超・日常生活

ダンデライオン

第1話

 朝起きたら、俺は超能力者になっていたんだ。

 

 くしゃみをするとテレポートしてしまい、今日はなんとエジプトのピラミッドの頂上に立ってしまった。


 そこで口笛を吹くと、周りにはカラカルやヒョウが集まってきて、俺を囲んで踊り始めたんだ。

 

 最高のパフォーマンスを見せてくれたよ。


 家に帰るまで、30回ほどくしゃみをしたよ。


 もう、こよりは見たくないな。

 

 さらに、俺は右指パッチンをして時を止め、左指パッチンをして時を動かすことができる。

 

 そして、右手で触れたものを軽くし、左手で触れたものを解除する能力も持っていた。

 

 だから、家に帰ると重たい家具を軽々と動かし、部屋の模様替えを楽しんだんだ。

 

 夕方になると、俺は噛みついた果物が毒かどうかを知る能力を使って、怪しそうなリンゴを噛んでみた。


 結果毒だって分かったし、お腹も壊した。


 食ベ物は残すともったいないからな。

 

 少し時間が空いたから、目で見た物の親の血液型が分かる能力を使って、近所の人の家族の血液型を当ててみたところ、気味悪がられたぜ!!

 

 最後に、俺は幽霊が見える能力を使って、家の中にいる幽霊と楽しく会話をして過ごした。


 てか俺の家に幽霊が多いのはなぜだろう?


 まぁ、いいか。

 

 やることもなかったから、空を飛ぶ能力を使って夕日を見に行き、空を飛びながら夕焼けを楽しんだ。

 

 こんな不思議な能力を持っている俺は、まるでスーパーヒーローだな。


 なんてことを考えながら、今日学校に行っていないことと、鳴り響く学校からの電話におびえながら眠りについたぜ!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

超・日常生活 ダンデライオン @datenshi110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ