おそろしい誤解

追想はいつも誰かに塗られた跡

　どこからどこまで自分のことばなのか分からなくなる。

　まるで天才と呼ばれる今日車の二次創作のような一生を望んで歩いてしまったみたいじゃないか。

　今の人生も要らない理想も全部自分の望みじゃない。

　そして助けてとも言えない。

　羨ましくなんかないと強がってみるけれど、多分本音。

　妥協で生きている人間が無許可でこちらの領域にガスをまきちらした。

　抜けてやる。

　必ず。

　あらゆるパラレルワールドにいる主人公を描くために。

　それも誤解や曲解（きょっかい）だったりするのだろうか？

　あんなに盛り上がっていたのに。

　だからか。

　楽しくても納得出来ていないのは。