貴方の後悔や苦しみ頂きます!

桜ゆい

少女のひーろー

わたしは霧山桃。

お父さん霧山朔の娘です!

お父さんは緊急病棟?で働いていて色んな人を助けるお医者さんなんです!

わたしも医療関係の道に進みたかったけど、わたしの夢、そしてわたしの未来は病気によって壊されたのです。

わたしは15歳なのですが5歳の頃小児がんが見つかりました。

そして10年経った今原発不明がんと言われました。

小児がんから病名が変わったのです。

そしてがんのお薬はとても副作用が強くて髪の毛がどんどん抜け落ちてしまったのです、。

せっかくお父さんが褒めてくれたのに、

そう思ってしまいました、

お父さんも仕事が忙しくほとんどお見舞いには来てくれませんでした。

でも!

毎日小さい付箋サイズのお手紙をくれるんです!

そのお手紙には


なかなかお見舞い行ってやれなくてごめんな


と書かれていました!

お父さんはみんなのひーろーさんなのでわたしは

いつも


大丈夫なのです!


と返事を書いていました!

そんな日々を繰り返しているとわたしが14歳の時、

ここ小児科に新入りさんが来たのです!

その子はとっても優しい子で、周りの子達は怖いって言っていたけれどわたしはそうは思わなかったのですよ!

わたしはその子に毎日話しかけていました!

その度その子、零ちゃんは


あんたみたいなここの余計なお節介さんが急になんですか〜


と笑いながら言っていたのですよ!

それに関して周りの子は怒っていたけどわたしには意味がわからなくて、なので


零ちゃんと仲良くなりたいのです!!


と言ったのです!

そしたら零ちゃんは


は?なにそれ私を哀れに思って言ってるの!?

最低、ていうかあんたなんでここにいるの?

どうせ大した病気じゃないけどいるんでしょ?


と笑いながら言っていました

なにか返事しようとしたら


まずあんた14歳のくせしてそんな可愛子ぶってて恥ずかしくないの?


と言われました。


哀れに思ってないのです!

それにわたしがんなのです!

がんは辛いのです!

それに可愛子ぶってないのですよ!


そう言ったのです

そしたら


は?

がん、?

私もなんだけど、


と言ってたのです!

そして


ごめん、


と謝られました。

わたしは


お互い辛いけどがんばるのです!


と言いました!

そのまま零ちゃんはわたしの友達になってくれたのです!

15歳まであと3時間前の時


あの時はほんとごめんね

私がんになってから色々あって、

それでつい八つ当たりしちゃったんだ、


と教えてくれました!

そして


明日は家族といるんでしょ?


と聞かれました。


わたしはこの病院にいるのです!

わたしのお父さんはみんなのひーろーさんなので

忙しくて会えないのですよ!


と答えました!

そしたら零ちゃんが


は?

あんたのお父さん会いに来てくれもしないの?!

なんかごめん、


と謝られてしまったのです!?

どうしようとあわあわしていると

消灯時間になってしまったのです、

そこで


また会うのです!


と言い急いで帰ったのです。

そして部屋に着いた途端、涙が込み上げてきたのです。


なんでわたしに会いに来てくれないのですか、

寂しいのです、

お父さんはみんなのひーろーだけど

わたしにもひーろーとしてじゃなくてお父さんとして会いに来てください、


そうポツポツ喋っていたら、


貴方の悔しい気持ちや苦しみ、頂きに来ました〜


と知らない人が笑顔で喋りかけてきたのです、

不審者!そう思い動こうとするとびっくり!

動けないのです!

なんでだろうと思っていたら

不審者さんが


僕は時を操れるんだよ〜

君は魔女狩りを知っているかい?

その魔女の生き残りさ!


と言っていました、

魔女狩りについてわたしは知っていたのです

とても辛いことなのです

魔女とか人間とかなんて関係なく皆で仲良く暮らしたいと思ったのが印象に残っています。

わたしは動けないのはわかっていたのにその子に

抱きつこうとしました。

そしたらなんと動けたのです!!

魔女さんはびっくりしていて

そんな魔女さんにわたしはすごい勢いで

抱きつきました!そして


わたしはあなたと仲良くしたいのです、!

味方になりたいのです!!


そう言ったのです!

そしたら魔女さんは苦笑いしながら


ありがとう、

でも、僕の仕事は君の悔しい気持ちや苦しみを貰うことだから、

仲良くしてたらきっと君も痛い目にあうよ


おちゃらけながらそう言ったのです。

わたしはこう言い返してやりました!


わたしは魔女さんに寄り添う存在になるのです!

痛い目なんてドンと来いです!


そう言ったら


悔って名前なんだ、僕の名前。

だから悔って呼んでよ、!

今は君の悔しい気持ちや苦しみをもらって行くね

それが僕の役割だからさ!

もし、君が僕が時間を戻したあとも覚えてたら

仲良くしてあげるよ


悔くんはそう言っていたのでまずはわたしの悔しい気持ちや苦しみを貰ってもらうことにした。

でも、絶対覚えててやる!

そう思っていたら急に肩の荷?が降りた

そして一瞬だけ悔くんが苦しそうな顔をした


じゃあ貰ったから時を戻すよ〜

バイバイ、


そう言って時が戻った
















私はそれから何故か病気が治りお父さんと二人でまた家に入れるようになった


そして、私は高校生になってから一人暮らしを初めた。

そこでわたしはある少年にこう言った


貴方の苦しみや悩み、頂きに来ました!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

貴方の後悔や苦しみ頂きます! 桜ゆい @yu1_you

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ