手拭い
千織
岬に立つ女
村の娘がよぉ、
したらば、そこに髪の長ぇ女がいでな、「
娘が話すとな、「
たまたま男が使ってら手拭いを持って
娘は
日が暮れで、娘が腹っこさすりながら
娘はぁ驚いで、布団こ被って念仏唱えだず。
「
って、男の声っこだっだのよ。
それがら、娘は男ど暮らしだんだず。
腹大っきぐなってぇ、いよいよ赤ん坊生まれらってどぎに、近所の女どもが手伝いさ来たんだけども、男の姿が
心配は心配だけどもす、
おんぎゃあ、おんぎゃあと、泣ぐ|赤ん坊見たらばよ、娘は
「
と、思っだのよ。
男さも
あくる日、男が岬の下の海で見つがったのす。
男は人の皮だげになって浮いてで、骨も肉も無がったんだず。
村の人間はぁびっぐりして、化げ物の仕業じゃねぇがって
「前に岬で女に会っだどぎ、逃げだ夫の手拭い渡しだんだ。夫が戻ったどぎ、その手拭い
と言って、赤ん坊を
村人はぁいよいよ
誰か夫の形見どして
岬ははぁ見晴らし良くて、寄りたぐなるのも
手拭い 千織 @katokaikou
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