白い結婚の後、連れ込んだ女と結婚する為に離婚させられたヒロインが、それでも親の借金の援助で請われた領地経営に奔走するも、元夫らの贅沢な生活で家が傾き、その事で進言すると暴力を振われ、その影響で片耳を負傷。居た堪れず家出をし、王都で職探しの最中トラブルを起こしていた王女を助け、その知らせを聞いた王太子に謝意を受ける為に王宮に招かれ、負傷していた耳の治療を施す間客として王宮に滞在。王女が勉強嫌いを知ると学びの楽しさを教える事にその才を王太子が認め、ヒロインを王女の教育係に採用。王太子もヒロインの聡明さと美貌に絆され懸想していた。また、ヒロインと王女が類似する首飾りを所有しており、調査の結果、母親が姉妹であると判明。ヒロインが王太子から好意を寄せられている事に嫉妬した王太子妃候補から元夫を使っての陰謀や拉致事件に合いながら都度王太子が助け、ヒロインも身分差から王太子への恋情に悩みながらも、王太子の求婚を受け入れ結婚に至るシンデレラストーリーに感動しました。
数多あるシンデレラストーリーの中でも白い結婚たはいえ、離婚歴の中位貴族の女性がヒロインにする発想の妙と王女の置かれた孤独な位置、その二人を抱擁する王太子の優しさが籠った素晴らしい作品であると思います。