛川 鳩子である。

【異能バトルは日常系のなかで】とは厨二病を患っている主人公の男の子が、その周りに居る少女達と一緒に異能能力に目覚めてしまい、時にゆるく、時にハチャメチャに異能バトルを繰り広げるというアニメだが、櫛川 鳩子はその中で主人公の優しい幼なじみポジションの女の子である。

いつも主人公を献身的に支え文句の一つも言わない彼女。まさに男性にとって理想的な女の子だが、彼女は厨二にもラノベ知識に疎く、主人公の言動の意味が分からないことも多々あった。

それゆえにコンプレックスの様な物を抱え、主人公が他の女の子と仲良くなっていくのを見てモヤモヤし、八話にて主人公にその感情を爆発させた。

実に2分30秒を超える、涙ながらの怒涛の言葉責めは圧巻であり、リアルタイムで見ていたタヌキングは衝撃に胸が震えたものである。

この頃から早見沙織さんの演技力の高さに気付き、彼女の出る作品ならと、アニメを見る上での私の選考基準にもなっている。

気になった方は調べてもらえれば、そのシーンの動画があると思うので、どうぞご覧になって欲しい。



ヴォルフガング・グリマー

CV 田中秀幸 (たなか ひでゆき)

作品 MONSTER


〇 田中秀幸さんといえば昔は【ドカベン】の山田、今は【ワンピース】のドフラミンゴや【サザエさん】のマスオさんなど、年齢層を問わずに声を聞いたことのある名優であるが、私はその中でも【MONSTER】のヴォルフガング・グリマーが好きである。

【MONSTER】とは浦沢直樹さん原作のアニメであり、主人公の天才外科医の天馬 賢三(てんま けんぞう)が、無実の罪を着せられ、警察から逃げながら自分が助けてしまった殺人者を追いかけるというストーリーだが、その中でグリマーさんは主人公を助けてくれる謎のフリージャーナリストとして登場した。

その正体は511キンダーハイムという孤児院で洗脳教育の様な物を受けた男であり、激しい怒りよって心が高ぶると、凶暴な性格が表に出て敵対する敵を殴り殺すという性質を持っていた。

だが劇中に凶暴的な性格が表に出ているシーンは殆んどなく(意図的に視聴者に見せない様にしている模様)、グリマーさんは終始貼り付けた様な笑顔を見せる。

子供が死んだ時に妻に罵られたと淡々と語るグリマーさんの台詞は胸を突くものがあり、田中秀幸さんの名演も相まって、心に残る名シーンである。

グリマーさんに関しては文章でその魅力を語るには限界があるので、一度アニメを見て欲しい。




ヤン・ウェンリー

CV 富山 敬(とみやま けい)

作品 銀河英雄伝説


【銀河英雄伝説】とは皇帝と貴族が支配する銀河帝国と、帝国から脱出した人々が建国した自由惑星同盟との戦いを描いたスペースオペラだが、自由惑星同盟側の主人公のヤン・ウェンリーは、戦争嫌いで歴史家になりたい士官として登場する。

本人は望まないものの抜群の戦術と、先を見据える知力を持って、階級がドンドン上がっていき、遂には元帥にまで階級が上がってしまうのだから、そのことから彼の抜きんでた能力が覗えるだろう。

彼の抜けている様で抜け目のない性格を富山 敬さんは見事に演じており、彼の優しい声がヤンにはドンピシャリだと思っている。

後年になり、富山 敬さんは亡くなっており、タヌキングは彼が亡くなった後に銀河英雄伝説を見て、その時に初めて惜しい人を失くしたのだと、しみじみ考える様になった。




さてどうだっただろうか?

魅力の数パーセントでも読者の方々に伝わってくれれば幸いであるのだが、やはり名演というものは実際見てもらうのが一番である。

私の書いた文がキッカケで、これらのキャラが好きになってくれれば、これ幸いである。

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タヌキング的 声優名演三選 タヌキング @kibamusi

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